イヤホンズ「Some Dreams」 PR

イヤホンズ|12の“夢”を巡る海賊たち

イヤホンズが2枚目のオリジナルアルバム「Some Dreams」を完成させた。本作は全12曲を“夢”の物語として描いたコンセプチュアルな作品で、めくるめく展開を見せる6分超えのリード曲「新次元航路」、ある女性の人生の分岐点を時空を超えて表現した「あたしのなかのものがたり」、永井ルイとROLLYのタッグによる壮大なバラード「未来泥棒」などバラエティに富んだ楽曲が並ぶ。

インタビューではメンバーの高橋李依、高野麻里佳、長久友紀が楽曲ごとのコンセプトや制作秘話を紹介。「あたしのなかのものがたり」についてのトークには、取材当日に偶然居合わせた作者・三浦康嗣(□□□)にも同席してもらい、メンバーと共に詳しく語ってもらった。

取材・文 / 須藤輝 撮影 / 服部健太郎

1曲でアルバム1枚分の達成感

──これは褒め言葉なんですけど、ひと言で言ってはちゃめちゃなアルバムですね。

高橋李依高野麻里佳長久友紀 ありがとうございます(笑)。

高橋 1stアルバムの「MIRACLE MYSTERY TOUR」(参照:イヤホンズ「MIRACLE MYSTERY TOUR」インタビュー)のあとに発表したシングル曲たちが、もうジャンル的にバラバラだったんですよね。なので、それらを1枚のアルバムにまとめるにあたって、それぞれの曲にテーマを与えて。

長久 「予め失われた僕らのバラッド」だったら“勇気”、「一件落着ゴ用心」だったら“正義”とかね。

2ndアルバム「Some Dreams」の世界観をイメージした地図。

高橋 そうやって全12曲をひと続きの“夢の物語”として描くというコンセプトです。

──そのコンセプトをあえて無視すると、既発のシングル曲がどれもとんがっているので、アルバム曲も同等かそれ以上にとがらせれば、そこに既発曲を混ぜても浮かないと言うか。木を隠すなら森の中みたいな、そんな印象すら受けました。

高野 あはは(笑)。

高橋 実は、私もそう思いました。新曲もシングル曲以上に飛躍すると言うか、またいろんな方向に突き抜けないと、逆に調和が取れないんじゃないかって。

高野麻里佳

高野 特にリード曲である1曲目の「新次元航路」が、このアルバムを象徴するような、ものすごく情報量の多い曲になっていて。それこそアニメを1本観るとか、アルバム1枚通して聴くらいの達成感を得られるんじゃないかなと。

──達成感(笑)。それは歌う側としても?

高野 はい(笑)。歌う側も、聴く側も。なにしろ1曲目から6分もあるので。もちろんこの曲だけじゃなくて、1曲1曲にありったけの熱量と、私たちのできる限りの表現を詰め込んでいるので、1stアルバムよりも成長したイヤホンズを感じていただけると思います。

楽曲ごとに一番マッチする声を探して

──イヤホンズは数ある声優ユニットの中でも、とりわけ声優としてのアイデンティティが強固と言うか、声優ならではのチャレンジを曲ごとにしている印象があります。具体的には声色の使い分けや曲中でのお芝居などですが、今お話に出た「新次元航路」はその意味でも象徴的ですね。この曲の歌詞カードは、もはや台本のようですし。

高野 確かに。私たちが演じる役柄と、それぞれのセリフが振り分けてられていて。

高橋 私たち自身、つまり「高野麻里佳」「高橋李依」「長久友紀」として歌うパートもあるんですけど、ほかにも「大富豪のマダム」だったり「完璧主義のコンシェルジュ」だったり。

──「恥ずかしがり屋のバスタオル」だったり「男前なティーカップ」だったり。

高橋 そうなんです。いろんなキャラクターとして歌っていて。しかも、例えば「大富豪のマダム」だったら年齢100歳、体重100kgとか、各キャラの設定も作りこまれているんです。それに合わせた歌を作り上げていこうと思ったので、特にお芝居感が強かったですね。もっとも、私はイヤホンズではどの曲でもお芝居しているような感覚はあるんですけど。

──普段からその曲にふさわしい何者かを演じている?

