B.O.L.Tの2ndアルバム「Attitude」がリリースされた。
「Attitude」は今年7月に結成2周年を迎えたB.O.L.Tが、1stアルバム「POP」、2枚のシングル「Don't Blink」「スマイルフラワー」を経て、新たな“Attitude(姿勢)”を示すことを意識した作品。メンバー1人ひとりが外の世界に向け、よりアクティブに行動を発信していくことが作品全体のテーマとなっている。楽曲制作には松崎兵太(SHANK)、Shun(TOTALFAT)、Jose(TOTALFAT)、Misaki(SpecialThanks)、渡辺裕貴(SonoSheet)、Chisa(Lucie,Too)ら多彩な面々が参加。メンバーがさらにステップアップし、新たな歌い方に挑戦しなければ表現できないような、グループにとって新機軸となる楽曲の数々を提供している。
音楽ナタリーではB.O.L.Tのメンバー4人にインタビュー。現在のグループのコンディションについて話を聞きつつ、アルバムの新曲を紹介してもらった。「最新のB.O.L.Tのここに注目!」というテーマの手書きコメントとともにインタビューを楽しんでほしい。
取材・文 / 近藤隼人撮影 / 堀内彩香
この2年は間違ってなかった
──B.O.L.Tは7月に結成2周年を迎え、アニバーサリーライブを開催しました(参照:B.O.L.T結成2周年迎えて「今が一番楽しい」、“関東デマス”初ライブツアー開催決定)。まだ結成して2年、という見方もできますが、コンスタントに作品もリリースしてきましたし、これまでの日々はかなり濃かったんじゃないですか?
高井千帆 2年という数字だけ見るとまだまだこれからだと感じますが、振り返るとホントにいろんなことがありました。私たちメンバーが見えていないところでもスタッフさんが動いてくださっていて、チームB.O.L.Tの皆さんの支えのおかげでここまで歩んでこられたと思います。2周年ライブではマスク越しに見えたお客さんの笑顔や、るんぱん(内藤)が感極まっている姿などを見て、この2年間は間違ってなかったんだなと思えました。
──高井さんは公演内で「今が一番楽しいと思える瞬間がたくさんある」と話していましたね。昨年秋には手術のため一時休養していましたが、その出来事も乗り越え、今は楽しく活動できていると。
高井 休養中もメンバーが支えてくれていたので、私自身は特に苦しい思いはしていなくて。逆に3人に大変な思いをさせちゃったかなと心配だったんですけど、ずっと笑顔でいてくれたのがうれしかったですね。B.O.L.Tのメンバーの顔を思い浮かべると、絶対に笑っている姿が見えるんですよ。それくらい、みんなで“楽しい”を作れていると思います。
──内藤さんは高井さんのMCを横で聞いていて思わず涙を流していましたが、B.O.L.T以前から活動をともにしている間柄だからこそ、いろいろと感じるものがあったんでしょうか?
内藤るな そうですね。小さい頃からちぃちゃんの横顔を近くで見てきて……「ちぃちゃん大きくなったな」と思いながらMCを聞いていたら、「今が一番楽しい」とキラキラした瞳で話していて。気付いたら涙が出ていました。ちぃちゃんがそう思ってくれていることが、自分自身が楽しいことよりもうれしかったんですよね。
高井 私、MCではいつも言いたいことがありすぎて長々としゃべっちゃって、何を伝えたかったのかわからなくなっちゃうんですよ。2周年ライブのときも「今が一番楽しい」ということを伝えたいけど、ちゃんと伝わるかなと不安でした。でも、るんぱんが涙を流してうなずいてくれたし、ファンの方にも「あの言葉を聞けてうれしかった」と言っていただけてうれしかったです。
内藤 グループで活動しているから、メンバーみんなが楽しいことが一番で。私たちが楽しんで活動していることが、ファンの方にもちゃんと伝わっているのも素敵なことだなと感じています。
B.O.L.Tに入ってホントによかった
──2年前と今を比べて、一番変わったところはどこだと思いますか?
