10. IF...
将綺 僕と蓮と勇仁がボーカル、陽介と優輝がダンサーという、初めてのスタイルでやっている曲です。「こういう形も1つのジュネスらしさだよね」みたいな、新しいジュネス像を提示できるきっかけになる楽曲なんじゃないかな。ハウス系のトラックも新しいと思いますし、珍しく陽介が苦戦してましたね。
陽介 僕は足技系のダンスがあまり好きじゃないので、ハウスはそんなに得意じゃなくて。なので、ダンスは優輝にもちょっと教わりながら挑みました。ボーカル3人が言葉で表現している片思いの切なさを、僕と優輝はダンスで表現していくので、表情など細かいところまで観てもらえたらと思いますね。
優輝 ライブでパフォーマンスするときは「俺たちで魅せるぞ」くらいの気持ちでやっています。お客さん全員、俺と陽介しか観ないみたいな。
陽介 こっちがメインだと思ってるから。バックダンサーじゃなくて。
将綺 むしろボーカルがバック?(笑)
11. かんじょうせん
陽介 僕と蓮の2人のデュオ曲です。僕、この曲で、一部分だけなんですけど初めて作詞に携わらせていただいて。普段から自分の思いとか感情を言葉にすることが好きなので、今回それが形になってすごくうれしいです。
蓮 僕は「かんじょうせん」というタイトル通り、今までで一番感情的に歌いました。最後のサビには「感情なしで 雨に濡れる」という歌詞があるんですけど、あえて言葉とは逆に感情を入れて歌うことを意識しましたね。陽介もグループの中で感情を込めて歌うほうなので、そのほうが掛け合いもうまくいくだろうと思って。
陽介 歌い方に関しては、この曲では声が口先でポンと落ちるような表現に挑戦してみました。普段はもっと声がまっすぐ伸びていく感覚で歌うことが多いんですけど、これは目の前で散っちゃうような、線香花火みたいなイメージというか。例えばRADWIMPSさんとかMrs. GREEN APPLEさんのようなロックバンド系の方々が歌うバラードって、口を大きく開けるというよりは口先で優しく語りかけるような歌い方をされているイメージがあって、それが個人的にはすごく好きなんですよ。この曲にはその表現が合うと思ったんで、そこを意識して臨みました。結果、曲の世界観をうまく表現できたんじゃないかと思いますし、単純に歌っていて楽しかったです。今後の自分の引き出しとしても、すごくいい武器を手に入れた感覚がありますね。
12. Lazy Day
優輝 ここまでいろんなタイプの曲が続いてきたところで、ラスト前にこの曲が来るのはエモいよね(笑)。
陽介 ここに「Lazy Day」が挟まれることで、ウェッティになりすぎないというかね。アルバム後半は切なさとか儚さとかを表現する楽曲がまとまっていて、いわば深い青のイメージなんですけど、この曲でオレンジ色が差し込まれる感じがします。暖色が入ることで、全体の雰囲気がふわっと軽くなる。
優輝 これはある意味で僕らの原点みたいな楽曲というか。寮で共同生活をするところから始まって今のジュネスがあるんですけど、その共同生活の一部を切り取ったような歌になっています。
13. ずっと
陽介 これは将綺と僕の2人で歌ったんですが、心が温かくなる曲で、歌っていると自分自身も泣きそうになります。例えば母親にとっての子供であったりとか、人それぞれが持っている心のよりどころを思い出させてくれる曲だなと思っていて。そういう曲なので歌い方も温かく、「かんじょうせん」とは逆に口の中を若干広めに使って体全体で歌うようなイメージで臨みました。
将綺 「ずっと ずっと ずっと こんな日が 続くといいな」「いつか いつか いつか ここを出て行くのかな」という歌詞があるんですけど、皆さんの中にも一生続いてほしいことがあると思うんです。ただ、それはいつか終わりが来るかもしれない。それがわかっているときにどう向き合うべきなのか、この曲を聴くことで自分なりの答えを見つけてもらえたらいいなと思いますね。ちょっと偉そうなことを言ってみました。
優輝 (笑)。すごく温かい曲なのに、聴いていると泣きそうになっちゃうのが不思議だなと思いました。切なくて泣ける曲とはまた違う清々しさがあるというか。将綺と陽介は5人の中でも特に温かい声の持ち主だし、その2人の声で歌われるからなのかな。聴いていてすごく気持ちいい曲です。
将綺 最初にデモをもらったときは、「5人で歌うような曲だな」と思いました。
陽介 俺もそう思った!
