Charles|4人で楽しくアップデート、完成したのは遊園地のような1枚

自信につながった再結成後の初ライブ

──Charlesの復活は2018年9月1日に発表されました。それからはライブを中心に活動を続けてきたわけですが、そこで何か手応えはつかめましたか?

山本 再結成した当初は若干の不安があったんですよ。「閃光ライオット2014」から4年も経っていたわけだから。ちゃんと受け入れてもらえるかなって。

深澤 うん。そういう意味では私が一番不安だったかも。私が入って4人になっても大丈夫なのかなって。でも、そういう弱気なことを言うと光が全力で言い返してくるんですよ。「絶対大丈夫だよ! そんなこと言うな!」ってちょっと怒り気味で(笑)。それが心強かったから、このメンバーを、Charlesの音楽を、改めて信じられるようになったところはあったかな。

池田 僕の頭の片隅にも多少の不安はありましたけどね。でもそれ以上に楽しみな気持ちのほうが大きくて。復活の発表をしたのは僕の誕生日だったんですけど、「誕生日なんかどうでもいいから、早く発表したい!」と思ってましたから。その後、再結成後の初ライブをやったところ、かなり大きな手応えを得ることができて。

渡邉 うん。不安はあったけど、ふたを開けてみたらチケットがソールドアウトしたんですよ! それはきっと「閃光ライオット」での私たちの姿を覚えてくれてる人がたくさんいたからこそだと思えて、そこはバンドとしての大きな自信になりましたね。

深澤 「おかえりー」という反応が多かったから、やっぱり3人が作ってきたCharlesってすごいんだなって思いました。

渡邉 ただ、同時にいつまでも「閃光ライオット」のイメージを引きずるのはよくないなという思いも湧いてきたというか。そこで私たちを知ってくれた人たちのことは大切にしつつも、バンドとしてどんどんアップデートしていって、変わっていく私たちをちゃんと見せるべきだよねって気持ちを切り替えたんです。希実が言うように、過去の自分たちを塗り替えていかなきゃなって。

──「閃光ライオット」でのCharlesを知らない人たちにも届いている実感はあります?

池田 ありますね。新しいファンの方がどんどん増えているんですよ。対バン相手のファンの方も僕らのデモCDをどんどん買っていってくれるので。そういうのを見ると、「新しいCharlesとしてもっとやったろー!」って気持ちになりますね。

とにかく楽しいレコーディング

──そんな皆さんの熱い思いとバンドとしての勢いが詰め込まれたのが、今回ライブ会場限定で販売されるCD「西へ行こうよ e.p.」だと思います。めちゃくちゃ楽しく聴かせてもらいました。

渡邉 うれしい! 楽しいっていう感想が一番うれしいよね。

深澤 うん、作っているときから私たち自身、楽しい気持ちしかなかったもんね。レコーディングロスになるくらい(笑)。Charlesのレコーディングって基本は一発録りなんですよ。だから普段のリハスタの延長線上みたいな感じで、とにかく楽しいんです。目を合わせて笑いながら録ったりしてますし。

山本 ボーカルだけ録る日であっても、絶対に4人全員が集まりますからね。そこで生まれる雰囲気は音源にも反映するものだと思うから、みんなでわちゃわちゃすることを大事にはしてます。

深澤 各パート単体のレコーディングのときは、ほかのメンバーがにぎやかし役をして盛り上げるんですよね。しかも、「今めっちゃよかったよ! でも、もっといけるよ!」みたいな感じでものすごく褒めまくる。褒めて伸ばすスタイル(笑)。

池田 確かにそれが我々のスタイルではあるよね(笑)。

──そういう現場で作られているからか、ガヤっぽい声が入っている曲も多いですよね。

山本 まさにそうですね。その場のノリでいろんな声を入れたりすることはよくあります。

池田 そういう部分も含めて、Charlesの楽しい空気感をパッケージしたいんですよね。

──収録されている5曲はすでにライブでは披露されている曲ばかりですよね。

深澤 はい。めちゃめちゃレギュラーメンバーの曲たちです。

池田 ほかにも曲はたくさんあるんですけど、今の自分たちにできること、今のCharlesのいいところを詰め込むならこの5曲かなと。

山本 全体的にアップチューンが多いのが特徴ではありますね。「閃光ライオット」時代のChralesはバラードが多かったので、当時の僕らを知っている人たちにとっては新しいCharlesのイメージを感じてもらえると思います。

池田 今の僕らのライブはアップチューンをやることが多いんでね、その雰囲気をCDにもちゃんと詰め込めたかなと。

渡邉 遊園地みたいな感じの1枚だと思いますよ。「シャンデリア」はジェットコースターみたいだし。

深澤 「ジェームズ」は観覧車っぽいしね。

渡邉 そういうポップな光景が目に浮かぶ5曲が詰まっているので、絶対に楽しんでいただけると思いますね。