高橋李依

高橋 はい。イヤホンズは「それが声優!」というアニメから派生したユニットですし、もともと私は一ノ瀬双葉(「それが声優!」の主人公)として歌っていたんです。でも、今では完全に作品から独立して、自分の感じたままに歌うようになっていて。楽曲ごとに、そこに一番マッチする声色や声の使い方を探していくような姿勢で臨んでいます。

長久 「新次元航路」は、メロディも全部違うんですよ。Aメロ→Bメロ→Cメロ→Dメロ→Eメロ→Fメロ……っていう感じで、同じサビに戻ってくることもなく、そのまま6分間突っ走るっていう。

──最初はアイリッシュなパンクロックだったのが、どんどん展開して気が付くとワルツになっていたり。

長久 最終的に聖歌隊みたいなって。

高野 大団円!って感じだよね。

長久 それをより楽しんでいただくには、やっぱり私たちがいろんなキャラクターをどんどん演じていくような構成が一番いいのかなって思います。

みんなで歌おう「ミーチャイキュットンティーガプリウテグバンコ」

──「理想郷物語」と「一件落着ゴ用心」というシングル曲を経て、4曲目はとても長い曲名の「ミーチャイキュットンティーガプリウテグバンコ」。これは映画「メリー・ポピンズ」の劇中歌「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」のオマージュですよね。

長久友紀

長久 まさに。

高野 これを歌うだけで気持ちがアガると言うか。ハッピーになれる曲だよね、がっきゅ(長久)。

長久 そう。「ミーチャイキュットンティーガプリウテグバンコ」っていうのは、ええと、なんだっけ……造語なんですけど。

高橋 いろんな言葉がバラバラにされて入ってるんだよね。例えば「プリティ」とか。

長久 そうそう。「キュート」とか。

高野 「チャーミング」も。

高橋 あともう1つあるんですけど、それは皆さんで探してみてください(笑)。

──なるほど、それら4つの単語のアナグラムなんですね。

長久 それです、アナグラム。「これはみんなで歌ってほしいね」って3人で話してるんです。「ミーチャイキュットンティーガプリウテグバンコ」は「誰でも使える素敵なおまじない」なので。

──にしてはハードル高いですよね。「ミーチャイキュットンティーガプリウテグバンコ」って。

長久 そうなんですけど、リズムに合わせて歌うと意外と口に馴染みますよ。「ミーチャイキュットンティーガプリウテグバンコ」って。

高橋 うん。しかも、声に出すとめっちゃ気持ちいいんですよ。「ミーチャイキュットンティーガプリウテグバンコ」って。

高野 きっと、コマクちゃん(イヤホンズファンの呼称)たちなら歌えると思います。「ミーチャイキュットンティーガプリウテグバンコ」って。

──イヤホンズとしても「ミーチャイキュットンティーガプリウテグバンコ」は歌いやすい曲でした?

高橋 はい。特に難しい印象はなかったですね。

高野麻里佳

高野 私も、楽しく歌えました。

長久 私は、実はちょっと苦戦しまして。3番Aメロの「弱気な弱気な わたしでごめんなさい」の直後にもう1回「ごめんなさい!」って言ってるんですけど、あれは「弱気な弱気な~」で舌がもつれちゃって、とっさに「(ちゃんと歌えなくて)ごめんなさい!」って謝ったのを、プロデューサーさんが面白がって採用してくれたんです。

高野高橋 ええーっ!(笑)

──そうだったんですね。妙に真に迫った「ごめんなさい!」だと思ったのですが。

高橋 知らない間にアドリブぶっ込んでたのね。

高野 ねえ、知らなかった。

長久 アドリブと言うか、ガチ謝罪……。

イヤホンズ「Some Dreams」
2018年3月14日発売 / EVIL LINE RECORDS
イヤホンズ「Some Dreams」月世界旅行楽団LIVE盤

