銀杏BOYZがニューシングル「光」をリリースした。8月発売の「あいどんわなだい」に続くこのシングルは、聴く者すべてを圧倒する1曲12分の大作「光」と、映画のエンドロールを思わせる新曲「ナイトライダー」の計2曲を収録。シングルながらトータル18分を超えるボリュームとずば抜けた力強さを持つ、いまの彼らにとっての最重要作品となった。
今回「ナタリー」ではボーカル・峯田和伸への単独取材を実施。インタビューは下北沢にある銀杏BOYZの事務所で、リラックスした雰囲気の中で行われた。
(取材/文・タクヤ)
まずは近況報告
──最近どうしてるの?
それ真面目に答えていいの?
──うん(笑)。
うんとね、最近は新曲作ったり。そろそろワンマンのツアーがはじまるから、そこで新曲やりたくて。あとは広告のデザインとかPVの編集もやってる。だから時間ないよね。
──DVDは?
DVDも作ってる。けどずっと作ってた手塚がやめるってことになって。で、いま引き継ぎが終わったぐらいかな。ホントは夏に出すって言ってたんだけどね。いまは9割くらい。6月ごろから9割って言ってるけど。
──小説も書いてるよね。
そう、「hon-nin」っていう雑誌でやってて、そのしめ切りがこないだ終わった。「自主カンヅメ」で書いたんだよ。阿佐ヶ谷のホテルに1週間か10日間ぐらいずっと。自分の部屋が汚すぎて、書けなくて、頭おかしくなりそうになっちゃって。これもっと静かなとこ行かなきゃダメだって思って、出版社から頼まれてもないのに自腹でカンヅメ。なんか貧乏くさーい阿佐ヶ谷のホテルでずっと書いてた。
──ケータイで書いてるというウワサを聞きましたが。
うん、パソコン持ってないからね。普段からケータイで。
──え、原稿用紙とかじゃなくてぜんぶケータイ?
うん。ケータイで25,000字。なんかしみついちゃった、このやり方が。
──すごいねそれ。じゃあ仕事以外はどう?
女の子とか? うーん、素人の子と遊ぶことはないよね。
──やっぱデリヘル?
例えば3日間くらい寝ないで仕事してやっと終わったとか。そうすると、家帰ってちょっと映画でも観ようかって。で、観終わってじゃあ寝よっかってときに、なんかやり残してることあるなあ、みたいな。そういうときにコールします。
──前に会ったときは毎日ボーリングしてるって言ってた気がする。
そうだ、あんときはボーリング行ってたね。もう村井くんが強すぎてやめた。
──村井くん容赦なさそうだもんね。
村井くんはね、最初どう投げてもガーターなの。でもあるゲームからいきなり「わかった」って言って。こう、投げる瞬間に走るじゃん。で、村井くんはずっと上向いてんの。こうやってどっか見てる。そしたらぜんぶストライク。250くらいいったのかな。すごかった。1回ガーターだったけど、あとぜんぶストライク。みんなで「やばくね?アイツ」って。
──うわあ。
すっごいよ、ボール遅いし。コロコロって転がってぜんぶストライク。狐憑きだよ、あいつ。
──峯田くんはスコアどれくらい?
俺は2ゲーム目までは本気なの。でもたいてい途中からあきらめて、このスピンっていうの? 曲げるやつが好きなの。あれに熱中しちゃってどんくらい曲がったか、みたいな。で、60とか。
──ダメじゃん(笑)。
いいときで100超えるくらい。ああ、最近ボーリングしてねえなあ。カラオケも行ってねえし。
──普通にカラオケとか行くんだっけ?
うん。
──何歌うの?
いっぱい歌うよ。そうだな、千昌夫が好きですね。あとはエレカシ、小林旭。
──テレサ・テンは?
テレサ・テンも好き。