将綺 それをあえて陽介と2人で歌うからこそ表現できるものもあると思うし、そこは今後ライブでも提示していきたい部分ですね。
全部のライブでブチ上がりたい
──ここまで皆さんに1曲ずつ解説してもらいましたが、改めて今回のアルバムを振り返ってみていかがですか?
優輝 この作品では、これまでジュネスが貫いてきたダンスミュージックを表現しながら、新たな音楽性にも挑戦していて。前作(2020年9月リリースの1stアルバム「HERE WE ARE!」)を発表してから1年の中で僕たちに起きた変化だけでなく、いろんな新しい一面も見られるアルバムになっていると思います。
蓮 歌うだけじゃなく曲作りにも参加していたり、これまで以上に僕たちの世界観が詰まった作品になっています。僕たちがどういう考え方をする人間なのか、そういう部分も想像しながら聴いていただきたいです。
陽介 アルバム全体を通して、5人のいろんな感情が事細かに表現されていると思います。だから、しっかりと5人の気持ちを想像しながらこのアルバムを聴いてもらうことで、より僕らを近しい存在として感じてもらえるようになると思います。
将綺 今回は、僕らが曲によって変幻自在にスタイルを変えているので、1日の中のいろんなシチュエーションに合う楽曲が見つかると思います。家にいるとき、外にいるとき、会社や学校にいるとき、さまざまなシーンでこのアルバムを聴いて、いろんな楽しみ方を試してみてほしいですね。
勇仁 デュオ曲だったり3人ボーカル曲だったり、今回のアルバムでは新しい表現にいろいろ挑戦しているので、ライブでの見せ方や楽しませ方のバリエーションがさらに豊富になりました。そういう意味で、ライブも楽しみにしながら聴いていただけたらいいな。
優輝 今までにないスタイルでパフォーマンスする曲が増えただけじゃなく、僕たちはさらにそれを2次元でやったり3次元でやったりもできるんです。同じステージに2次元のメンバーと3次元のメンバーが一緒に立ったりもできるだろうし、これまで以上にライブにいろんな変化を加えられるんじゃないかな。
陽介 次のライブ(2022年3月より行われるツアー「学芸大青春 4th LIVE TOUR 'PUMP ME UP!!'」)では、学芸大青春の上限のない進化を楽しんでほしいですね。
勇仁 ライブのタイトルが「PUMP ME UP!!」なんで、全部のライブでブチ上がっていきたい。ファンのみんなとメンバーとで思いっきり楽しんで、最高のツアーにしたいです。
蓮 僕は、ツアーで行ったことのない地方に行けるのがすごく楽しみで。行ったことがないということは、つまり会ったことのないファンの方に会えるということなので。特に自分は広島出身なので、広島で公演できるのが本当に楽しみなんです。
将綺 あと、大阪公演が僕の誕生日の前日なんで、ぜひみんなで前夜祭としても楽しめたらなと思ってます!
ツアー情報
学芸大青春 4th LIVE TOUR 'PUMP ME UP!!'
- 2022年3月19日(土)宮城県 Rensa
- 2022年3月26日(土)広島県 広島CLUB QUATTRO
- 2022年4月9日(土)北海道 Zepp Sapporo
- 2022年4月24日(日)福岡県 Zepp Fukuoka
- 2022年5月8日(日)大阪府 Zepp Osaka Bayside
- 2022年5月15日(日)愛知県 Zepp Nagoya
- 2022年5月27日(金)東京都 Zepp Haneda(TOKYO)
プロフィール
学芸大青春(ガクゲイダイジュネス)
“2次元と3次元を行き来する”をコンセプトに活動する、相沢勇仁、内田将綺、仲川蓮、星野陽介、南優輝の5人からなるダンス&ボーカルグループ。キャラクター化された“2次元”と、実在のメンバーによる“3次元”の活動を行っており、2次元のキャラクターデザインはイラストレーターの冨士原良が手がけている。2019年9月に配信シングル「JUNES」で歌手デビューを果たし、10月から11月にかけて2nd~5thシングルを連続リリースした。2020年1月からTwitterとYouTubeで配信された3Dショートドラマ「漂流兄弟」で主演を務めた。また同月に主題歌「JUST」を配信し、同年9月に1stアルバム「HERE WE ARE !」をリリースした。2021年6月に初の全国流通シングル「Hit the City!!」、12月に2ndアルバム「PUMP YOU UP!!」を発表。2022年3月から5月にかけて全国7都市を回る4thライブツアー「PUMP ME UP!!」を開催する。
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