プレッシャーもあるし、責任感も大きくなる
──そして、FUMINORIさんとFUMIYAさんはこの曲の振付を担当されました。
FUMINORI 楽曲制作と同時進行で振りも作りました。まだ歌詞が付いていない状態の曲をKEVINが送ってきてくれて、それをもとに動きを作っていくことから始めて。歌詞が付いたものが届いたら、「じゃあここを修正しよう」「ここは歌詞を取った動きにしよう」とブラッシュアップして。KEVINの曲で僕らが振付をするのが本当にひさしぶりだったから、楽しくできた実感があるよね?
FUMIYA そうですね! だって「The One」(2022年12月リリース)ぶりですよ。KEVINくんの曲で、僕らが振りを作るの。
KEVIN 「The One」ぶりはヤバいね! そう思うと本当にひさしぶり。
FUMINORI 時間がない中ではあったんですけど、めちゃくちゃ楽しかったです。
FUMIYA やっぱりKEVINくんの曲……メンバーが作った曲の振りを付けるっていうのは、いい意味でプレッシャーもありますし、責任感も大きくなりますし、なにか感じるものがあって。だからなのか、僕、毎回KEVINくんの曲の振りを作るとなると、すごく考え込んじゃうんですよ。それもあって24時間という時間制限は「マジか……」という感じではあったんですけど、なぜか今回はアイデアがスルスル出てきて、最初から追い込まれていたほうがいいのかな?と思うくらいでした(笑)。すごくいい振りがさらっとできた感覚なので、僕もめっちゃ楽しかったです。
FUMINORI だから踊っていても楽しいよね。特に刺さってほしいなと思うのは、サビの2回し目……「JUBI DON DON JUBI DON」「BILI BILI BILI BILI DON」のパート。すごくキャッチーで頭に残る部分なので、ダンスでさらにキャッチーにできたらいいなと2人で考えたんです。前半後半で分担して振りを作って。
FUMIYA 僕は全身でキャッチーさを表現したいタイプで、シルエットで面白さを見せたいと思って作るんですけど、ふみくんはどちらかというと、歌詞の意味をしっかり取ったポーズを取り入れて作っていくタイプなんですよ。同じキャッチーでも、2人の個性がちゃんと出ていると思う。
FUMINORI ここは構成含めポイントだよね。
FUMIYA あと、全体通してのバランスがすごくいいんですよ。楽しくワクワクさせる雰囲気のイントロから、AメロBメロはそこまで踊りすぎないニュアンスにして、サビではガッツリ踊るけど、マネしやすい部分もちゃんとあって。そういったバランスについては、かなり話し合いながら作っていきました。
あのかわいい声で歌ってもらおう!
──せっかくなので、この場にいないメンバーの見せ場についても教えてもらえたら。まずMORRIEさんはいかがでしょう?
KEVIN 彼が歌っている、2番の「待ち焦がれすぎて 空回りしちゃうんだな」のパートですね。ここはディレクションをせず自由に歌ってもらったんですけど、聴いていると「MORRIEっぽいなあ!」とすごく思う。実際、曲を作っているときも「ここはMORRIEっぽいなあ」と思いながら作っていたんです。
──「ここは誰っぽい」と、メンバーのイメージと重ねながら曲を作っていくこともあるんですね。
KEVIN あります! ここはこのメンバーに歌ってほしいな、とか。SHOOTが歌っている「高鳴る心音が刺さる」のパートも、SHOOTっぽいなあと思いながら作っていました。
──SHOWさんについてはいかがですか?
FUMIYA 1番のBメロ、「Hello 一言で」のパートですね。2列の隊形が開いた真ん中にSHOWちゃんがいるというフォーメーション構成になっているんですけど、そこはすごく好きです。ちょっと空気が変わる感じがあるんですよ。
FUMINORI 確かに変わるね。
FUMIYA サビ前のちょっと落ち着かせたいポイントとSHOWちゃんの声が合っていると思うし、パフォーマンスも相まって、いいパートだなと思います。
KEVIN SEIYAはやっぱり、最初と最後の「It’s the JUBiiLEE」というキメのセリフですね。SEIYAはビシッと決めてくれる感じがあるので、彼に任せています。で、YUMAはこの曲でラップに挑戦しました。先ほど話にも出た、アップルパイが出てくるパートですね。難しいリズムだからちょっと苦戦してはいたけど、すごくいい感じ。FUMIYAと掛け合いになっているから、ライブでも絶対盛り上がるよね。
FUMIYA すごい楽しいですよ。「apple pie」から2人で歌うんですけど、「apple pie, yeah!」ですよ? 最高な歌詞!