月世界旅行楽団LIVE盤 [CD+Blu-ray]
8640円 / NKZC-20~1

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イヤホンズ「Some Dreams」初回限定盤

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イヤホンズ「Some Dreams」通常盤

通常盤 [CD]
3240円 / KICS-3684

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CD収録曲
  1. 新次元航路[作詞:只野菜摘 / 作・編曲:月蝕會議]
  2. 理想郷物語[作詞・作曲・編曲:山田高弘]
  3. 一件落着ゴ用心[作詞:只野菜摘 / 作・編曲:横山克]
  4. ミーチャイキュットンティーガプリウテグバンコ[作詞:こだまさおり / 作曲:山田高弘 / 編曲:齋藤真也]
  5. あたしのなかのものがたり[作詞・作曲・編曲:三浦康嗣(□□□)]
  6. Fuwa くちゃ Dreamer[作詞・作曲:小坂明子 / 編曲:小坂明子、富永航大]
  7. 予め失われた僕らのバラッド[作詞:桑原永江 / 作・編曲:エンドウ.]
  8. ウィッチクラフト 《テオフィルの奇蹟》[作詞・作曲:J・A・シーザー / 編曲:J・A・シーザー、a_kira]
  9. Yummy Yummy Party[作詞・作曲:CHI-MEY / 編曲:大久保友裕]
  10. サンキトウセン![作詞・作曲・編曲:エンドウ.]
  11. ヨロコビノウタ[作詞:岩里祐穂 / 作曲:フレデリック・フランソワ・ショパン、ヨハン・パッヘルベル、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ、クリスティアン・ペツォールト、ジョルジュ・ビゼー、ジョアキーノ・ロッシーニ、ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン / 編曲:エンドウ.]
  12. 未来泥棒[作詞・作曲・編曲:RUI & ROLLY]
月世界旅行楽団LIVE盤 Blu-ray収録内容
  • イヤホンズ2周年記念LIVE「月世界旅行楽団」映像 全編収録
初回限定盤 DISC 2「イヤホンズのMUSIC TRIP」CD収録曲
  • 残酷な天使のテーゼ
  • 現象のブレイド / 大槻ケンヂとイヤホンズ
  • 乙女のポリシー
  • パラレルギャロップ / 高橋李依
  • UNRULY COASTER / 高野麻里佳
  • いーあるさんせっと / 長久友紀
  • 応援歌!
イヤホンズ 3周年記念LIVE Some Dreams Tour 2018 -新次元の未来泥棒ども-
  • 2018年6月17日(日)愛知県 名古屋ReNY limited
  • 2018年6月24日(日)大阪府 umeda TRAD
  • 2018年7月7日(土) 東京都 チームスマイル・豊洲PIT
イヤホンズ
イヤホンズ
2015年夏放送のテレビアニメ「それが声優!」で主演を務める声優の高野麻里佳、高橋李依、長久友紀の3人からなるユニット。「それが声優!」作中で新人声優3人が結成するユニット「イヤホンズ」が現実でも活動を開始したというコンセプトのもと、同年6月にシングル「耳の中へ」でデビューを果たした。翌7月にアニメのオープニングテーマである「それが声優!」、9月には同じくアニメの挿入歌「光の先へ」をシングルとして立て続けにリリース。さらに同年11月には1stフルアルバム「MIRACLE MYSTERY TOUR」を発表した。2016年4月に大槻ケンヂとのユニット「大槻ケンヂとイヤホンズ」として配信シングル「現象のブレイド」を、同年10月には4thシングル「予め失われた僕らのバラッド」をリリースした。2017年2月に5枚目のシングル「一件落着ゴ用心」を発表。表題曲はテレビアニメ「AKIBA'S TRIP -THE ANIMATION-」のオープニングテーマに採用された。2018年3月に2ndアルバム「Some Dreams」をリリース。