デジナタ連載 Technics×「レコードの日」特集|THE BAWDIES ROY&TAXMAN|ビギナーにこそ教えたい、愛すべきアナログレコードの世界

PART 4ターンテーブルの使い方〜7つのステップ

──さて、次はお二人に持参してもらったオススメのレコードをTechnics最新のターンテーブル「SL-1200MK7」を使って聴いてみましょう。そして今回はせっかくなのでお二人にも手伝っていただきながら、ターンテーブルの使い方を簡単に説明していけたらと思います。

TAXMAN わかりました。7つのステップごとに紹介していきましょう。

STEP 1 レコードをジャケットから取り出す

端をつまむようにしてジャケットから透明のカバーごとレコードを取り出し、レーベルの部分に親指を添えながら両手で支えるように持つ。

TAXMAN レコードを取り出す瞬間はやっぱり高揚感がありますよね。あと僕は普段DJするときとか、わりと盤面を触っちゃうんですけど(笑)、本当は指紋や手の脂が付かないようにできるだけベタベタと触らないほうがいいです。

レコードを両手で持ちプラッターにセットする。

STEP 2 盤をターンテーブルにセットする

両手で持ったレコードをプラッター(台)に載せセットする。

ROY 7inchシングルはLP盤とレーベル中央の穴の大きさが違うので、こうやって専用のアダプターを置いてからセットしましょう。

STEP 3 レコードの表面を軽くクリーニングする

レコードをセットしたらスタートボタンを押してターンテーブルを回転させ、クリーナーを盤面に軽く押し当ててレコードの表面のホコリを取り除く。

ROY 汚れが目立つときは、ターンテーブルにセットする前にクリーニングするのもあり。僕は普段、新しいレコードを買ったらすぐ手入れをするようにしています。

TAXMAN 逆に僕はあんまりこまめにできてないけど……本当に汚れているときはスポンジと洗剤で水洗いしてますね。もしかしたら「レコードって水で濡らしていいの!? 」とびっくりする人も居るかもしれないけど、そういうやり方もあるんですよ。

STEP 4 ヘッドシェルを盤の上に移動させ、再生する

針付きのシェルを再生したい部分の上に移動させ、トーンアームのロックを外して針を落とす。

レコードの表面にある、曲間にあたる大きな溝。

TAXMAN 針を落とした瞬間に聴こえる「プツッ」という音がたまらないですよね。ちなみにアルバムを1曲目から聴くなら一番外側に針を落としましょう。あと盤面にあるこういう大きい溝がそれぞれの曲間にあたる部分なので、「外側から数えて何曲目」というふうに判別できますよ。

STEP 5 A面からB面に裏返す

A面を聴き終えたらトーンアームを元の位置に移動させ、レコードを両手で裏返す。その後再びプラッターにセットし、トーンアームを動かし針を落とす。

STEP 6 聴き終えたらアームを戻し、プラッターの回転を止める

すべて聴き終えたらアームを元の位置に移動させ、アームの根本をロックしてターンテーブルの電源を切る。

アームを元の位置に戻したら必ずアームをロックする。

TAXMAN このアームロックが意外と重要! アームを不意に動かして針でレコードを傷付けてしまう可能性もあるので、アームロックは忘れずに。

STEP 7 レコードを再び両手で持ち、ジャケットに収納する

再び両手でレコードを持ち、カバーおよびジャケットに丁寧にしまう。

※上記のステップは、あくまで水平バランスや針圧、機器の調整がすべて済んだ状態からの操作を想定しています。

※Technics「SL-1200MK7」でレコードを再生するには、フォノイコライザー、アンプ、スピーカー、接続用ケーブル等も別途必要です。