音楽ナタリー Power Push - Crossfaith

新境地に挑む戦士たち

これまででもっともパンチのある「Rx Overdrive」

──1曲目「Rx Overdrive」は2000年代初頭のニューメタル的なギターリフとシンセによるエレクトロサウンドが印象的な楽曲です。かなり強烈でヘビーな曲だと思いました。

Kazuki この曲の原曲は自分が持っていきました。ギターのフレーズがわかりやすく前に出る、オレらが持っているヘビーで凶暴的というのをさらに超えた曲を作りたいという思いから作り始めました。

Hiroki Ikegawa(B)

Hiro 「XENO」のレコーディングが終わって、Teruの部屋でお酒飲んだり、話したりしてたんですけど、そこに「ヤバいのできたでー」ってKazukiがこの曲を持ってやってきて。そのデモ音源にTeruが音を乗せていったんですけど、新しい感じがしましたね。

Teru Kazukiが持ってきた原曲に乗せる音を考えているときに、ハードベースの音が合うんじゃないかなと思って。

──ハードベースというのは?

Koie 「ギョーン! ギョーン!」っていう激しい音のエレクトロサウンドですね。

Teru エレクトロダンスミュージックの中でも攻撃的なサウンドの1つです。オレは日頃から、ダンスミュージックからバンドサウンドに昇華できるものはないか意識して聴いているんですけど、前々からハードベースの音はCrossfaithと相性がいいだろうと考えていて。でもハードベースのジャンルのBPMはだいたい150~170程度のものが多くて、「Rx Overdrive」のBPMは190なので「速すぎるかなー、形式的にどうなんだろう?」って思ってたんですけど、乗っけてみてHirokiやKazukiにも聴いてもらったらみんな「いい!」とアガってくれて。

Koie 満場一致でしたね。「なんで入れないの?」くらい。

Kazuki 作ったデモに、メンバーの要素が投入されて、オレの知らない曲になっていくというケミカルが面白かったです。

Teru そのケミカルな変化はCrossfaithが持っているオリジナリティにつながる部分だと思います。あと単純にKazukiの持ってきた曲に自分の色を乗せる作業は面白いし、楽しいです。

──「Rx Overdrive」は徐々にステージが進んでいくような世界観にエンタテインメント性を感じますが、歌詞はどのようなイメージで?

Koie 音でドーピングするというか、ステロイドを体に打ち込むようなイメージで歌詞を書きました。歌詞を狂気的な内容にしたいというのはもともと考えていて、Teruのハードベースの音が入ってきたのを聴いたときに、ベクトルが急にそろってピースがハマったな、と。もともとサビの部分もメロディじゃなく、シャウトを入れようとしていたんですけど、それじゃあ今までのCrossfaithと大差ない。そう思ってプロデューサーと試行錯誤しながらメロディを作り上げていきました。最初の形とはかなり変わりましたけど、今までで一番パンチのある曲ができたんじゃないかと思います。広く一般受けを狙うなら、もしかしたら3曲目の「Revolution」をリード曲にしたらよかったのかもしれませんけど、それはオレらの中では違うなと思って。ガッツリ攻撃的な「Rx Overdrive」をリードに持ってきました。

──3曲通してボーカルに注目してみると、メロディの扱い方にも、これまでとの変化を感じますね。より効果的に取り入れられているように思えますが、そこは意識して歌っているんですか?

Koie 「MADNESS」以降メロディを取り入れるようになったんですけど、「XENO」を経て、徐々に自分の歌がどういうものなのか見えてきて。「Rx Overdrive」のように自分から「ここはメロディを入れたい」と考えられるようになってきました。それは「Kill'Em All」にも言えることで、攻撃力のあるイケイケなメロディにしたかったんですよね。ボーカルにもバリエーションが増えて、いろんな歌の乗せ方ができるようになったきたなと思います。今はもっといろいろ試したい段階に来ているので、この先もボーカルを考えていくのが楽しみですね。

ニューシングル「New Age Warriors」/ 2016年7月27日発売 / アリオラジャパン
「New Age Warriors」
初回限定盤 [CD+DVD] 1944円 / BVCL-742
通常盤 [CD] 1296円 / BVCL-744
CD収録曲
  1. Rx Overdrive
  2. Kill'Em All
  3. Revolution
初回限定盤DVD収録内容
"ENTER THE XENO" ~XENO WORLD TOUR 2016:JAPAN TOYOSU PIT~
  • Xeno
  • Raise Your Voice
  • Paint It Black
~LIVE AT NIKKO WORLD HERITAGE VOL.1~
  • Devil’s Party
Crossfaith(クロスフェイス)
Crossfaith

2006年11月にKenta Koie(Vo)、Terufumi Tamano(Programming, Vision)、Kazuki Takemura(G)、Hiroki Ikegawa(B)、Tatsuya Amano(Dr)により結成。2009年4月にリリースした1stアルバム「The Artifical theory for the Dramatic Beauty」が国内メタルコア、スクリーモシーンを活気付ける起爆剤に。その後「Warped Tour UK」「Sound Wave Festival 2013」「Download Festival 2014」「Reading / Leeds Festival 2014」など海外の大型フェスにも多数出演し、各国のメディアに取り上げられる。2014年10月にキャリア初となるシングル「MADNESS」をソニー・ミュージックレーベルズからリリースするが、2015年1月にKazukiが脳内出血の治療によりライブ活動を休止。サポートギタリストを迎えてライブ活動を行う一方で新曲レコーディングを実施し、9月にメジャー1stアルバム「XENO」をリリースした。同月のKazuki復帰後は世界遺産・日光山輪王寺でのライブや日本テレビ系「スッキリ!!」への出演など国内での活動も活発化させる。2016年7月にシングル「New Age Warriors」をリリース。アジアツアーを挟み、9月よりバンド最長ツアー「New Age Warriors Tour 2016」を開催する。