「Neighbors Con」特集|古家正亨さんと行く!Kアリーナ横浜視察レポート&インタビュー

「国境を越えたエンターテインメントを共有し合う架け橋となる」をテーマに掲げた音楽イベント「Neighbors Con」が11月25日に神奈川・Kアリーナ横浜にて開催される。ナタリーを運営するナターシャ、mediba、スペースシャワーネットワークからなるNeighbors Con実行委員会主催のもと立ち上げられた本イベント。初回となる11月の公演の出演者には、昼の部にWayV、NiziU、BOYNEXTDOOR、夜の部にNCT DREAM、BOYNEXTDOOR、POWと、韓国にゆかりのある注目アーティストがラインナップされている。

11月の開催に向けて、音楽ナタリーでは2回にわたる特集を展開する。2本目となる本稿では、会場となるKアリーナ横浜の視察レポートをお届け。数多くのK-POPアーティストのイベントでMCを担い、「Neighbors Con」のMCも務める古家正亨とともに、アリーナ席から“天井席”に至るまで、会場の隅々を巡った。なお特集の後半には、古家のインタビューも掲載する。

取材・文 / 岸野恵加撮影 / 藤記美帆

イベント情報

Neighbors Con

2023年11月25日(土)神奈川県 Kアリーナ横浜

DAY LIVE

OPEN 11:00 / START 12:30
<出演者>
WayV / NiziU / BOYNEXTDOOR

NIGHT LIVE

OPEN 16:30 / START 18:00
<出演者>
NCT DREAM / BOYNEXTDOOR / POW


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Kアリーナ横浜視察レポート

ステージから客席がくっきり

「スケジュールが合えば内覧会へも参加したかった」と語るほど、Kアリーナ横浜の内部が気になっていたという古家さん。足取りは軽く、興味津々といった表情で館内に入っていきます。

まずはアリーナへ。この日はステージが設営されていない状態だったので、より広々とした印象を受けます。足を踏み入れるなり、高さおよそ30mの開けた空間に「うわあ!」と感激する古家さんの声が響きました。

客席を背に、ステージ縁の立ち位置に直立してみる古家さん。

客席を背に、ステージ縁の立ち位置に直立してみる古家さん。

場内は下からLEVEL3、LEVEL5、LEVEL7の3層に分かれたスタンド全席がステージ正面を向く、扇型の形状が特徴的です。これまでMCとしてさまざまな会場のステージに立ってきた古家さん。ステージの位置から客席を見渡すと「一番上のLEVEL7でも、ステージがとても近く感じます。アーティストも、一番上の席の人までくっきり見えると思いますよ」と印象を語りました。

オーディオにうるさい古家さん、唸る

Kアリーナ横浜は「すベては『音楽』を楽しむために」をコンセプトとした音楽アリーナで、フランスのメーカー・L-AcousticsのKシリーズというスピーカーシステムを採用。メインスピーカーのほかにもアウトサイドスピーカー、フォロースピーカーなど約200カ所にスピーカーが設置され、会場全体に良質な音響空間が作り出されています。

アリーナ席に着席する古家さん。臨場感あふれるサウンドに思わずにっこり。

アリーナ席に着席する古家さん。臨場感あふれるサウンドに思わずにっこり。

実は家電オタクだという古家さん。オーディオにも強いこだわりを持っているそうですが、Kアリーナの音をどのように受け止めたのでしょうか。大音量で女性ボーカルの洋楽曲が流れると、古家さんは「これは……」と噛み締めるような様子でしばし静止。その後「いいスピーカーを入れてますね!」と微笑み、「低音を効かせ過ぎると、中域の音が聴こえにくくなることもあるんですが、それがすごくよく聴こえて。バランスが絶妙だと思いました」と絶賛していました。

続いて階段を上がり、スタンド席の最下層であるLEVEL3へ。古家さんは客席通路を歩きながら「階段が低めでいいですね。歩きやすいです」と、動線のチェックも忘れません。LEVEL3はほどよい高さがあり、ステージとの距離も近く感じる印象。アリーナ席以外は、座席が列ごとに互い違いの千鳥配置になっています。古家さんは感動したように、「僕も長身なので、観客として鑑賞するときはとても気を遣うんですよ。特にK-POPのコンサートは女性客が多いので、『後ろの人の視界の妨げになっていないかな?』と気になることが多くて。だからこの配慮はうれしいですね」と語ります。

アリーナ席からLEVEL3に移動した古家さん。

アリーナ席からLEVEL3に移動した古家さん。

このあと、座席が列ごとに互い違いの千鳥配置になっていることに気付きます。

このあと、座席が列ごとに互い違いの千鳥配置になっていることに気付きます。

そして椅子の作りにも注目。コンサート会場によっては椅子が硬かったり、簡易的な作りだったりする場合もありますが、Kアリーナの座席にはクッション性が高いファブリックシートが使われています。古家さんも座り心地をしっかりとチェックし、「これはお尻が痛くならない椅子ですね。ものによっては『これは40分後に痛くなる椅子だな』と、座った瞬間にわかりますから(笑)。あと、背もたれも硬すぎなくていいですね」と太鼓判を押していました。

