SEKAI NO OWARI・Fukaseの後押し
──“挑戦”と言えば、「MU」が収録されるニューシングルには吉田さんご自身が初めて作詞作曲に挑戦した「#film」が表題曲として収められます。今回どのような経緯で作詞作曲にチャレンジすることになったんでしょうか?
昔から作詞作曲には挑戦してみたかったんですけど、どうやったらいいのかわからなくて。そんなときにSEKAI NO OWARIさん主催の「club EARTH 12th Anniversary」に出演したら、Fukaseさんが「作詞作曲やってみようよ。俺も手伝うから」と言ってくださって「マジか!」と(笑)。SEKAI NO OWARIさんのライブを観て、すごくカッコいいと思っていたところだったので「教えてもらえるならぜひ作りたいです!」ってお願いして。それから細かく連絡を取りながら教えていただきました。
──具体的にはFukaseさんとはどんなやりとりがありましたか?
「まず練習としてフリーのトラックを探して、そこにリリックを付けて」と言われたので、検索しました。それで見つけた好きな感じのトラックに自分で書いたリリックを乗せてFukaseさんに送って、Fukaseさんからいただいた意見を踏まえて修正したものをまた送るという作業を繰り返しました。けっこう厳しかったんですけど、できたらちゃんと褒めてもらえました(笑)。作曲に関しては私は楽器ができないので、アレンジャーさんに自分の要望を伝えて、出てきた音を何回も直してもらうことで作りました。
ライブで生まれる感情が“挑戦”の原動力
──吉田さんが普段新しいことに挑戦する際、原動力としているようなものはありますか?
私は本当にライブがすごく好きなので、ライブ中やライブ後に生まれる感情が新たな挑戦に向かうための原動力になっているのかなって思います。
──ライブ自体が毎回挑戦だと思いますが、それがまた新たな挑戦に向かうモチベーションになっていると。今回の企画は吉田さんの楽曲とMVで若者の挑戦を後押ししようという趣旨ですが、吉田さんが音楽に背中を押されたような経験はありますか?
小学1年生から「RISING SUN ROCK FESTIVAL」に行っていたし、音楽がないと生きていけないくらい音楽に背中を押されて生きています。
──吉田さんのワンマンライブの開演前にはいつもNUMBER GIRLやZAZEN BOYSが流れていますが、吉田さん自身が選曲されているんですよね。
はい、向井秀徳さんがすごく好きなので流してもらってます(笑)。もともと親がNUMBER GIRLを聴いていて、小さい頃から触れる機会があったんですけど、中学生くらいまではハイレベルすぎてわからなかったんです。でも、「ササクレフェスティバル2017」でZAZEN BOYSと対バンさせていただいたときに衝撃を受けて。そこからすごく好きになりました。
──向井秀徳さんと共演したいとか、向井さんの提供曲を歌いたいという思いはありますか?
恐れ多いです(笑)。向井さんの曲は向井さんが歌うからいいんだと思うし、私は私らしくやっていこうかなと。
「JK」という肩書きがなくなったら
──3月から行われる東名阪ツアーは「バイバイJKバイブスアゲてこ~↑↑↑ツアー」というタイトルで、高校卒業がテーマになっていますが、このテンション高めなタイトルは吉田さんが考案されたんですか? 高校卒業を控えた今、どういった心境か教えてください。
タイトルは私が決めました(笑)。「高校卒業は(変化が)大きいよ」っていろんな人に言われるんですけど、普段は自分が高校生ということをそんなに意識せずに生活しているので、実は卒業でそんなに変わる気はしなくて。むしろ「JK」って肩書きがなくなったら、もっと自由になれると思ってます。ただ「JK」って言えるのもこれで最後だし、ツアーのタイトルでは言っとくかっていう。
──なるほど。どういうツアーにしようと思っていますか?
特別新しいことは考えていないんですけど、私がこれまでやってきた歌とダンスとラップを追求して最大限イイ感じに表現したいと思います。
「あいのり」に出たい
──最後に音楽以外で挑戦してみたいことがあれば教えてください。
海外に行きたいです。台湾くらいしか行ったことがなくて。というか「あいのり」に出たい。
──(笑)。「あいのり」のどこに魅力を感じますか?
いろんな場所に行けて、すごく楽しそうだなと。それにリアリティショーみたいなものに出たら、人としてマジで強くなれるんですよ。私はもともとメンタルが強い人間ではなくて、リアリティショーに出て、ハードな経験をしたおかげで、ようやく通常の人間くらいになったと思うんです。だから、あと3回くらい出たら無敵になれるんじゃないかなと。
──本当に自分からチャレンジングな環境に飛び込んでいくタイプなんですね。
そうですね。たとえ挑戦してつらかったとしても、振り返れば全部“青春”って感じられると思うんです。
- ライブ情報
吉田凜音「バイバイJKバイブスアゲてこ~↑↑↑ツアー」 -
- 2019年3月20 日(水) 大阪府 FANJ twice
- 2019年3月22日(金) 愛知県 ell.FITS ALL
- 2019年3月27日(水) 東京都 WWW X
2019年3月4日更新