音楽ナタリー Power Push - Galileo Galilei
メンバー&関係者の言葉で紐解く ベスト盤「車輪の軸」
- CONTENTS INDEX
- メンバーメールインタビュー
- アーティスト&関係者コメント
10月11日に開催する東京・日本武道館公演をもって、約10年におよぶ活動に終止符を打つGalileo Galilei。このたび、彼らにとって最初で最後となるベストアルバム「車輪の軸」がリリースされた。
音楽ナタリーでは本作のリリースを記念して特集を企画。Galileo Galileiメンバーのメールインタビュー、彼らのファンを公言するアーティストや、関わりのある著名人たちからのメッセージを通して、改めてGalileo Galileiというバンドの魅力を紹介する。
文・構成 / 中野明子
Galileo Galileiメンバーメールインタビュー
──ベスト盤「車輪の軸」リリースに際しての思いを教えてください。
自分たち、支えてくれたスタッフ、ファンのみんなにとって記念になるようなものを残したかったのでリリースを決めました。いつか、手に取って懐かしいなと思えるアルバムになることを願っています。
──ベスト盤に収録されている新曲「車輪の軸」の制作にあたって意識したことや、曲に込めた思いを教えてください。
変わり映えしない、疲れた日々でも、少しだけ前に進んでみようという歌です。軸というのは人生の中心のことで、それは人によって違うと思うので、多くの人たちが、自分に当てはめることができる歌だと考えています。悲しみではなく、前向きな何かを残してGGを去りたいのです。
──ベスト盤の中でもっとも思い入れのある1曲を選ぶとしたらどの曲になりますか? その理由も教えてください。
「Sea and The Darkness II」と迷いましたが、やはり「車輪の軸」です。GGとして最後の曲ですし、10年後聴き返しても恥ずかしくならないかなと思える曲の1つなので選びました。
──改めて約9年に及んだGalileo Galileiとしての活動を振り返って、どんな日々でしたか?
信じられないような速さで過ぎていく、濃密な時間でした。ツアーなどで日本中を旅できたことも思い出深いです。
──10月に開催される初の日本武道館公演は、どんなライブになりそうですか?
自分たちが乗ってきた車の車輪の軸、つまり、今までやってきたことの“中心”を感じることのできるライブになればと思っています。きっと素晴らしい1日になると、そう確信しています。ぜひ、観に来てください。
──ファンにメッセージをお願いいたします。
今まで本当にありがとう、最後に武道館で会いましょう。
──ベスト盤「車輪の軸」リリースに際しての思いを教えてください。
たくさん曲出したなー、と感慨深い。ガリレオの音楽的な変遷をたどるのに最適な1枚になりました。
──ベスト盤に収録されている新曲「車輪の軸」の制作にあたって意識したことや、曲に込めた思いを教えてください。
いつも通りいい曲を作るっていう意識が大きかった。ベストにしか収録されてないからレアだよ!
──ベスト盤の中でもっとも思い入れのある1曲を選ぶとしたらどの曲になりますか? その理由も教えてください。
「老人と海」。ティーンエイジャーのときに聴いていた音楽、楽曲制作時に聴いていた音楽、ガリレオのエモーショナル、それらすべての要素をこの曲に落とし込めたと思う。ベースライン気に入ってます。
──改めて約9年に及んだGalileo Galileiとしての活動を振り返って、どんな日々でしたか?
どんなときも音楽の事を第一に考えてきた日々なので、振り返ってみても誇らしい日々です。メンバーでガヤガヤするのはいつだって楽しかった。
──10月に開催される初の日本武道館公演は、どんなライブになりそうですか?
過去の楽曲をたくさん演奏すると思いますが、ほんわかアットホームなライブにはせずに、真摯で熱のあるライブになると思います。
──ファンにメッセージをお願いいたします。
ナタリーにはたくさん特集してもらったので感謝感謝です。それを見てくれてる皆さんにも感謝感謝。あと、ナタリーって語感が好きです。
──ベスト盤「車輪の軸」リリースに際しての思いを教えてください。
僕自身、聴いたことのなかったアーティストを初めて聴く際に、ベストアルバムから入ることが多いので、今回の「車輪の軸」もそういった、まだガリレオを一度も聴いたことのない方々の耳にも届いてくれるといいな、と思っています。
──ベスト盤に収録されている新曲「車輪の軸」の制作にあたって意識したことや、曲に込めた思いを教えてください。
特に何を意識したということもないのですが、やはり自然と「ガリレオとしての最後の曲」にふさわしい楽曲になったような気がしています。
──ベスト盤の中でもっとも思い入れのある1曲を選ぶとしたらどの曲になりますか? その理由も教えてください。
「夢に唄えば」でしょうか。この楽曲を聴いていると、どの楽曲よりも鮮明に、当時の記憶がよみがえります。あの頃は、ガリレオというバンドにおいての、自身の存在意義についてとても悩んでいたので、なおさらに。
──改めて約9年に及んだGalileo Galileiとしての活動を振り返って、メンバーの皆さんにとってどんな日々でしたか?
