1stアルバム「20112012」の購入者キャンペーン「ヒャダインサンタがやってくる Hya Hya Hya!!」の一環で、「12月25日のクリスマス当日、応募者から抽選で1名様のお宅に、ヒャダインが直接希望するプレゼントをお届けに行きます！」というファンとの触れ合い企画を行うことになったヒャダイン。抽選は12月某日に実施され、選ばれた行き先は青森県。プレゼントの内容は「青森は冬が厳しいので、携帯用カイロを2012個ください」というものだ。

2012年12月25日、豪雪にみまわれた青森の気温はマイナス2℃。前日は深夜までBase Ball Bearとのニコニコ生放送での「musicる TV」クリスマスイブ特番を行っていたヒャダインは、眠い目をこすりながらスタッフの待つ早朝の東京駅に集合した。一行は2012個の携帯用カイロを詰め込んだダンボール計5箱、総重量45kgの荷物を載せた台車を転がし新幹線へ。4時間の長旅を経て新青森駅に到着したヒャダインは、その雪の量と寒さに圧倒される。乗り換えの電車を待つ間に、まずは駅前の寿司屋で腹ごしらえ。ホタテ、カンパチ、ホッキ貝などの握りと青森名物「じゃっぱ汁」を堪能し、ローカル線「青い森鉄道」で当選者の家を目指した。

ヒャダインは無人駅の静けさと雪の激しさに唖然としながらも、すぐにサンタ服へと衣装替え。スタッフからの指示で自身の楽曲「クリスマス？なにそれ？美味しいの？」をひとしきり踊らされたあと駅の外へ出ようとすると、今度は彼がパーソナリティを務める文化放送 超！A&Gの番組「ヒャダインのわーきゃーいわれたい」から届いた指令が告げられる。その内容は「青森で携帯用カイロを何個使ったら、コスプレ衣装でも暖かく感じるか、実験せよ」。プレゼントのためのカイロを取り出し「10枚あればとりあえず大丈夫！」と強気でマイナス2℃の世界へ飛び出した。

台車を押しながら雪道を進み、ようやく当選者宅へたどり着いたヒャダインだったが、ここでさらにカイロを「サンタさんの袋」に詰め替える重労働が待ち構えていた。自身の体に貼り付けた10枚を除く2002枚のカイロを黙々と詰め替えるも、睡眠不足の体で45kgの袋を持ち上げるのは至難の業。結局ズルズルと引きずりながら、北国ならではの二重扉の前に立ち、インターホンを押した。

「どうもーヒャダインサンタです！」と元気に挨拶すると、ドアの向こうからは笑い声が聞こえてきた。出迎えてくれたのは高校1年生の成田皓二朗くん。お母さんと友達2人も一緒だ。部屋に置かれたピアノの上には大量のヒャダイングッズが。ヒャダインはさっそくピアノの前に座り、テレビアニメ「日常」が大好きだという成田くんのために、テーマソング「ヒャダインのカカカタ☆カタオモイ-C」を弾き語りで披露した。会話を進めるうち、成田くんとその友達が日本テレビ系「全国高等学校クイズ選手権」青森県大会で決勝に進出するほどの名門クイズ研究部を主催していると知ったヒャダインは、テレビのクイズ番組に出演する先輩としてクイズ対決を申し込む。先輩の威厳を見せつつ、自分も知らなかった知識を教えられたりと、白熱したクイズバトルが展開された。

そして今度は成田くんからヒャダインへ、「ヒャダインのカカカタ☆カタオモイ-C」のピアノ演奏をプレゼント。ヒャダインは大喜びで成田くんの演奏に合わせて歌でセッションした。みんなにサインを渡し、別れを惜しみながらほっこりした気持ちで帰路についたヒャダインだったが、新青森駅に到着すると再び「わーきゃーいわれたい」からの指令が。