8号車を置いてけぼりにしたくないんですよ

──ちなみに、皆さんが一番笑った思い出を教えてもらってもいいですか？

リョウガ　なんだろう。いろいろあったなあ。そう、初日の出来事なんですけど「HOPE STEP JUMP」での衣装替えのとき、まだみんな着替えてる途中なのに曲が流れ始めちゃって。「ヤバいヤバい、ゴーゴー！」って指示が出て（笑）。

一同　あはははは！（笑）

カイ　もうあれは伝説だよ。

リョウガ　今となっては笑い話ですけど、もう全然ちゃんと着れてない状態でステージに出て行きましたから。本当は「HOPE STEP JUMP」が終わってからのMCでアウターの中に着てるユニフォームを披露しなきゃいけないのに、前が開いてる状態で出て行っちゃったから、みんなステージで必死にアウターのチャック閉めて（笑）。

ユースケ　ホントにヤバかったよね！「え、ちょっと待って、ゴー!? いやタクちゃんいない、タクちゃんいないよ!?」みたいな（笑）。

リョウガ　もう裏は大パニックでした。

ユースケ　イヤモニから聞こえてくる声がすごかった。

タカシ　混線してるんじゃないかなっていうくらいだったね（笑）。

──そう、イヤモニといえば、ライブ中のメンバー同士のやりとりが面白かったと聞いているんですが……。

コーイチ　そう。ダンサーの声ってボーカルにも聞こえるようになってるんですけど、僕が8号車に対して「歌って！」って言うたびに、絶対にイヤモニからちょっとピッチがずれた歌声が聞こえてくるっていう……（笑）。

ユーキ　おい！ なんだよ「ピッチがずれた」って。別に今ピッチの話してないじゃん！（笑）

コーイチ　なんか、ハモリなのかそうじゃないのか、よくわからないキーでノリノリになって歌ってる人が1人いて、その声は毎回同じで……って、まあユーキなんですけど（笑）。

ユーキ　俺は8号車の気持ちになって歌ってんだよ！

カイ　1人で突っ走らないで、連結して走ろうぜ。

一同　あはははは（笑）。

コーイチ　気持ちはすごくうれしかったんですけど、まあ正直、歌いにくかったです（笑）。なんでかわからないけど、ワンテンポ遅れてるんですよねえ。

ユーキ　おかしいですね。反響じゃないですか？ ほら代々木広いから。

リョウガ　ユーキの声だけ反響するとかおかしいでしょ（笑）。

──そのときって、ユーキさんは無意識なんですか？

ユーキ　無意識です。「この楽しさをわかって！」っていう感じ。8号車を置いてけぼりにしたくないんですよ。でもみんながやりにくかったなら、以後気を付けます……。

コーイチ　いや、僕はすごくハッピーな気持ちになったよ（笑）。

カイ　ユーキは今のツアーでも声出してますからね。「バッタマン」の「HACHIGOSHaaaaaaaaaaaaaA!」を言う係。

ユーキ　そうだね。

タクヤ　ユーキの声がなかったら8号車もあそこまで盛り上がらなかったと思うし、いいことだよ。

素の超特急も好きになってもらえたら

──では、今皆さんが行っている春のツアーについても聞かせてもらえますか？

コーイチ　代々木でのライブは会場にテーマパークを再現するっていうテーマがあったんですけど、今回のツアー「Synchronism」は「～Shout & Body～」と「～Body & Groovin'～」っていう2つのテーマがあって。特に生バンドをバックにパフォーマンスする「～Body & Groovin'～」のほうは音楽にスポットが当たっているので、ボーカルとしてはとてもうれしいです。生のバンドはやっぱり1つひとつの音に温かみを感じるし、その場で生まれるエネルギーも大きいと思うんです。ツアーだからこれからさらによくしていきたいけれど、毎回いいパフォーマンスが見せられてるんじゃないかなって思います。

──生演奏だと、ボーカル2人の表現の自由度が増しますね。

コーイチ　そうですね。たまに自由にやりすぎちゃうんですけど（笑）、特にボーカルのセッションのコーナーなんかはダンサーの動きと歌を合わせることを意識しなくていいので、決め事が少ないんです。その分自由に歌わせてもらってます。

