GANG PARADE「LAST GANG PARADE」 PR

GANG PARADE|9人体制になって最初で“LAST”のフルアルバム

現代社会に対する不満と皮肉

──「Jealousy Marionette」の作詞はテラシマさん担当で、思慮深さを感じるポエミーな作風です。

月ノ ユユさんは比喩が上手です。自分の中にあるもやっとした気持ちを表現している部分とか、思わずうなずいてしまうときがあります。

テラシマ 立場的なことを考えたら直接言えないこともあるし。日頃なかなか面と向かって言えないようなことも表現の場なら大丈夫だと思って、この歌詞を書きました。

左からココ・パーティン・ココ、テラシマユウカ、ヤママチミキ。

──具体的にはどんなことを思い浮かべたんですか?

テラシマ 世の中に対して皮肉った歌詞を書きました。世の中には社会に囚われて生きている人が多くて、口で文句は言うけど実際に行動できる人はほとんどいない。そんなに文句ばっかり言ってないで、ちょっとくらい自分で動いたらいいやんって気持ちを書きました。

ドクソン ユユは皮肉を言うのがめっちゃうまいんですよ。相手に皮肉と理解されなければ皮肉を言う意味がないと思うんですけど、ユユは皮肉が皮肉と伝わるように皮肉るのが上手で。

テラシマ 皮肉って連呼しすぎじゃない?

ココ でもわかる。私は皮肉を言ったつもりが露骨になっちゃうケースがけっこうあるんですけど、ユユは皮肉が上手。

テラシマ それ褒めてる?

ドクソン ユユ自身悩みがあるだろうし、自分のことをめちゃくちゃできる人間だなんて思ってないことを知ってるので、皮肉めいたことを並べていてもかわいいなって思います。

カミヤ この曲はユユのまとってるオーラに似ている感じがします。

テラシマ 私、なぜか抑えられないんですよね、人に対する皮肉が(笑)。例えば「悪意がないとしても、この人は思いやりがないな」と思うことってありますよね。さっきの電車の優先席の話もそうですけど。何かに対してイラっとすることがあっても、自分だって知らないうちにそういうことをしてるかもしれないし。そんなにできた人間じゃないよなあ、なんて思いながら皮肉が浮かぶ。だけどそれは自分への戒めでもある気がします。

ココ でもユユは皮肉ばかりなんてこともなくて、私が傷付いていたら、いつも優しい言葉をかけてくれる。ほかの人が悪いことをしたとしても「あの人はああいう人だから」って言いながら私のことを守ってくれる心強い存在です。

左からハルナ・バッ・チーン、ユメノユア、月ノウサギ。

左からハルナ・バッ・チーン、ユメノユア、月ノウサギ。

ハルナ・バッ・チーン渾身の“ヨルクライム”

──ハルナさんが作曲したナンバー「夜暗い夢」は、作詞がハルナさんとユアさんの共作です。

ハルナ 「夜暗い夢」は“ヨルクライム”と読みます。渡辺さんのアイデアで。

ココ 春夏秋冬を感じられる内容になっているし、タイトルと楽曲の秀逸さに感動しました。

ユア ハルナが1番とサビを歌ったデモ音源があったので、私の中でハルナのイメージに合わせて歌詞を膨らませました。

──ギャンパレは作詞だけでなく、作曲選考もあるんですよね。

ハルナ そうなんです。最初にこのメロディが浮かんだとき、自分の思いを信じてみました。パッと出たものを。歌詞は「春夏秋冬、四季折々」だけ思い付いたので、まずそこだけ録音して、あとからセリフ入りにしようって。

──その短いフレーズから花魁の物語を思い付いたんですか。

ハルナ はい。最初はあれを思い浮かべました。竹がカコンカコンって鳴るやつ。

ココ 鹿威し?

ハルナ そう。その“ししおとし”を思い浮かべました。

ココ “ししおどし”だよ。

ハルナ 鹿威し!

──花魁についてはいろいろ調べたんですか?

ハルナ はい。一人称が「あちき」なのは、花魁の人は方言を隠して自分の地元がバレないようにしていたからとか、いろいろ調べました。

──情景の浮かぶ歌詞ですが、ギャンパレの中では異色ですね。

ユア ハルナが花魁をテーマに作詞したので、そのテーマの意図を汲もうと思って私もいろいろ調べました。もともとあった歌詞が「春夏秋冬、四季折々」なので、季語を入れつつ、昔の出来事を歌った歌にしたくて。花魁は相手の人としっかり契約を交わすために自分の大事なもの、髪の毛とか、指をあげていたらしいんです。それが約束するときの“指切り”の語源になってるっていう説を知って。歌詞の「あなたのそばにイタイ」の「イタイ」をあえてカタカナにして、苦痛もあるけど一緒にいたいという思いを表現しました。

ハルナ 私もいろいろ調べましたんですけど、こんな深くは調べませんでした……。

ヤママチ 落ち込まないでいいんだよ(笑)。

ユア そうだよ。ハルナのおかげで私はこの歌詞を書けたんだから。

ココ メンバーは2017年から作曲コンペに参加してるんですけど、語りを入れるという高度なテクニックを一発目でやってのけてるのはすごい。

テラシマ こんな曲、自分じゃ思い付かないもん。音がぴったりハマってるのもすごいし。

ドクソン 間が天才的よね。

ハルナ うれしい! 自分の作った歌をみんなが歌うのはちょっと恥ずかしかったですけど、今はうれしいです。

──ライブでの披露が楽しみです。

カミヤ 振り付けに関しては手の振りに特徴がありつつ、ヴォーグダンスの要素も若干入れて。東京ゲゲゲイさんみたいな。あそこまでガッツリじゃないんですけど、手がひらひらした感じになってたり、セクシーなフロアダンスも見せられると思います。