寒すぎて涙が……
──そして、ニューシングル「探せ ダイヤモンドリリー」がリリースされます(取材は3月下旬に実施)。表題曲では春らしいさわやかな曲調でありつつ、別れをテーマにした切ない歌詞が歌われています。
なぎさ 私は今年中学を卒業して、友達がみんな違う高校に進学していったので自分の心情と重なる部分がありました。
──ミュージックビデオは過去最長のドラマ仕立ての映像になっていて、なぎささんは転校で仲間のもとから旅立つキャラクターを演じていますね。
なぎさ 追いかけてくるみんなを見ながら泣くシーンがあるんですけど、すんなり感情移入できたことに自分でびっくりしました。「私すごいな」って(笑)。歌詞と映像がマッチしていて、MVを観ていても泣きそうになります。
──時期的にかなり寒かったんじゃないですか?
髙松 鬼寒でした……!
山本 寒すぎて涙が出てきたよね。でも、そのシーンより屋内のほうが寒かったんです。走っていると体が自然と温まってくるんですが、教室で椅子に座っているシーンではカイロが手放せなかったです。
──教室の中で、髙松さんが泣くシーンもありましたね。
髙松 「手遅れcaution」(2018年5月発表の3rdシングル)のMVにも泣くシーンがあって、今回も同じ三石直和監督だったので、「もしや……」と思ってたらまたありました(笑)。
なぎさ あはははは(笑)。
髙松 前回、うまく泣けなくてめちゃくちゃ悔しい思いをしたので今回はがんばろうと思って、監督とちゃんと打ち合わせをして望んだら、結果一発OKでした。
──では、今後また泣くシーンがあっても大丈夫?
髙松 いや、もう十分です!(笑)
山本 私は演技が得意ではないので、ほかのメンバーの泣いている演技やアドリブを見ていてすごいなと思いました。今回は1人ひとりにキャラクターの設定があって、私は真面目で曲がったことが嫌いな級長の役で。イコラブのリーダーだからそういう設定になったと思うんですけど、真面目というより怖い性格のキャラに見えてしまいそうで難しかったです。
──皆さんは「あにてれ×=LOVE ステージプロジェクト」の一環で舞台を何度か経験していますが、演技の面で成長は感じていますか?
諸橋 えー、どうだろう……。
髙松 さなの演技はすごいと思います。セリフがなくても、ちゃんと感情を表現できていて。
諸橋 それは瞳がリアルに泣いてたから!
山本 何褒め合ってるの(笑)。
髙松 さなが野口(衣織)を追いかけていくシーンがあるんですけど、走り方でどういうキャラなのか一発で伝わってくるんです。
諸橋 いや、あの走りは素です(笑)。監督が私に合ったキャラにしてくださったから。あと、寒くて肩が上がってたんです(笑)。
髙松 確かに。
ツインテール、いらないんかい!
──シングルのType-AとCには、なぎささんと樹愛羅さんのダブルセンター曲「いらない ツインテール」がカップリング曲として収められます。こちらは強気な歌詞が印象的ですね。
なぎさ 初めて歌詞を見たとき、「イコラブでこういう曲をやるんだ!」とびっくりしました。私と樹愛羅ちゃんはツインテールにすることが多いんですけど、「それをいらないんかい!」って(笑)。拡声器を使った間奏のセリフがあったり、私の「捨ててやるよ」というセリフパートは本当にカッコよく録れたので、ぜひ注目してください。
山本 こっちから言ってあげようと思ってたのに、自分でアピールしちゃった(笑)。
諸橋 一方、樹愛羅はかわいらしく「ついてこいよ」と言ってて、その差がいいんです。あと、Dメロ前の「この会場は我々が乗っ取った! 樹愛羅ちゃん? 樹愛羅先輩って呼べよー!」というセリフも聴きどころだと思います。ノイミー(2月にお披露目された姉妹グループの≠ME)ちゃんが結成されて、「樹愛羅先輩になったじゃん!」とメンバー間でふざけてたら、曲の中にこのセリフがあって。さすが指原さんです。
樹愛羅 「ついてこいよ」のセリフはカッコいいテイクも録ったんですよ。使われませんでしたが……。全体的に私のキャラと違うところを表現できていて新鮮です。
──ちなみに姉妹グループができることを聞いたとき、正直どう感じました?
山本 驚きすぎて涙が出てきました。「12人だけじゃなくなっちゃうんだ」とかいろいろ考えちゃったんですけど、オーディションが始まった頃にはポジティブな気持ちになりました。先輩として背中を見せないといけない立場なので、気が引き締まる思いもあります。
──まだノイミーメンバーとはそんなに会っていないんですか?
山本 そうですね。でも、私はこの間(鈴木)瞳美ちゃんとタピオカドリンクを飲みに行きました。あとイコラブのことが好きな子が多くて、「なーたんさんとしゃべりたいんですけど、どうしたらいいですか!?」とか相談されます(笑)。
なぎさ 私も最初は「自分より歳下でツインテールの子が入ってきたらどうしよう」「お客さんがそっちに流れちゃったらどうしよう」とネガティブなことを考えてたんですけど、ファンの方が離れていかないようにより一層がんばらなきゃという気持ちが大きくなりました。お互いに高め合えていければと思います。