家族や故郷への愛に感動
──今日は壮大な冒険を繰り広げていただきました。3人とも息ぴったりでしたが、普段、日向坂46のメンバー同士で一緒にゲームをすることはありますか?
山下葉留花 楽屋でゲームをすることはよくありますね。でもRPGを一緒にやったのは前回の「ドラクエナタリー」以来だったので、今日は「やっぱりみんなでやると楽しいな」と改めて思いました。
正源司陽子 平尾がめちゃくちゃアドバイスをくれて助かりました! まどう老師とのバトルでは、MPがカラカラの状態になって、「これはもうお逝きになられる……?」と絶望しそうになったんですが、平尾のおかげで「少ないMPでも使える特技を放てばいいのか!」と気付くことができて。友達と画面共有をして、一緒にプレイしても楽しそうだなと感じましたね。
──誰かと一緒にプレイすると、1人では気付けなかったことも発見できる楽しさがありますよね。皆さんがストーリーに深く没頭する姿も印象的でした。
平尾帆夏 キャラクターがそれぞれ強い思いを持っていることが魅力的で、それぞれの物語にのめり込んでしまいました。
正源司 特にはるはる(「ドラゴンクエストII」のムーンブルクの王女)のストーリーにはめちゃめちゃ胸を打たれましたね。それぞれが大事にしていることや置かれた境遇によって、物事の捉え方が変わるということに改めて気付かされて。家族や故郷への愛にも感動しました。今日プレイできなかった部分のお話も、全部知りたいです!
山下 はるはると私は性格が違うので、「私だったらこうするな」と思いながらプレイしていました。「私の父はこんなに深いことは言わないだろうな」と思ったりも(笑)。自分が2人いるような感覚が面白くて、考え方の幅を広げてもらえた気がします。ストーリーが奥深くて伏線がたくさんあるので、どんどんプレイを進めたくなりました。
誰と遊んでもドラマが生まれる
──正源司さんはドラゴンクエスト初挑戦ということでしたが、すぐに操作方法を自分のものにしていた印象です。
正源司 本当ですか? これまではほのぼの系のゲームか、オンラインでバトルするゲームしかやったことがなくて。フィールドでうまく操作できずにくるくる回ったりして、変な楽しみ方をしていたかもしれないです(笑)。ドラゴンクエストはずっとやってみたいと思っていたので、今回こうして機会をいただけてうれしかったですね。キャラクターの名前を自分で決められたりして自由度が高いところもよかったし、平尾がツボの中からアイテムを見つけているのを見て、私ももっとくまなく探索したくなりました。
──山下さんは前回に続いて2回目でしたが、プレイに慣れた感覚はありましたか?
山下 聞きなじみのある言葉が出てきたので、「私、これ知ってるぞ!」という優越感を抱いていました(笑)。前回もすごく楽しくプレイさせていただいたんですけど、今回メンバーが変わっても楽しく遊べて。誰と遊んでもドラマが生まれるのが「ドラゴンクエスト」の魅力だと思いましたね。
──山下さんがぐんたいガニの群れに全滅させられてから、かいしんのいちげきで雪辱を果たした瞬間は、外野ながらとてもスカッとしました。
山下 全滅した瞬間は本当に唖然としました(笑)。(しみじみと噛み締めながら)悔しい思いを糧に、自信を持って挑むことって大事だな……と学びましたね。
──人生の教訓を得たと(笑)。ドラクエファンの平尾さんは、前回の「ドラクエナタリー」公開後、周囲からの反響を感じましたか?
平尾 両親がすごく喜んでくれましたし、ファンの方とお話しする機会に記事の話をしてくださる方もいました。「ドラクエナタリーで日向坂46を知りました」と言って会いに来てくれた方もいたんですよ。大好きなゲームとグループの架け橋になれたようですごくうれしいし、夢が叶ったような気持ちです。
やり込み要素たっぷりの濃密内容
──「I」「II」には前日譚である「III」とつながる要素もちりばめられていますが、前回「III」をプレイした平尾さんと山下さんは、何か気付いたことはありましたか?
山下 「III」に出てきた世界の名前があったよね。なんだっけ……アレフガルド?
平尾 アレフガルドが「I」「II」とつながっているという情報は、父からあらかじめ聞いていました!
山下 さすが!(笑)
平尾 この企画に携わらせていただくにあたり、「ロト三部作とはなんなのかをしっかり頭に入れていきなさい」と、家族から手書きのノートを渡されたんです(笑)。「ファンの間では『II』の舞台は『I』の数百年後ではないかと言われている」といった解説も書かれていて、すごい熱量でした(笑)。あと、前回の「ドラクエナタリー」に出演させていただいたあとに「モンスター大図鑑」という書籍を手に入れたんですよ! それをこの1年愛読していたので、「このモンスター、知ってる!」と発見できたのもうれしかったですね。ドラゴンクエストはモンスターがかわいいのも魅力ですし、まだ会ったことがないモンスターにこれから出会うことも楽しみです。はぐれメタルとか……。
正源司 はぐれ……?
平尾 すぐ逃げちゃってなかなか倒せないけど、倒すと経験値がたくさんもらえるモンスターなの。
正源司 モンスターも逃げるんだ! 捕まえることはできないの?
平尾 「I」「II」にはその機能はないけど、モンスターを仲間にできる作品もあるよ。
正源司 へえー! いろんなモンスターに出会って、捕まえてみたいな。今日見たモンスターの中だと、私はわらいぶくろがかわいくて気になりました。
山下 ひらほーがモーモン推しなのはもちろん知っていたけど、私も今日モーモン(モーくん)のことがすごく好きになっちゃいました! ビジュアルはもちろん、優しくて元気がある声が好きだし、その声で感情を爆発させるようなストーリーにも胸を打たれて。そうそう、「I」「II」では、「III」よりもキャラクターの声がたくさん聞こえてきたことに驚きました。
──「I」と「II」は、「III」よりもボイスの搭載量が増えているそうです。
正源司 そうなんですね。声に感情がすごくこもっていたから、声優さんの演技がダイレクトに心に刺さって、より感情移入できたと思います。
──ダンジョンの探索はいかがでしたか? 風の塔は構造が複雑でしたよね。
正源司 めちゃくちゃ迷っちゃって、どこに行こうとしていたのか途中でわからなくなりました(笑)。
平尾 うんうん(笑)。でも1回下の階に降りて別の階段から上がる……とかの試行錯誤も楽しいんだよね。歩き回るとバトルをたくさんしなきゃいけないから、普段の私はせいすいなど、モンスターが出現しなくなるアイテムを活用して塔に行きます。本当は、もっとくまなくツボや宝箱も調べて回りたかった! あとは、“巻物”も新鮮で面白かったです。
──覚えられないキャラにもとりあえず覚えさせてみようとする、皆さんの掛け合いが面白かったです(笑)。
正源司 知識がなくて申し訳なかったです(笑)。友達と一緒にプレイすると、そうしてボケたくなって、より楽しめますよね。
──平尾さんは、友達になりたがるモーモンに頑なに「いいえ」を突き付けていました。
平尾 あはは。やり込み要素があるゲームだと思っているので、「同じ行動を10回繰り返したら結果が変わったりするかも?」と、検証してみたり小ネタを探したりするのが好きなんです。「I&II」が発売されたら、早くストーリーをクリアして、そういう楽しみ方もしてみたいですね。
次のページ »
RPGビギナーにも親切!遊びやすい設定や美しい映像表現





