GARNiDELiAが6thシングル「SPEED STAR」を6月14日にリリースする。
本作の表題曲は、6月17日より全国公開のアニメ映画「劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女」の主題歌に決定した、スピード感あふれるメロディアスなギターロックチューン。2014年にテレビアニメ「魔法科高校の劣等生」第2期オープニングテーマを務めて以来、3年ぶりの「魔法科」とのコラボとなる。
音楽ナタリーでは国内5カ所に中国・上海での単独公演を加えた初の全国ツアーの真っ最中であったメイリア(Vo)とtoku(Key, Compose)を直撃。多忙を極める彼らに、ニューシングルについて話を聞いた。
取材・文 / 須藤輝
もう、次のツアーがやりたい気分
──前回のインタビューの最後で、メイリアさんは「2017年は全国ツアーをやるぞ!」とおっしゃっていて……(参照:GARNiDELiA「Violet Cry」インタビュー)。
メイリア まさに今、やってます(笑)。
toku 真っ最中ですね。
──有言実行されて、ちょうど折り返し地点ですが、ここまでの感想は?
メイリア やっぱり初めてのツアーということもあって、みんなのテンションもすごく高くて。初日の名古屋から「待ってたよー!」って熱く迎えてもらって、感動して早くも泣き始めるっていう。どうしてもその場所に行かないと会えない人たちがいるし、こうしてツアーをやることで初めて私たちのワンマンに来られるようになった人たちもいるので、みんなとのつながりを深められてるなっていう実感がありますね。あと、その名古屋や大阪でライブを観てくれた人が「東京公演も行こうかな」とか「初めてライブを観て、より好きになりました」って言ってくれたりして。もうすでに次のツアーやりたいなと(笑)。
──まだ終わってないのに(笑)。
メイリア そう思っちゃうくらい楽しいですね。
toku 1回きりの公演じゃなくて続いていくから、今メイリアが言ったように僕らの道中にお客さんも付いてきてくれたり、それが増えていったりっていう現象も起きてくるのが面白いし、本当にうれしいなと。僕らとしてもこのツアーの中で「この曲は次はこうしよう」とか、リアルタイムで楽曲をブラッシュアップしていくような感覚になっていて、それもやってて楽しいなと思えるところですね。
「極楽浄土」以降、海外のファンが急増した
──そのツアーの前も、2017年は年始から「ANIMAX MUSIX 2017 OSAKA」と「リスアニ!LIVE 2017」に、3月には香港とシンガポールで「Anisong Fantasy Live 2017」に出演なさっています。そしてこのツアーの一環として5月20日には中国・上海で初の海外ワンマンがあり、さらに夏にはアメリカとドイツでのイベント出演が決定しています。
メイリア ありがたいことに、海外公演が続きますね。
──なぜGARNiDELiAはこんなに海外に呼ばれるんでしょう?
メイリア やっぱり、「踊っちゃってみた」動画の「極楽浄土」の力が大きかったと思うんですよね。和をテーマに、音だけでなくビジュアルもコンセプチュアルに固めてアジアンなテイストを押し出したことで、海外の方にすごく喜んでもらえて。特に中華圏の人たちにはかなり刺さったみたいで、私たちの海外へのルートを開いてくれた1曲になったのかなと。
toku もちろんアニメを通して知ってもらうことも多かったんですけど、やっぱり世界中の人たちがエンタテインメントとして観ているYouTubeのようなサイトで注目されたことで、アニメとは違った広がりが生まれたと思いますね。
──その「踊っちゃってみた」動画の第5弾「桃源恋歌」が先日公開されましたね。ツアーの真っ最中だったので、驚きました。
メイリア 今回は、もうわかりやすく「中華!」って感じで(笑)。この曲は、ブログとかにも書いてるんですけど、「極楽浄土」以降、中国のみんなから熱い愛のメッセージをたくさんいただくようになりまして、それこそ海外初ワンマンが上海であるということもあって、それに対する感謝の気持ちを込めて作ったところもあります。
──日本人からしても、このベタな中華感はなじみのあるものですしね。
メイリア そう、だから日本のみんなにもたくさん観てもらえてて、すごくうれしいですね。いずれはいろんな国に向けて「踊っちゃってみた」をシリーズ化したら面白いかなってちょっと思ってて。
toku 世界にはたくさんの音楽がありますからね。その国の文化を曲にして。
──いいじゃないですか。いやらしい言い方になりますが、「極楽浄土」で一発当てたわけですし。
メイリア そうですね、って言っていいのかな(笑)。でも、この「極楽浄土」のおかげでいろいろ考えやすくなったというか、自分たちのやりたいことが発信しやすくなったことは確かですね。次を期待してくれる人も増えましたし、どんなことしても1回は観てくれる人が相当数いると思うと、チャレンジのしがいもあります。
──そういうネットの使い方って、GARNiDELiAとしてのキャリアのスタートがニコニコ動画だったというのとつながってくる部分もありますね。
メイリア うんうん。かなり、あると思いますね。
自分がいつを生きているのかわからくなってる