タカシ　超特急の曲がいろんなジャンルにアレンジされているから、1つのライブの中でたくさんの種類の音楽に触れることができるのも魅力だなって思いますね。

──ダンサーの皆さんは、バンドの音をバックに踊るというのはいかがですか？

ユースケ　イヤモニから聞こえてくるバンドの音がすごく気持ちいいんですよ。踊っていてすごく楽しいです。

ユーキ　バンドメンバーの皆さんはダンサーが踊りやすいアレンジで演奏してくださってますし、演奏と自分たちのダンスがぴったり合っているなって感じるときはめちゃくちゃ気持ちいい。僕らが「こうしたい」って思っている表現がバンドと一緒に実現できているっていう感覚が、新鮮ですごく楽しいです。

──ツアーではそうやって新しい姿を8号車さんに見せていますが、ほかにこれから「こんな超特急を見せていきたい」という思いはありますか？

タカシ　超特急はやはりライブがだいご味だからそこを一番に見せていきたいんですが、僕はテレビ画面の向こうからパフォーマンスを観ていただける機会も増やしていきたいなって思ってます。僕たちのことを知らない人に、知ってもらえる機会が増えたらいいなって。

ユーキ　そうですね。始まったばかりの「超特急の撮れ高足りてますか？」もそうですし……たくさんメディアに出て、ライブをしてない間も超特急をもっともっと感じてもらえるようになりたい。それに、ライブとそれ以外のときの超特急のギャップを見てもらって（笑）、素の超特急も好きになってもらえたらなって思います。……あと僕はやっぱり、「ミュージックステーション」に出たい！

──Mステ出演時の振る舞いは「超特急の撮れ高足りてますか？」でも予習していましたね。

カイ　肝心の歌のシーンはやってないけどね。登場シーンとか、トークの予習だけ（笑）。

8号車となら、大きな場所でもいい結果を残すことができる

──では改めて、代々木でのワンマンライブは超特急の歩みの中でどのようなものになったか、聞かせてください。

リョウガ　僕は、代々木を経験したことで超特急が今まで達していなかった段階に行けたというか、1歩ステップアップできたんじゃないかって思うんです。代々木と同じスケールのライブにこれからも挑戦することが可能になったというか。超特急は8号車となら、そういう大きな場所でもいい結果を残すことができるんだよっていう確認ができた2日間だったんじゃないかと思います。

ユーキ　周りの人に「超特急は代々木第一体育館でライブをやったんだね」って言われるたびに「自分たちはすごい場所でライブしたんだな」って気付かせてもらえるんです。それに、周りの人たちの声が多くなったっていうのは、代々木のライブが超特急が広まるきっかけにもなったのかなって思う。この代々木を通過点として、東京ドームまでの道をしっかりとつなげていけたらなって思います。

──ちなみに、代々木のライブのあとには超特急初の打ち上げがあったんですよね？

カイ　ありましたねー！ お店に2軒行って、そのあと事務所で過去の映像をみんなで観ました。楽しかったね。ユーキがスパークしてた（笑）。

コーイチ　タカシはこのこと全然知らないです。

カイ　そう、予定があってすぐに帰ったからね。あとリョウガとユースケも途中まで。

リョウガ　僕はもう、お酒ダメなんで……。1軒目の記憶が全然ない。

コーイチ　えええええ!?（笑）

ユーキ　弱すぎだよー（笑）。

──20歳になりたてのユースケさんは、お酒は大丈夫でしたか？

コーイチ　ユースケは強いですよ。

カイ　普段から酔ってるみたいなテンションだから……。

タカシ　大して変わらない（笑）。

ユースケ　いやっ、お酒飲んでしまうと次の日が怖いんですよ。ツボを押されてる感じで、朝起き上がれないの！

リョウガ　ツボ刺激されたら気持ちいいんじゃないの？

一同　あはははは！（笑）

ユースケ　違うの、体硬くて今日動けない！ってなる。その場では大丈夫なんですけど、次の日がすごいダメージです。強いお酒はダメですね……。

──今年はタカシさんもお酒解禁ですね。

タクヤ　そうじゃん！ やば！

リョウガ　タカシは一番飲んじゃいけない人でしょー（笑）。

ユースケ　えー、最初は何飲むんだろう！

タクヤ　飲もう！ 毎日連れて歩こ（笑）。

タカシ　いや、もうヤバいって。

カイ　タカシは100％弱いと思う。

タカシ　きっとそうだと思います。

ユーキ　キャラ変わってめっちゃ甘えん坊になるかも。

カイ　それは飲ませたいね。で、次の日「ごめんなあ、ホンマに覚えてないねん」ってめっちゃ謝るの（笑）。みんなで飲めるの楽しみだなあ。