=LOVE|1stコンサートを経て、12人で歌う別れの春ソング

“ガチ恋口上”に合わせた振り付けに注目

──ここからは5thシングル「探せ ダイヤモンドリリー」についてお話を伺います。この曲の中でお気に入りの歌詞はありますか?

佐竹 「街路樹色づく季節だった」とか、聴いていて情景が頭に浮かぶ歌詞が好きです。

佐々木 私は1番の「ずっと ずっと 気付けないままで」という歌詞が、最後に「ずっと ずっと 気づかないふりして」に変わるのが好きです。曲の主人公が自分の気持ちに気付いたのに、最終的に伝えないという選択肢を選んだことに切なさを感じました。大人になってから「あのとき伝えればよかったかな」と悩んでいるところも目に浮かんで、曲の続きを知りたくなるような歌詞だと思います。

大場 1番では恋をしていることに気付いて、2番では別れてからお互いのことを気にしていて。ストーリー性があるところが指原さんワールドですね。

──ちなみに指原さんは曲の間奏についてTwitterで、「言いたいことが言えるサイズの間奏にしてみました」とコメントしていましたが、これは ファンが“ガチ恋口上”を叫べる長さということですね。

大場 そうなんです! 「好き好き大好きやっぱ好き」という口上に合わせた振り付けになっているんですよ。あと、この曲は手話を取り入れた振り付けもポイントで、基本的にすべてが歌詞に沿ったダンスなんです。

佐々木 「会えなくなるんだね」のところで、腕を伸ばしてつかむような振りがあったりね。

──レコーディングで難しかったパートはありますか?

野口 もう全体的に音が高い! ディレクターの方が「衣織ちゃんいいねえ。もう1回いこうか?」って褒めてくださるんですけど、それを何回も繰り返したので「本当はあんまりよくなかったのかな……」と思っちゃいました(笑)。

佐々木 デビュー曲の「=LOVE」もサビが高くて最初は歌うのが大変だったんですけど、今では普通に歌えるようになったので、「探せ ダイヤモンドリリー」も慣れて余裕が出てきたときにどういう表現ができるか楽しみです。

大谷 私はラストのサビ前の「I need you」というセリフパートを担当していて。みんなひと通り仮歌を録ったんですけど、私のを使っていただいたんです。かわいい感じやカッコいい感じとか、いくつかパターンも録ったんですけど、最終的にささやくようなテイクが採用されました。

野口 私、仮歌で大真面目にやったら爆笑されたんですよ!(笑)

佐々木 さな、私、衣織の順で録ったんですけど、さなと私は思わず吹き出しちゃったのに対して、衣織はノリノリで「I need you」って言ったんですよ(笑)。お蔵入りになっちゃたんですけど、いつか日の目を見るといいですね(笑)。

意外と声の相性がよかった佐々木舞香&野口衣織

──シングルのType-Bには、佐々木舞香さんと野口衣織さんが歌うイコラブ初のユニット曲「虹の素」が収録されます。この曲は心の葛藤を歌ったシリアスなナンバーに仕上がっていますね。

左から佐々木舞香、野口衣織。

佐々木 思春期って感じの曲ですよね。

野口 中学生っぽさがある。

佐々木 「周りのことなんて、もう知らない」という気持ちになることあるよね。

佐竹 私は「近づくのは怖い 離れるのも怖い」という歌詞がすごく好きなんです。

佐々木 人間関係に悩んでいる子の曲なんだよね。サビは裏声を使ったりして音が高い一方、Aメロは音が低くて歌うのが大変でした。でも、暗さが表現されていて好きです。

野口 「記憶のどこかで」や「手遅れcaution」とかまた違うダークな曲で、最初はどうやって表現したらいいのか悩みました。暗い雰囲気の曲は毎回歌詞を見て「どういう意味なんだろう?」と不思議に思うんですけど、何回も聴いているうちにハマっていきます。

──佐々木さんと野口さんは1stコンサートで欅坂46の「二人セゾン」をデュエットしていましたね。

佐々木 「記憶のどこかで」は衣織とさなのダブルセンター曲で、その相性のよさをずっと見ていたので、「なんで私が相手なんだろう?」と思いました(笑)。でも、衣織と声を合わせてみたら意外と声の相性がよかったんです。指原さんも「よかったよ」と褒めてくださいました。

野口 スタッフさんから私たち2人で歌うことを聞いたとき、「えー! 絶対に合いませんよ!」と言っちゃったんです(笑)。

瀧脇 1stコンサートで「二人セゾン」のカバーを裏で聴いていて、泣きそうになりました。

大谷 私は2人の歌に対する感情の込め方がすごく好きなんです。ライブで「虹の素」を聴いたら泣いちゃうと思います。

佐々木 絶対泣いてね。

野口 泣かなかったら許さないから(笑)。

ノイミーと一緒に私たちも成長していけたら

──最後に、姉妹グループのノイミーが結成されたことへの思いを聞かせてください。

佐竹 仲間が増えてうれしいです。最初に会ったときはかわいすぎてしゃべるのに気を遣ってたんですよ。でも話してみたら、私たちと同じ人間でした(笑)。仲よくなって、もっと1人ひとりの性格を知りたいです。

瀧脇 歳上のメンバーもいるので、どう接していいかわからないところもあるんですけど、先輩としていい背中を見せられたらと思います。

──デビュー時の自分たちと重なるところもありますか?

左から瀧脇笙古、佐竹のん乃、佐々木舞香、大谷映美里、野口衣織、大場花菜。

大場 めっちゃ重なります! 「花菜さんのブログを読んで自信が持てました」と言ってくれて、デビュー時の自分を見ているような気持ちになりました。

佐々木 まだお互いに気を使っていて、私たちも思わず敬語で話しちゃうんですよ。初々しくて本当に妹みたいな存在です。

──面白そうなキャラクターのメンバーは見つけましたか?

佐々木 冨田菜々風ちゃんがずっとニヤニヤしているんですよ。緊張すると笑っちゃうらしくて、愛嬌があってかわいいです。

大場 でも、記者会見のときに指原さんがイコラブはかわいい系で、ノイミーはスタイリッシュとおっしゃっていて、確かに背が高くて大人っぽい子が多いよね。

野口 中には小柄な子もいて、キラキラした目で私を見上げてくるとトイプードルみたいでかわいいです。そういうときに「あ、私、先輩になったんだな」と実感しますね。ノイミーと一緒に私たちも成長していけたらいいなと思います。