──そんなリアルとネットで大忙しなところで、ニューシングルもリリースされて。例によってスケジュールがヤバそうですが。
toku お察しの通りです。
メイリア もう、大変でしたね。ただ、表題曲の「SPEED STAR」に関してはけっこう早めに作っていて、5月くらいにはできあがってたのかな。
──ええと、今、5月18日なんですけど……。
メイリア そうだ、自分がいつを生きてるのかわからなくなって(笑)。じゃあ5月の頭にできたのかな。
toku ここ1カ月くらい、怒涛のようだったからね。
メイリア 昨日も次の新曲(参照:アニメ「Fate」新シリーズOP主題歌はEGOIST、EDはGARNiDELiA)のレコーディングがあって、あと、ほかのアーティストさんに提供する楽曲も同時進行で作ってたりもしてて。
toku ツアー中なので、当然ツアーのリハもありつつ。
──さらに「桃源恋歌」の衣装デザインや振り付けもありますよね。
メイリア 「桃源恋歌」は撮った翌日にアップした感じですね。だからこのスケジュールに付き合ってくれたみうめと217には感謝しかないです。
toku 5月27、28日にはさいたまスーパーアリーナで「MUSIC THEATER 2017」があって。
メイリア そのリハをさっきやってきました。
──すごい……また5月14日には野音(日比谷野外大音楽堂)で「COMCHA FES 2017」もありました。
メイリア 仙台公演の次の日ですね。ライブのあとすぐ東京に帰ってきて。私たち野音は初めてだったんですけど、ぜひワンマンでもやりたいなと。
toku 楽しいステージだったよね。
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3年間温めていた曲を満を持してリリース
- GARNiDELiA「SPEED STAR」
- 2017年6月14日発売 / SACRA MUSIC
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初回限定盤 [CD+DVD]
1620円 / VVCL-1035~6 -
通常盤 [CD]
1296円 / VVCL-1037 -
期間生産限定盤 [CD+DVD]
©2016 佐島勤 / KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊 / 劇場版魔法科高校製作委員会
1620円 / VVCL-1038~9
- CD収録曲
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- SPEED STAR
- Diamond
- Angel's ladder
- SPEED STAR instrumental
- 初回限定盤DVD収録内容
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- SPEED STAR
- 紫苑(stellacage vol.V@StellarBall)
- NEON NIGHT(stellacage vol.V@StellarBall)
- 極楽浄土(stellacage vol.V@StellarBall)
- 期間生産限定盤DVD収録内容
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- 「SPEED STAR」Music Video
- GARNiDELiA stellacage Asia Tour 2017
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- 2017年10月1日(日)東京都 Zepp Tokyo
- 2017年10月14日(土)台湾 台北 花漾Hana展演空間
and more
- GARNiDELiA(ガルニデリア)
- モデルとしても活躍するメイリア(Vo)と、アンジェラ・アキ、LiSAらのアレンジャー、ボカロP「とく」などの横顔を持つtoku(Key, Compose)からなるユニット。2010年に別名でオリジナル曲「ARiA」を動画共有サイトに投稿し、同年アニメ「フリージング」オープニングテーマ「COLOR」を発表したのと前後して、ユニット結成を宣言する。2014年3月、アニメ「キルラキル」の後期オープニングテーマ「ambiguous」でメジャーデビューする。その後も数多くのアニメソングのテーマ曲を手がけ、2015年1月にメジャー1stアルバム「Linkage Ring」を、8月にはインディーズ時代の楽曲を集めたベストアルバム「BiRTHiA」を発表した。2016年8月に表題曲がアニメ「クオリディア・コード」のエンディングテーマに採用されたシングル「約束 -Promise code-」、12月に2ndフルアルバム「Violet Cry」をリリース。2017年6月に映画「劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女」の主題歌「SPEED STAR」をシングルとして発表する。海外での活動も活発で、2017年5月には中国・上海で単独公演を行った。秋には「GARNiDELiA stellacage Asia Tour 2017」と題し、10月1日の東京・Zepp Tokyo公演を皮切りにアジアツアーを行う。