ガリレオは、音楽を心から愛するメンバーと、そんな僕らを理解し、どこまでもついてきてくれた愛あるリスナーの方々で育て上げてきたバンドだ、と強く感じています。当然ながら、楽しいことばかりの活動ではありませんでしたが、それ以上に、このバンドのドラマーとして活動を続けてこれたことに幸せを感じています。
──10月に開催される初の日本武道館公演は、どんなライブになりそうですか?
きっと素晴らしい1日になると、そう確信しています。ぜひ、観に来てください。
──ファンにメッセージをお願いいたします。
とあるミュージシャンの受け売りになりますが、僕らは音楽家なので、言葉よりも(ときには言葉で伝えることも必要ではありますが)音楽を残していきたいと考えています。今まで僕らの楽曲に耳を傾けてくれていた方々はもちろんのこと、まだ僕らの音楽を一度も聴いたことがないという方々も、きっとこれまでガリレオが鳴らし続けてきた音を聴いてくだされば、今僕らが何を思い、何を伝えたいのか、それを聴き取ることができるかと思います。何よりもまずは、今ベストアルバムを聴いていただけるとうれしいです。願わくは未来永劫、僕らの音楽が人々の心に残り続けることを祈って。
- ベストアルバム「車輪の軸」 / 2016年6月15日発売 / SME Records
- 初回限定盤 [CD2枚組+DVD] / 5300円 / SECL-1917~9
- 通常盤 [CD2枚組] / 3400円 / SECL-1920~1
DISC 1 収録曲
- 管制塔
- ハマナスの花
- 夏空
- 四ツ葉さがしの旅人
- 僕から君へ
- い栞
- さよならフロンティア
- 明日へ
- サークルゲーム
- 恋の寿命
- 嵐のあとで
- クライマー
- 車輪の軸
<Bonus Track>※初回生産限定盤のみ
- FLAT / livetune adding Yuuki Ozaki(from Galileo Galilei)
- Trigger / Yuuki Ozaki(from Galileo Galilei)
- 同級生 / 押尾コータロー with Yuuki Ozaki(from Galileo Galilei)
DISC 2 収録曲
- ハローグッバイ
- 稚内
- SIREN
- Imaginary Friends
- 老人と海
- 夢に唄えば
- 潮の扉
- Birthday
- サニーデイハッピーエンド
- バナナフィッシュの浜辺と黒い虹(Yuuki Ozaki ver.)
- 親愛なるきみへ
- ゴースト
- 鳥と鳥
- 青い血
- Sea and The Darkness II
DVD(※初回生産限定盤のみ)収録内容
- ハマナスの花
- 夏空
- 四ツ葉さがしの旅人
- 僕から君へ
- 管制塔(acoustic)
- 青い栞
- さよならフロンティア
- 明日へ
- リジー
- サークルゲーム
- Hellogoodbye
- Mrs. Summer
- バナナフィッシュの浜辺と黒い虹 with Aimer
- 恋の寿命
- 嵐のあとで
- クライマー
- ウェンズデイ
- Studio Session(Sea and The Darkness / 青い血)
- Galileo Galilei Last Live~車輪の軸~ at 日本武道館
- 2016年10月11日(火)東京都 日本武道館
Galileo Galilei(ガリレオガリレイ)
尾崎雄貴(Vo, G)、佐孝仁司(B)、尾崎和樹(Dr)を中心に2007年に北海道・稚内にて結成。2010年2月にミニアルバム「ハマナスの花」でメジャーデビューを果たす。その後「青い栞」「サークルゲーム」などでヒットを記録し、2013年10月にはPop Etcのクリストファー・チュウをプロデューサーに迎えて制作されたアルバム「ALARMS」を発表。邦楽ファンのみならず洋楽ファンからも支持を集める。2014年2月には東京・渋谷公会堂での初ホールワンマンを行い成功を収めた。2016年1月に4thアルバム「Sea and The Darkness」を発表し、リリースと同時期にGalileo Galilei名義での活動を“終了”することを告知した。6月にバンドにとって初のベスト盤「車輪の軸」をリリース。10月に東京・日本武道館でラストライブを開催する。