- パーソナリティ
- 菅野結以
帰国子女しばたありぼぼ、“グランマ”発言で登園拒否
──しばたさんの生い立ちと音楽との出会いを教えてください。
しばた 愛知県で生まれて7カ月ほどしてアメリカへ移住しました。現地ではちびっこが音楽と触れ合う教室に通っていましたね。で、5歳になって日本に帰ってきて保育園に入ったんですけど、速攻で登園拒否になってしまって……。
こやま 保育園に登園するのを拒否するの? 5歳にして自意識すごいな。
しばた そんときがたぶん一番の反抗期でした。保育園に行かない間に日本語を学んで、最後の1年はちゃんと通いました。
──“日本語を学ぶ”ということは、アメリカにいた頃はずっと英語を話していたんですか?
しばた はい。生後7カ月でアメリカに行っちゃったんで最初に触れた言語が英語で……。
こやま ヤバない? ようしゃべれてるな今。
──完全なる帰国子女なんですね。でもそれがきっかけで登園拒否になってしまったと。
しばた そうです。つたないながらに日本語をしゃべってたらめっちゃバカにされたんですよ。私、おばあちゃんのことをグランマってずっと呼んでて、クラスの子に「夏どこ行くん?」みたいな話をされて、「グランマに会いに行く」って言ったら「なんやねんグランマって(笑)」みたいな感じになっちゃってなじめなかったですね。
お琴への憧れ叶わずベーシストに
──楽器に触れるようになったのは日本に帰ってきてからなんですか?
しばた はい。日本に帰ってきてすぐピアノを習い始めました。うちのお母さんがお琴をやっていて、それに憧れて小学1年生のときにお琴も習い始めて。
──弦との出会いはお琴なんですね。
しばた そう、弦と出会って。あとその頃にモーニング娘。を知って、人とのコミュニケーションを取れるようになるんですよ。
──モーニング娘。のおかげで?
しばた そうです。当時すごく流行っていたのでカセットテープで曲を流してみんなで踊っていました。それでやっとみんなになじめて友達ができていって。
──お琴以外の楽器をやることはあったんですか?
しばた もりもとと一緒で中学生のときは吹奏楽部でした。私、ホンマはトロンボーンをやりたかったんですけど、なぜかホルンをやらされたんですよ。どうしても低音の楽器をやりたい気持ちが捨て切れなくて「低音のお琴をやりたい」って母親に言ったんですけど、低音のお琴は腱鞘炎になるから体が未熟なうちはまだやらないでって止められて。
──低音のお琴! まさにベースじゃないですか。
しばた そうです。弦がめっちゃ太いので、小さい手でやるにはすごく負担がかかるみたいで。うちのお父さんはギター、お兄ちゃんがドラムをやっていたんですけど、お父さんが持っていたベースを勧めてくれて、「低音やしやろうかな」って思って弾き始めたら楽しくて。それからはずっとベース担当です。
──お琴の代わりに始めたのがベースだったんですね。
しばた そうなんです。高校に入ってからは軽音楽部でベースを弾きながら、低音のお琴も弾かせてもらえるようになって、低音に触れ続けていました。
──なるほど。なんでそんな低音に魅力を感じたんですか?
しばた なんか女の人って低音が好きらしいですよ。だから男性の低い声が好きっていう女性も多いみたいで。ネットに書いてあったのでホンマやと思います。
こやま 「ネットに書いてあったのでホンマやと思います」って(笑)。
しばた 小学生の頃はモーニング娘。がずっと好きで、ほかにはORANGE RANGEさん、大塚愛さん、HIGH and MIGHTY COLORさんを聴いていました。で、私が小学高学年になった頃、お兄ちゃんが突然10-FEETに目覚めて私にも聴かせてくれて。それをきっかけにバンドの音源もよく聴くようになりました。
京都府出身こやまたくや、「京都大作戦」でメロコアに目覚める
──こやまさんのお話も聞かせてください。
こやま 僕は京都府京都市生まれです。母親がピアノの先生をしてまして、音楽に触れる機会が子供の頃からすごく多かったです。ジャズとかクラシックのコンサートに小さい頃から連れて行ってもらってて。そんな中である日「ドラムカッコいいな」って思ったんです。あれは4歳か5歳くらいやったかな。お母さんに「ドラムカッコいい! ドラムやりたい!」って言って、習わせてもらったんですけど1カ月でやめました。
──なんでやめちゃったんですか?