LEVEL3でも、アリーナ同様に音響をチェック。アリーナよりも音像がくっきりと浮かび上がってくる印象で、古家さんは「これは言っていいのかわからないですけど……ライブを“体感”したい人はアリーナがいいかもしれないけど、音楽が好きな人、音楽に集中したい人は、アリーナよりLEVEL3がいいかもしれないですね」と感想を語りました。

LEVEL3の最前列から後方を見渡す古家さん。

LEVEL3の最前列から後方を見渡す古家さん。

Kアリーナ横浜 LEVEL3の座席からの視界。

Kアリーナ横浜 LEVEL3の座席からの視界。

「K-POPのライブを見るならここがいいかも」

その後は3段階あるスタンド席の“中間層”であるLEVEL5へ。「さすがにステージから距離があるのでは?」と思う人も多いかもしれませんが、想像以上にステージを近くに感じられます。古家さんは「K-POPのライブを観るなら、このあたりがいいかも。カル群舞(メンバー全員の動きがシンクロしたパフォーマンス)が上からよく見えますから」と推薦。さらに「僕は見え方はここが一番好きかもしれない」と呟いていました。

LEVEL5でもスピーカーから鳴る音楽を聴いて音響をチェックする古家さん。「これは迷う!」と悩ましげに唸り、「K-POPのようにパフォーマンス中心のエンタテインメントを楽しむなら、このLEVEL5が見やすい。でも音は、個人的にはLEVEL3が好きかな。どちらも違うよさがありますね」と甲乙つけ難い様子です。

LEVEL5の最前から7列目付近から撮影。

LEVEL5の最前から7列目付近から撮影。

LEVEL5の座席でも音響チェック。

LEVEL5の座席でも音響チェック。

最後に、最上階のLEVEL7へ。廊下には大きなガラス窓が設置されており、横浜の夜景を堪能できるバーラウンジが観客を迎えます。LEVEL7の客席に足を踏み入れると、古家さんは「よく見えますね」とひと言。ステージとの高低差が一番大きいエリアですが、ステージ全体をよく見渡せます。そして誰もが気になるであろう最上部、いわゆる“天井席”まで歩みを進めていきます。

LEVEL7にはサブスピーカー32台が設置され、音のばらつきや時間差が起こらないよう考慮されています。ほかのフロアと同様に音響をチェックしてみると、古家さんは「最上階なのにむしろ音がいいですね」と驚きの表情。「どの席でもしっかり音楽を楽しめて、それぞれの席ごとの楽しみ方ができる。いろんな階層の席に座って実際のコンサートを体感してみたいですね」と笑顔を浮かべました。

古家さん、LEVEL7の最後列である“天井席”へ。

古家さん、LEVEL7の最後列である“天井席”へ。

またLEVEL7にはサブスクリーンも設置されており、メインスクリーンと同じ映像を近くで観ることができます。古家さんも「いわゆる“天井席”だと、ステージに設置されたLEDの上部が見切れてしまうことがよくありますよね。顔のアップが切れてしまったり……」と危惧していましたが、そうした心配にも配慮されています。また10倍の防振双眼鏡を覗き、天井席からステージを歩く人を視線の先にとらえた古家さんは「表情まではっきり見えますね」と感心していました。

このほかロッカーの数が約6000台と充実していたり、アルコールを含むドリンクが持ち込みOKで、全席にドリンクホルダーが2台ずつ設置されていたりと、来場者が音楽を100%楽しめるよう、Kアリーナ横浜はさまざまなホスピタリティに満ちています。古家さんは「ステージを360°囲う座席構成で行われるライブも多いですが、お客さんはどこを観るべきか悩むこともあると思うんです。僕はどちらかというと、こういう扇型の会場が好きなんですよね。集中できるし、ライブに一体感が生まれる気がします」と視察の感想を語りました。

編集部員が持参したVixenの防振双眼鏡・ATERA H10×21を覗き込む古家さん。

編集部員が持参したVixenの防振双眼鏡・ATERA H10×21を覗き込む古家さん。

LEVEL7の最後列からの視界。

LEVEL7の最後列からの視界。

古家正亨インタビュー

想像していた場所と違った

──終始感激していらっしゃった印象ですが、館内をひと通りご覧になっていかがでしたか?

本当に申し訳ないんですけれども……想像していた場所と違いました。

──というと?

表現が難しいですけど、もう少し簡素な感じをイメージしてしまっていたんです。「プレハブみたいな部分があったりするのかな」と。そうではなく、「ここで新しい文化を作るんだ」という気概を感じて。まずそこに感動しました。

──エントランスに向かうまでに、まず高揚しますよね。ヒルトン横浜が入ったエリアを抜けていくので、ラグジュアリーな雰囲気にも浸れて。

はい。建物の作りそのものに「ここだけの世界観を感じてほしい」という意思を感じました。ライブを観に来た方は気分が上がると思います。