Charles「西へ行こうよ e.p.」 PR

Charles|4人で楽しくアップデート、完成したのは遊園地のような1枚

Charlesが1月11日にライブ会場限定CD「西へ行こうよ e.p.」を発売する。

Charlesは音楽コンテスト「閃光ライオット2014」への応募を目的に、2013年に池田光(Vo, G)、渡邉麻美子(B, Cho)、山本武尊(Dr)の3人で結成されたロックバンド。3人はこのコンテストへの出場を叶えたあと、わずか1年ほどの活動期間をもって解散した。それから約4年経った2018年9月1日に突如、再結成が発表され、深澤希実(Key, Cho)を新メンバーに迎えて4人編成で再スタートを切った。以降はライブを中心に活動を続け、人懐っこく楽しさに満ちあふれた音楽性で再び注目を集めている。

音楽ナタリーでは、解散から再結成に至るまでの経緯や現在のバンドの状況、そして「西へ行こうよ e.p.」の制作にまつわるエピソードまで話を聞いた。

取材・文 / もりひでゆき 撮影 / 後藤壮太郎

僕の中にCharlesという存在は常にあった

──改めてCharlesのこれまでについて聞きたいのですが、バンド結成の目的は音楽コンテスト「閃光ライオット2014」への出場のためだったんですよね。

渡邉麻美子(B, Cho) はい。2013年9月に結成して、翌年の「閃光ライオット2014」に出ました。

池田光(Vo, G) 大好きな音楽仲間だった麻美子と(山本)武尊に僕が声をかけたんです。それで「閃光ライオット2014」に応募して、ファイナルまで進むことができて。そのことはすごくうれしい経験だったし、自分たちとして1つ大きなステップアップができた実感がありましたね。

──しかし、「閃光ライオット2014」の直後に行われたライブをもってCharlesは解散します。行われたライブはわずか3回のみ、音源は少数だけ販売された手作りデモCDのみという実にミニマムな活動ではありましたが、多くの人から解散を惜しむ声が挙がっていましたよね。

池田 当時の自分たちの置かれていた状況を考えた結果、このメンバーで音楽をがんばってやっていくタイミングは今じゃないなっていう結論に至ったんですよね。もちろん残念な気持ちはあったし、かなり悩んだんですけど。

山本武尊(Dr, Cho) 具体的に言うと、僕は留学することが決まっていたんです。

渡邉 私は通っていた大学で勉強をもっとがんばりたいという気持ちが強くて。

池田 ただ、解散してからも僕の中にはCharlesという存在は常にあったんです。ことあるごとに「もったいなかったな」「もっとやりたかったな」と思ったりしていたので。あまりそんな話はしてなかったけど。

渡邉 そうだね。解散してからも3人ではときどき会って飲んだりしてたんですよ。でもそこでは終始「最近どうよ?」みたいな話をしていて。

──そんな中、再結成への機運が高まる瞬間があったわけですね。

池田 そうですね。3人で音楽の話で盛り上がって、「もう1回やろうぜ!」という流れになったことがあって。そこですぐスタジオに入って、ひさびさに音を鳴らしてみたら、「やっぱ楽しいな」「この仲間好きだな」って思えたんです。そして「閃光ライオット2014」に出てから4年くらいが経ち、年齢も重ねていたので、今の自分たちとしてもっとアップデートした音楽をやりたい気持ちも強くあったんですよね。

希実がいなかった時代が考えられない

──そこで新メンバーを入れて、新たな編成でCharlesを再始動させることにしたわけですね。

池田 はい。3人で鳴らした音に、鍵盤を入れたほうが絶対もっといいものになるっていう自信があったんです。それが(深澤)希実を誘ったきっかけでしたね。

深澤希実(Key, Cho) 光とは共通の友達がいて、その子と私がライブをしたときに観にきてくれたことがあって。それを覚えてくれていたんですよね。

池田 うん。そのライブではジャズをやっていたんですけど、希実の演奏がめちゃくちゃよくて忘れられなかったんですよ。ホントに楽しそうにピアノを弾く子だなーって。だから鍵盤を入れるってなった瞬間、真っ先に思い浮かんだんですよね。

──声をかけられたとき、希実さんはどんな気持ちでしたか?

深澤 5年くらい前に会ったことを覚えてくれていたのが、まずすごくうれしかったですね。ただCharlesというバンドのことを知らなかったし、麻美子と武尊には会ったこともなかったので、最初はもちろん不安ではありました。3ピースのバンドには、3ピースだからこそのよさがあるじゃないですか。だから私の入る隙はあるのかなって思ったりもして。

池田 まあ不安はありますよね。だから強引に1回連れ出したんですよ。とりあえずスタジオ入ってみようよって。

深澤 うん。そしたらね、まあ楽しかったんですよ。初対面の2人とも一瞬で仲良くなれたし。

山本 そうだったね。

渡邉 スタジオに希実がいることにまったく違和感がなかった。

池田 意気投合するスピードがすごかったよね(笑)。「古くからの友人か?」くらいな。

深澤 まあそれはちょっと言い過ぎだとは思うけど(笑)、とにかくすぐ打ち解けることができて。しかもCharlesの音楽もすごく気に入ったんですよね。シンプルなアレンジで、ちょっと古臭いようなメロディに乗せて、光がポーンと突き抜けるハイトーンで歌っていくという。それがすごくよかった。自分の入る隙も十分あるなって思いましたし。

池田 僕も新しいCharlesの音がそこで明確にイメージできて、「うおー!」って思った(笑)。

──Charlesの大きな魅力でもある男女混合コーラスも、メンバーが増えることでよりバリエーション豊かになりますしね。

渡邉 そうですね。楽器だけじゃなく、それぞれの体から発する音が重なり合っているところがCharlesの一番の強みでもありますからね。

深澤 レコーディングでは1つのマイクを前にして4人一緒に歌うシーンも多かったんですけど、まあホントに楽しかったです。一生、録っていられるなって感じでした(笑)。

──本当に希実さんのなじみっぷりは最高ですね(笑)。

渡邉 今となっては希実がいなかった時代のことが考えられないくらいだもんね。それは最近のお客さんにもよく言われる。3人のときのCharlesが想像できてないって。

深澤 ホント? うれしい! これからもみんなの頭の中を4人のCharlesでどんどん塗り替えていきたいですね。