こやま 僕は普通に「バンボンバンボン」って叩きたいだけやったのに、ドラム教室の先生が当時5歳の僕に向かって「これはハイハットで、これは……」って説明してくるんですよ。それで「そんなんちゃう!」ってなってやめちゃいました。だから僕、実はもりもとよりドラム歴長いんですよ。
しばた 確かに20年くらいやってることになるなあ。それを最初としたら。
こやま で、僕の母親が忙しい人で放っとかれたと言うか、自由に育てられたんですよ。小さい頃は「おかあさんといっしょ」の歌のコーナーが大好きでマネしてずっと歌を歌っていたんです。マラカスを持って。とにかくうちの母親は音楽しか娯楽を知らんから、与えるものも音楽に関するものばっかりで自然と音楽が好きな子供になって。小学生になって通知表をもらうようになったら音楽だけ成績がずば抜けてよくて、「僕はほかのことできひんけど音楽は得意な子供なんや」っていう自負がありましたね。で、中学生の頃に「僕の親はピアノの先生なのに楽器できひんのはヤバい!」と思ってギターを始めました。当時はマキシマム ザ ホルモンとかをコピーしてましたね。
──中学生でホルモン! カッコいいですね。
こやま 中学生の頃からホンマにホルモンが大好きで、ソフトテニス部やったんですけど、最初はテニスのラケットをギターに見立てて練習していたんですよ。
──かわいいですね(笑)。
こやま そんな中、僕が高校1年生になったときに京都で「京都大作戦」が始まったんです。しかも実家の真裏で。地元にあのホルモンがやってくるぞと感激したのを覚えてますね。そんで「京都大作戦」に行って主催の10-FEETのライブを観て感動して。曲は知ってたんですけど、そのとき初めてライブを観て「これはすごいぞ!」ってなって、こういうバンドをやりたいなって思いました。それで一緒に観に行ってた高校の友達とすぐにコピーバンドを組んで高校の文化祭で10-FEETの曲を演奏しました。
しばた 熱いやんそれ! 超青春。
こやま そう、青春。そのあとオリジナルバンドをやることもなく、その友達とスタジオに入って飽きもせず10-FEETのカバーばかりして大学に入り、2人に出会いました。
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3人が大阪芸大に進学したワケ
- ヤバイTシャツ屋さん「Galaxy of the Tank-top」
- 2018年1月10日発売 / UNIVERSAL SIGMA / BADASS
- CD収録曲
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- Tank-top in your heart
- ヤバみ
- DANCE ON TANSU
- 眠いオブザイヤー受賞
- 気をつけなはれや
- Universal Serial Bus
- ハッピーウェディング前ソング
- ドローン買ったのに
- ベストジーニスト賞
- メロコアバンドのアルバムの3曲目ぐらいによく収録されている感じの曲
- とりあえず噛む
- サークルバンドに光を
- 肩 have a good day -2018 ver.-
- 初回限定盤DVD収録内容
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「ヤバイTシャツ屋さんのたのしいフェス映像集2016-2017」
- あつまれ!パーティーピーポー(2016.12.28 COUNTDOWN JAPAN 16/17)
- ウェイウェイ大学生(2017.4.30 ARABAKI ROCK FEST. 17)
- ネコ飼いたい(2017.4.30 ARABAKI ROCK FEST. 17)
- スプラッピ スプラッパ(2017.5.5 VIVA LA ROCK 2017)
- 無線LANばり便利(2017.6.4 百万石音楽祭2017)
- Tank-top of the world(2017.7.7 京都大作戦2017)
- メロコアバンドのアルバムの3曲目ぐらいによく収録されている感じの曲(2017.8.26 SWEET LOVE SHOWER 2017)
- L・O・V・E タオル(2017.8.26 SWEET LOVE SHOWER 2017)
- 喜志駅周辺なんもない(2017.8.12 ROCK IN JAPAN FES. 2017)
- ヤバみ(2017.8.12 ROCK IN JAPAN FES. 2017)
特典映像:メンバーによるおもしろ実況解説