KEVIN めっちゃかわいいよね。で、HARUKIさんはサビの大事なパートを歌っています。「懐かしい恋のメロディ」は、自分的にキーになるフレーズだと思っているので……。
SHOOT 確かに。
KEVIN ここは、あのかわいい声で歌ってもらおう!と。
FUMIYA そう、声がいいんですよね。みんなと違う雰囲気があるから、キタ!ってなる。
KEVIN 今までサビのキーになるようなパートを歌ったことはないと思うから、歌に対しての気持ちもより上がってくれるといいな、という思いも込めつつ任せた感じです。
5人にとっての“忘れられない1日”
──「JUBiiLEE」には「今日という記念日 ずっと忘れないよ」という歌詞がありますが、BUDDiiSの活動の中で、皆さんそれぞれの“忘れられない1日”を挙げるなら?
FUMIYA 僕はライブの日、すべてです。マジで全会場の景色を覚えていますし。なんかやっぱり……うれしいんですよ、皆さんが見せてくれるペンライトの景色って。だからライブをするたびに「記念日だな」って思います。
KEVIN 僕は、メンバーのみんなと出会った日ですね。顔を合わせた瞬間、直感で「この人たちだ!」って。
TAKUYA マンガみたい!
KEVIN そうやって、ビビッときた感じがして。
FUMIYA 実際はKEVINくん、全然しゃべらなかったです。
一同 あはははは!
KEVIN (照れ笑いしながら)心の中ではめっちゃニコニコしてたよ? まあ、結果オーライだよね。本当に出会えてよかったです。
FUMINORI TAKUYA、3番手譲るよ。見せてくれよ。
TAKUYA 僕はみんなでタイに行った日のことですね。個人的には初海外で。
SHOOT (小声で)3番手にしてはエピソードが弱いな……。
TAKUYA あのさ、隣でいろいろ言うのやめて? どんどん自信なくなってくる(笑)。
FUMIYA タイにいた期間でも、どの日が印象的だった?
TAKUYA ええと、ゾウに乗った日ですね。
SHOOT そういえば、ゾウに乗って携帯落として割った人がいたねえ。SEIYAさんって言うんですけど。
TAKUYA しかも、ゾウに踏まれちゃってね(笑)。そういう楽しい面白い思い出があるので、また旅行したいなって気持ちでこの日にしてみました。
FUMIYA (FUMINORIとSHOOTを見て)次、どっちがいくの?
FUMINORI SHOOTいいよ。譲るよ。
SHOOT じゃあ僕が。ずっと考えていたんですけど、正直に言うと出てこなくて。それってどうしてなのかというと、僕にとっては全部が全部、忘れたくない日なんです。
一同 おお……!
FUMINORI (肩を落としながら)締めの回答なんだよ。その答えはもうさあ。
SHOOT 今日のような取材の日もそうですし、ライブだったりリハーサルだったりも、絶対忘れちゃいけないし。1日1日がんばってきたからここまで来れているわけだし、僕らが積み上げてきたことを忘れちゃったらもったいないとも思います。もっともっと上へ行くためには、最後にある結果だけじゃなくて、過程も意識しながらやっていかないと。もし何かあったときにだって、過程を忘れなかったら「ここまでの道のりがあったんだからがんばろう」って思い返せると思うし。だから、すべてが忘れたくない日ですね。
FUMIYA 持ってくなあー。
KEVIN さすがだよ、ありがとう。
SHOOT って5番手みたいなこと言っちゃったんですけど(笑)、リーダーはどうなの?
FUMINORI そうだなあ……。僕はリーダーなんで、ずっと最初から見守ってきましたよ、みんなのことを。いろんなことを経験して、いろんな場所にも行きました。その中からあえてピックアップするなら……。
一同 おおー?
FUMINORI アレっすね。HARUKIがめっちゃ短髪にしたときがあったんですよ……。
TAKUYA そ、そこ!?
FUMIYA いや、懐かしいけども!(笑)
FUMINORI なんばHatchでワンマンライブをしたときのことです。BUDDiiSで初めてのライブ遠征で“鬼短髪”にしてきたときに、マジでかっけえと思ったのはちょっと忘れられないです。鮮明に思い出せます。
FUMIYA いやでも、確かになんだよなあ。
SHOOT 僕たち、HARUKIに関しては短髪推しだよね。
FUMINORI そうなのよ。
FUMIYA でも本人は伸ばしたいらしくて。
SHOOT すごいさわやかでね。見慣れてなくて驚いたのもあったけど。
TAKUYA 佐藤健さんみたいだったよね。
SHOOT (遠い目で)確かに、あの日のことも忘れたくないなあ。
一同 あはははは!
FUMINORI なんとかなった、あぶねー! HARUKIありがとう。
TAKUYA HARUKIに救われましたね(笑)。
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リーダーの涙