日本の音楽シーンに警告「邪魔者はどけ！」

──対して2曲目「Kill'Em All」はフロアを踊らせるダンスチューンです。この曲の土台はTeruさんが作ったんですか？

Teru　土台はオレですけど、レコーディングでLAに行ってビートもだいぶ変わりました。LAに行くとサウンドがすごくジューシーになるんですよね。宿泊先からスタジオまで行くときにラジオを聴くんですけど、まずそこで低音の違いに気付きます。まさに“ジューシー”としか表現できないんですけど。

Kazuki　アメリカのロックラジオはすごくジューシーなんですよ。ブッリブリ。

Koie　歌詞に関しては今回のシングルで一番イケイケです。端的に言うと「邪魔者はどけ！」的な内容で。オレたちはずっととがった存在でいたいので、それをストレートに表現した歌詞なんです。

──今の日本の音楽シーンに向けた声明のような？

Koie　オレ的にはそうでした。誰も自分たちのスピードには絶対に追いつけない。だから、ちょこまかやってるヤツはどけ！って内容です。

Teru　Crossfaithは大衆受けを狙ってるわけじゃないから、結局マイノリティな存在なんですよね。それはわかった上で、「なめんなよ」っていう気持ちももちろんあって。もともと海外で活動するって考えを持ってやるってこと自体、生意気なヤツらだと思うんですよ、オレらは。でも海外と国内、どっちでもきちんと戦って、リスナーに「日本人、外国人っていうのは関係なく、パンチがあって、戦っているヤツがいるんだな」と感じてもらいたいし、同時に周りのヤツらを勇気付けられたらいいなって気持ちもあります。Koieが歌詞で表現した内容には、そういうオレらの思いもあるんじゃないかと思います。

──バンドの現在の気持ちが込められている作品でもあるわけですね。シングル「New Age Warriors」は、そういう意味でCrossfaithの新章スタートにあたる作品と言える？

Koie　そうだと思います。言ったら1.5章かな？ 常に進化している途中なんで、次のアルバムを見据えて、今までとは違うチャプターに移行したと思います。とは言え同じバンドですから、オレたちが鳴らせば自分たちだけの音になるだろうと思っています。まさに「オレたちはNew Age Warriorsだ」ってことです。

この革命に参加せよ

──9月14日からは今作を引っさげた日本ツアー「New Age Warriors Tour 2016」が始まります。全27公演という、Crossfaithにとっての最長ツアーですね。

Koie　まだまだオレらがライブをしに行っていない場所は多いし、日本のファンをもっと増やしたいという野望もあります。各地を巡ってお客さんにCrossfaithがどういうライブをやっているのかをしっかり観てほしいんですよ。フェスでオレらのライブを観たことがある人は多いと思うんですけど、Crossfaithがライブハウスで1時間半ライブして見せられる世界観は、まったく違うものですからね。シングル「New Age Warriors」という新たな力を携えて、全国各地、自分たちが知らないところまでしっかり回ります。

Tatsuya　このシングルを引っさげて、また新しいオレたちを見せつけたいですね。

Kazuki　各地をツアーして回ることでどんなムーブメントを起こせるのか、バンドとして知りたいですね。何が起きるのか、何を起こせるのか。

Teru　この4年間くらいは海外での活動が中心で、ゆっくり日本をツアーするタイミングがなかったですし、ほかの国内のバンドと幅広く交流しているわけではなかったんですけど、2月に行った「XENO WORLD TOUR 2016：JAPAN」でのツーマンツアーで、いろんなバンドと知り合って、その魅力を感じて。今回のツアーで初めて一緒にやるゲストもいますし、そういう意味で対バンも楽しみです。今までライブをしに行ったことのない場所でオレたちのことを楽しみにしてくれている人に「想像していたよりもCrossfaithはヤバいやんか！ まさにNew Age Warriorsや！」って思われるような、いい意味で期待を裏切るようなライブをやって、「New Age Warriors」って言葉が自分たちにしっくり来るようなツアーにしていきたいと思います。

Koie　それと「New Age Warriors」っていうのは、オレたちCrossfaithのことだけではなくて、ファンも含めてのことだと思うんですよ。つまり、このツアーはNew Age Warriorsを募る日々になりますね。“「New Age Warriors Tour 2016」この革命に参加せよ”ですよ。