B.O.L.T「More Fantastic」インタビュー|2021年を駆け抜けて “Fantastic”になった4人、新曲で調味料になりきる (2/2)

あやなののがむしゃらさ、度胸

──あやなのの2人についてはどうですか? まだ中学1年生で、日々目に見える成長、変化があると思うのですが。

高井 あやちゃんは今ではすっかりB.O.L.Tのムードメーカーです。ムードメーカーの意味わかる?

白浜 えっと……盛り上げる人!

高井 そう(笑)。楽屋でもずっとお話ししていて、それがライブのテンションにもいい感じに影響しているんです。本人は無意識かもしれないですが、どんなに朝早くてもメンバーを楽しませてくれています。あるとき、あやちゃんと一緒に電車で帰っていて、途中で私が寝ちゃったことがあるんですけど、本人は気付かずにずっとしゃべってました(笑)。

白浜 えー! 目を開けて寝てたんじゃない?(笑)

白浜あや

白浜あや

青山 (笑)。あやちゃんはそういう明るい一面が目立ちますが、お姉さんの雰囲気も最近出てきたんですよ。私が何か焦ってると優しく冷静に対応してくれるんです。もともと気が利くところがありましたけど、それがどんどん大人っぽく変化していて、いろんな一面を持っているあやちゃんに同い年ながら憧れています。

内藤 私はあやちゃんのがむしゃらなところが“Fantastic”だと思います。レッスンが終わったあとに、ダンスやボイストレーニングの先生に質問しにいっていて。自分が納得いくまで練習していて、向上心を感じます。

──青山さんについてはいかがでしょう?

高井 これは結成当初から感じていたことなんですが、なのちゃんはすごく度胸があるんです。9月が誕生日だったので、ツアーでソロで歌う場面があって。裏では「どうしよう、ちぃちゃん助けてください!」と言っていたんですけど、ステージに出ると練習以上のものを披露していて、私にはない強さを感じます。

青山 でも、最初の頃は全然自分に自信がなかったんです。人見知りだし、度胸もなかったんですけど、B.O.L.Tの活動でメンバーの姿を見ていくうちにがんばれるようになりました。

白浜 私はB.O.L.Tとして活動する前から菜花ちゃんのことを知っていて。レッスンで初めて話して、そこから親友みたいな関係なんですよ。こういう関係性になれたのは菜花ちゃんが話しやすい雰囲気を持っていて、ペースを合わせてくれるからだと思うし、ライブの本番前も自分も不安なこともあるはずなのに、ちゃんと相談に乗ってくれるんです。そういうところがファンタジック……あっ、違う。“Fantastic”だと思います! 一緒にB.O.L.Tのメンバーになれてよかったし、これからも親友でいてほしいです。

内藤 なのちゃんはめちゃくちゃまっすぐな性格で、練習でうまくいかなくて泣いちゃうところからも、屈託のなさが伝わってきます。ライブのMCでも自分の思っていることをうまくまとめて、まっすぐに言葉を伝えているところが素敵です。

B.O.L.T

B.O.L.T

自分たちが調味料になる日が来るとは

──9月発表の2ndアルバム「Attitude」から短いスパンで3rdシングル「More Fantastic」がリリースされますが、楽曲の前に、新衣装から紹介してもらってもいいですか? かなり鮮明な色合いで、初見のインパクトが強いですよね。

高井 「More Fantastic」のミュージックビデオでは私たちが人間になることを夢見る調味料を演じているんですけど、衣装もそれに合わせたものになっていて。私はケチャップ担当で、こんなに単色の服を衣装でもプライベートでも着たことがなかったので新鮮です。でも、いろんな生地で構成されているので、単色でもかなりこだわった作りになっています。

内藤 私はマスタードを担当させていただいております(笑)。全身黄色で、マスタードのピリッとした辛さを表すために、ボーイッシュな仕上がりになっています。頭に付いてるピンとパーカーの胸の部分に「MUSTARD」と書いてあるのがポイントです。

白浜 私はホイップクリームを担当しています。ホイップは女の子が好きなイメージがあるので、シュシュを付けたりして、ふわふわしたかわいらしいスタイルになっているんです。スカートのレースもホイップを絞ったようなデザインになっていて、普段スポーティな格好が多い中、ネイルも白くして、髪も白い紐で結んでいます。B.O.L.Tの中ではこの髪型を“ぼんじりヘアー”と呼んでいるんですけど(笑)。

青山 私はチョコレートソース担当で、茶色の帽子がお気に入りです! そして背中に「CHOCOLATE」と書いてあるので、ライブで後ろを向く振り付けがあるときは全力でアピールしたいと思います。

青山菜花

青山菜花

高井 「Don't Blink」とか、「Yummy!」とか、B.O.L.Tは食べ物に関連している曲が多いんですけど、まさか自分たちが調味料になる日が来るとは思いませんでした(笑)。

──「More Fantastic」がドラマ「ごほうびごはん」のオープニング主題歌であることに合わせたデザインなんですよね。B.O.L.Tがドラマのオープニング主題歌を担当するのはこれが初めてですが、どんな心境ですか?

