音楽ナタリー Power Push - 藤原さくら

20歳の転機 人生を変えた月9

「Soup」を超える曲を作りたい

──福山さんとの制作を通して得たものはありましたか?

もうたくさんありすぎますね。福山さんが作詞のときに「Soup」も「好きよ 好きよ 好きよ」も、「20歳の女の子・佐野さくらが書いた歌詞」として書いたとおっしゃってて「すごいな」と思いましたね。それって、私が47歳の福山さんの恋心を音楽で表現するようなことだと思うんです。そういう視点は私にはないし、刺激を受けました。あと福山さんの音楽に対するストイックな姿勢に感動しました。

──藤原さんはシンガーソングライターとして活動している分、ほかの方の曲を歌う上での葛藤があったりは?

藤原さくら

それはなかったですね。純粋に楽しくて、本当に貴重な経験でした。「私はシンガーソングライターだから自分が作った曲しか歌いません」っていうのも違うと思うんです。音楽ってみんなで作っていくものだから。これまでの作品もアレンジャーさんがいて、レコーディングを一緒にしてくださるミュージシャンの方がいて、自分が想像しなかったものが生まれていく過程に音楽をやっている楽しさを感じていたんで。そういう点では今までと変わらず楽しめました。ただ今後もほかの方が書いた曲を積極的に歌っていこうっていうわけではないんです。あと月9に出演したあとだから、「もっとポップな曲を歌っていくの?」とか言われることもあるんですけど、そういうわけでもないですし。

──なるほど。

「Soup」をきっかけに藤原さくらを知ってくださった人が多くて本当にうれしいんですが、「Soup」を超える曲を自分でも作りたいという思いがありますね。「『Soup』が一番よかったね」って言われるのは悔しいので(笑)。がんばりますよ!

人生がガラッと変わった感じ

──月9に出演してから一番驚いたことは?

一番は池袋サンシャインシティ噴水広場でのフリーライブ(参照:「ラヴソング」ヒロイン佐野さくら、ドラマを飛び出し生ライブ)。女子高生がたくさんいてびっくりしました。レギュラーラジオ番組へいただくメッセージなども同性からのものが増えて、同性や若いリスナーが増えたことに驚きましたね。「ラヴソング」や「Soup」をきっかけに藤原さくらを知って、私の過去のアルバムを聴いてくれて「さくらちゃんの曲好きです」って言ってくれる人が増えましたね。自分がやってきた音楽って渋いとかマニアックな部分があったと思うんです。でも、自分が好きで信じてきた音楽が女子高生にもいいって思ってもらえる音楽なんだ、ちゃんと届いているんだって実感できてうれしかったですね。

──周りを取り巻く環境や反応もだいぶ変わったと思いますが、戸惑いはありませんか?

藤原さくら

それが戸惑ってる暇がなく。ドラマの撮影中も「藤原さくらとして戸惑ってはいられないな」って必死になってやってました。とは言え、自分の人生の中でドラマ出演は想定外のことで、人生がガラッと変わった感じですね。とにかく経験できないようなことを経験させてもらっていろんなものも得たし、人としてのあり方を考えようと思いました(笑)。

──人としてのあり方、と言いますと?

ずっとマイペースに音楽をやってきて、それが自分の長所だと思ってたんですけど、「ラヴソング」に出演して突然人目にバッと入るようになってから、仕事をちゃんとやらないとなと思うようになりました。20歳になったし、なおさら。

──ちなみに今後女優業に意欲は?

うーん、わからないですね(笑)。今は音楽のことを考えたいです。でも福山さんは音楽も俳優もやって……ホントすごいなあって感心しちゃいます。

──音楽というと、今年の夏はいろんなフェスやイベントに出ますね。初めて出演されるフェスもたくさんあります。

藤原さくら

はい。とにかくフジロックが楽しみ。ずっとフジロックに出演することが目標だったんです。誰もが出られるフェスではないし、音楽好きな人だったり、音楽を極めている人が出ている印象だったので。出演が決まったときは、飛び跳ねました。大好きなワールドミュージック系のアーティストもたくさん出るし今から楽しみです。

──そしてフェスシーズンを挟んでワンマンツアーも始まります。

うれしいことに券売状況もよくて、追加公演も決まって。ツアーでは藤原さくらの歌をたっぷり聴いてもらえたらと思ってます。こんなに長いツアーも初めてだし、2時間近くワンマンライブをやることも初めてなのでがんばらなきゃ。2016年後半はミュージシャン業をがんばります。演技をしている藤原さくらが世間に広がったところで、改めて「ミュージシャンやってます!」ってことをちゃんと伝えていきたいですね。

ニューシングル「Soup」 / 2016年6月8日発売 / SPEEDSTAR RECORDS
ニューシングル「Soup」
初回限定盤 [CD+DVD] / 1944円 / VIZL-983
通常盤 [CD] / 1296円 / VICL-37177
CD収録曲
  1. Soup
  2. 好きよ 好きよ 好きよ

Bonus Track

  1. Summertime(佐野さくら with 神代広平 Ver.)
  2. 500マイル(佐野さくら with 神代広平 Ver.)
初回限定盤DVD収録内容

Soup

  • Music Video
  • Soup Special Movie(MV Making & Recording Document)

"morning bell" Live at Billboard Live TOKYO 20160109

  • Ellie
  • Just one girl
  • 「かわいい」

藤原さくらワンマンツアー2016「good morning」~first verse~

2016年6月25日(土)福岡県 イムズホール(※公演終了)
2016年7月1日(金)東京都 Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE

藤原さくらワンマンツアー2016「good morning」~second verse~

2016年9月10日(土)東京都 恵比寿ザ・ガーデンホール
2016年9月11日(日)東京都 恵比寿ザ・ガーデンホール
2016年9月17日(土)宮城県 LIVE DOME STAR DUST
2016年9月19日(月・祝)北海道 cube garden
2016年9月23日(金)大阪府 Shangri-La
2016年9月24日(土)新潟県 SHOW!CASE!!
2016年10月1日(土)広島県 Live Juke
2016年10月2日(日)愛知県 SPADE BOX
2016年10月10日(月・祝)福岡県 電気ビルみらいホール
2016年11月3日(木・祝)広島県 BLUE LIVE HIROSHIMA
2016年11月11日(金)愛知県 三井住友海上しらかわホール
2016年11月12日(土)大阪府 森ノ宮ピロティホール
2016年11月24日(木)東京都 EX THEATER ROPPONGI
2016年11月27日(日)福岡県 福岡国際会議場メインホール
藤原さくら(フジワラサクラ)
藤原さくら

福岡県出身の女性シンガーソングライター。幼少期からさまざまな音楽に親しみ、父親の影響で10歳からギターを弾き始める。高校進学後にオリジナル曲を作り始め、地元でライブ活動も行う。高校在学中の2013年に3枚の自主制作盤「bloom1」「bloom2」「bloom3」を発表し、2014年3月に初のフルアルバム「full bloom」をリリース。高校卒業を機に上京すると音楽活動を本格化させ、2015年3月にミニアルバム「a la carte」でSPEEDSTAR RECORDSからメジャーデビューを果たす。2016年2月にメジャー1stフルアルバム「good morning」を発表した。 4月からフジテレビ系ドラマ「ラヴソング」に主演の福山雅治の相手役として出演。同作の主題歌「Soup」や劇中歌「好きよ 好きよ 好きよ」を歌い注目を集めた。