カップリングで春を先取り

──ここからはカップリング曲のお話を。皆さんそれぞれ、好きな曲はありますか？

千田　僕は「ナイトフライト」が好きです。大人っぽい色気のある曲なので、僕らが年齢を重ねてさまざまなことを経験していく中で、もっとカッコいい曲になると思うんです。これからの成長を楽しみにしてもらえる曲なんじゃないかなと思います。

中村　「ナイトフライト」は少し背伸びをする感覚がある曲なので、男らしい勢いを足して歌うことを意識しました。サビにアクセントを置いて、思い切りガツンと声を出すイメージで。

山本　僕は「It's party time!」が好きです。3月に控えている僕たちの初のツアーのタイトルが「SCRAMBLE PARTY!」なんですけど、この曲には「Scramble」と「Party」という言葉が出てくるんです。歌詞がすごく春っぽくて、思いが実りそうで実らない、思春期の気持ちを表現しているんじゃないかなって僕は感じているんですけど……青春をすごく感じられますし、曲調に懐かしさがあるので、僕たちより上の年代の皆さんも甘酸っぱい気持ちになってもらえると思います。春を先取りできると思うのでオススメです！

八神　この曲には、ゲームやおもちゃのような楽しくてかわいい音がたくさん入っているんです。聴いているだけでワクワクが生まれる感じが僕は好きなので、音にも注目してもらえたらと思います。

筒井　初回限定盤Bのカップリング曲の「Member Sign」は僕たちICExの絆を歌った曲でもあり、僕たちとCOOLerの絆を歌った曲でもあるんです。落ち込んだときに聴くと元気が出るようなフレーズがちりばめてあって勇気をもらえますし……1つ僕の推しポイントがあって！ 英語のラップパートがあるんですけど、僕、そのパートをがんばったので、ぜひ聴いてほしいです！

阿久根　僕、この曲は音がおしゃれだなと思っていて。1990年代の雰囲気を感じられる、ファミコンぽい音がちりばめられていたりもして、僕たち若い世代にとっては新しい感じがするし、大人の皆さんには懐かしい気持ちになってもらえるんじゃないかな。あと、ラストのサビのあとに「La La La」と歌うパートがあって、最後まで盛り上がれる曲になっているので、そういうところも注目してもらえたらうれしいです。

全部が思い出

──「Member Sign」には「落ち込むよな そんな日は今日の日を思い出していこう」という歌詞がありますが、ICExの皆さんにとって“元気が出るような思い出”と言うと、どんな場面が思い浮かびますか？

中村　花火かな？

一同　あー！ それだ！

中村　6月に、デビューシングルの「CANDY」のための合宿があったんです。ダンスや歌のレベルを上げる目的に加えてMVを撮影できるかどうかの審査の意味合いもあったので、けっこうハードな合宿で。8人でいろんな苦難を乗り越えて合格をもらい、無事MVを撮れることが決まった夜に、みんなで花火をしたんです。すごく楽しかったので、メンバーみんなにとって“元気が出るような思い出”になっているんじゃないかな？と思うんですけど……。

志賀　そう思ってるよ。

竹野　楽しかったよね！

筒井　花火を見ながら、みんなで目標を叫んだもんね。

千田　最後にやった打ち上げ花火で、「願いが叶うから」って夢を叫んだんです。あと、MV撮影で韓国に行ったのも思い出だよね。

筒井　（決め顔で）まあ、僕らにとって全部がいい思い出ですよ。

一同　おおー！

竹野　いいところ全部持ってった（笑）。

“ICExらしさ”が見えてきた

──ICExが結成されて半年と少しが経ちましたが、今のグループの雰囲気はいかがですか？

阿久根　リリースイベントなどを通して見ると、「CANDY」の頃よりも、みんないい意味で力を抜いてやれているんじゃないかなと思います。トークとかでも、素を出せる部分が増えていたりするので、そういった場面でみんなの成長を感じます。

中村　役割もできてきたよね。

筒井　最初のうちはトークに間ができちゃうときもあったんですけど、今はそういったことをなくすためにも、8人でいいパフォーマンスを見せるためにも、役割分担をしていて。

中村　告知とか大事な情報を言う役は筒井。まとめの挨拶はシガリクが言ってくれてますね。

──来年3月には初のツアーも控えています。ここからICExがどんなふうに成長していきたいか、最後に教えてください。

志賀　今のICExは、全体的に意識が変わってきたなと僕は思っていて。メジャーデビューして、「皆さんの期待に応えたい」という思いをそれぞれが持つことで、1人ひとりのグループに対する意識がそろってきたような感覚があるんです。各地でリリースイベントをして、たくさんのCOOLerの皆さんと時間を過ごすことで“ICExらしさ”が見えてきたなと思っているので……来年はツアーも控えていますし、8月にやった初ワンマンよりも、もっと成長した姿を見せられたらと思っています。今、演出もセットリストも絶賛考え中なのですが、初めて僕たちのライブを観る方もたくさんいらっしゃると思うので、とにかくツアーを成功させて次のステップに進めるようにしたいです。それが今の目標です！