高井 「Don't Blink」をエンディングに使っていただいた「どんぶり委員長」と同じ、BSテレ東さんの“真夜中ドラマ枠”ということで、また主題歌のお話をいただけたことが純粋にうれしかったです(参照:B.O.L.T「Don't Blink」特集 B.O.L.T×伊原六花)。私たちの歌がドラマの幕開けを飾っていて、「どんぶり委員長」に引き続き出演者さんが放送の中でダンスを踊ってくださっているのが夢のようです。

白浜 「Don't Blink」のときと同じように、ドラマで出演者さんが踊っているダンスと、B.O.L.Tがライブで踊っているダンスはバージョンが違うんですよ。

高井 私たちのバージョンでは、サビの「明日はもっとFantasy!」という歌詞に合わせて“F”の文字を全身で表しているので、ぜひ注目してほしいです。あと、「溺れてホイップクリーム」というところで私とあやちゃんが王子様とお姫様みたいな感じで踊っているんです。あそこの振り付けはがんばって練習したんだよね。

白浜 難しい振り付けなんですけど、1人では練習できないので、2人で息を合わせて一生懸命練習しました。

青山 間奏にはメンバーみんなで円を描くように走る踊りがあるので、そこは特にファンの方も一緒に盛り上がってほしいです。

内藤 歌詞に関して言うと、恋の話を料理に例えた空想的な内容になっている中、最後に「これはね 夢じゃない」と歌っていて、現実が“Fantastic”なんだと表しているところが好きです。ぜひ歌詞全体に注目して聴いていただきたいです。

目に見える結果を残していきたい

──シングルにはカップリング曲「Reborn」も収録されます。「More Fantastic」と比べ、B.O.L.Tのエモーショナルで熱い部分が表れた1曲ですね。

高井 「Reborn」はメンバーによって解釈が違って、各々の気持ちで歌うような曲だと思うんですけど、私は初めて歌詞を見たときから自分の心情にぴったりとハマりました。特に「巡り巡る未来に繋がると信じて 歌い続けていくから」という部分に関してはホントに私自身が思っていることです。あと、私は去年高校を卒業したあたりから1人で考える時間が増えてきて。そういう時間が好きでB.O.L.Tの今後のこともいろいろと考えているので、「1人きりの夜が自分を強くさせてくれた」という歌詞を見たときは自分に当てはまりすぎていてびっくりしました。すごく感情移入できます。

高井千帆

高井千帆

青山 私も「巡り巡る未来に繋がると信じて 歌い続けていくから」と「巡り巡る未来に繋がっていくから 歌い続けると誓った」という歌詞が自分の気持ちとマッチして、心に刺さりました。いろんな方が共感できる曲だと思うので、聴く人の胸にしっかり響くように歌っていきたいです。

白浜 私が今こうしてアイドルとして活動しているのも、“巡り巡ってきた未来”だと思いますし、自分も歌詞を見てすごくグッときました。

内藤 この曲は「やるせないと泣いた日々を愛おしく思うほど あの日描いた夢の色を塗り替えていくから」で始まって、「やるせないと泣いた日々を愛おしく思うほどに 描いてた夢の色は塗り終えたから」という歌詞で終わるんですよ。B.O.L.Tがこのストーリーのように「夢の色は塗り終えた」と言えるくらいのところまで行ったときに、さらにこの曲を素敵に歌えるようになるんじゃないかと思っています。

──グループがステップアップしていくたびに、この曲の持つ意味合いも変わっていきそうですね。最後に、2022年の活動に対する意気込みを聞かせてもらえますか?

高井 これまでの活動でもドラマの主題歌など、ファンの方にうれしいお知らせをお届けできたと思うんですけど、もっともっと喜んでもらいたくて。コメント動画とかでテレビに出させていただいたときにも、多くの方の目に留まるグループになれるよう、目に見える結果を残していきたいと思います。

青山 2022年もいろんなことに挑戦して、自分が出せるものを出し切っていきたいです。

──同じ事務所のグループが一堂に会する「スタプラフェス」は、B.O.L.Tの魅力や強みを再認識する機会でもあったと思いますが、そこで何か気付きはありました?

高井 B.O.L.Tはコールがない中でもわかりやすく盛り上がれる曲が多いなと感じました。「スタプラフェス」でも、土下座がテーマの変わり種の楽曲「Please Together」の最後でお客さんが一緒に土下座してくれたり、短い時間の中で一体感を感じることができたと思います。それと、B.O.L.Tはいい意味でショートチューンばかりなので、少ない持ち時間の中でたくさん曲を披露できるのもフェスなどでの強みですね。来年もこの武器をいろんなところで発揮していきたいです!

B.O.L.T

B.O.L.T

プロフィール

B.O.L.T(ボルト)

スターダストプロモーションのアイドルセクション「スターダストプラネット」に所属する内藤るな、高井千帆、青山菜花、白浜あやからなるガールズユニット。青山と白浜は2008年生まれで、「スタプラ」の最年少メンバーとして活動している。2019年7月15日に開催されたEVIL LINE RECORDSの主催イベントにてステージデビューし、その1年後である2020年7月15日に初の全国流通盤となるメジャーデビューアルバム「POP」を発表した。10月には東京・Zepp Tokyoで初のワンマンライブを成功させ、12月にテレビドラマ「どんぶり委員長」の主題歌である1stシングル「Don't Blink」をリリース。2021年8月より4都市を回るライブツアー「#BOLT関東デマス ~初ライブツアーの巻~」を行い、9月に2ndアルバム「Attitude」、12月にドラマ「ごほうびごはん」のオープニング主題歌であるシングル「More Fantastic」を発表した。