青山菜花 最初の頃はスタッフさんやファンの方たちに助けてもらうことを当たり前に感じていたんですけど、ホントは当たり前のことじゃないし、もっと感謝しなきゃと最近は思うようになって。2周年ライブではその気持ちもステージ上から伝えられてよかったです。あっという間じゃない、濃い2年間で、B.O.L.Tにいるからこそ体験できたこともたくさんあって、達成感も感じられています。ときには泣いちゃうこともあったけど、支えてくれるメンバーがいる幸せをより実感しています。あと、前はMCでうまくしゃべれずにただ「はい!」と言っていることも多かったし、取材でもちゃんと思っていることを言葉にできなくて、どうしたらいいのか悩んでいた時期があったんですけど、その悩む時間があったからこそ今があるんじゃないかなって。成長につながることがホントに多くて、B.O.L.Tに入らせてもらったことに改めて感謝しています。
白浜あや 2年前に「アイドルになりませんか?」と言われて、ゼロの状態からB.O.L.Tに入って。当初、自分が考えていた道とは違うものだったので、私にとってかなり大きな決断だったんですけど、今思うとホントに入ってよかったなと実感しています。
──ライブのMCでも「B.O.L.Tのメンバーになれて、よかったー!」と叫んでましたね。
白浜 はい(笑)。先輩のメンバーが、ちぃちゃんとるなちゃんでホントによかったです。加入当時は何もわからない状態で、「はい!」さえ言えずにニコニコすることしかできなかったけど、2人を見ることで成長できたと思います。2年前よりも積極的になれたことがうれしいし、3年目はもっとできることを増やしていきたいです。
──2年間の中で特に意識が変わったタイミング、ターニングポイントはありましたか?
白浜 やっぱり去年のZepp Tokyoでの初ワンマンライブが大きいですね(参照:B.O.L.T、念願の初ワンマンライブは大成功!Zepp Tokyoで“1日”を駆け抜ける)。メンバーみんなと毎日レッスンして、家族以上に長い時間を過ごしたので、絆がグッと深まったし、たくさん成長できたと思います。
今の私たちを見て
──グループ全体にポジティブな空気が満ちた中、2ndアルバム「Attitude」がリリースされますが、収録曲のうち9曲が新曲という、かなり意欲的な作品になっていますね。
高井 最初は驚きました。「9曲も!?」って(笑)。2周年記念日に配信した「夕日の後の夜に」も含めると、短期間の間に10曲もレコーディングしたんですよ。いろんなタイプの曲を提供してもらえるのはホントにありがたいことですし、アルバムに対するファンの方の反応が楽しみですね。
──アルバムのリード曲はTOTALFATのShunさんが作詞作曲を手がけた「Yummy!」で、食と恋を掛けたキャッチーなナンバーに仕上がっています。
高井 「Yummy!」はメロディだけじゃなく、振り付けもキャッチーで。「食べちゃって欲しいの」と歌うところで手をパクパクさせたり、みんなで楽しく踊れる曲なので、ライブで盛り上がる鉄板曲になったらいいですね。歌詞には恋愛的な要素があって、最後に「アナタが好きなの」と歌うんですけど、これまでストレートに「好き」と伝えるような曲はなかったし、ファンの方にはぜひキュンキュンしてもらえたらと思います。「今の私たちを見て」という思いも込められていて、歌詞の中の「アナタ」はファンの皆さんのことだと思って聴いてほしいです。
白浜 「彷徨うハートが叫んだ」「今すぐ迎えに来て」とか、曲の中盤ではちょっと受け身で控えめな姿勢で好きな気持ちを表現しているのに、最後に勇気を出してストレートに告白しているところにキュンとします。個人的にはサビでファルセットを使って歌うところにも、かわいらしさが表れていると思います。
青山 「ワタシのチャンスで勝負かける」とか、サビの最後のセリフになっているところも好きです。B.O.L.Tの曲の中でも特にかわいいポイントだと思います。
高井 あと、ミュージックビデオでロックな感じのメイクをしているのにも注目してほしいです。なのちゃんは私のことを見て引いていました(笑)。スタッフさんにも「地元にいたら絶対絡まれたくない」と言われちゃって(笑)。
内藤 「Yummy!」は楽しんで活動している私たちの姿が表れている1曲でもあって、MVも4人でふざけ合ったりするシーンが多いんです。今の私たちだからこその楽しい雰囲気が存分に出ていると思います。ちなみに、ラストのピクニックのシーンを最初に撮ったんですけど、衣装に食べ物をこぼさないかをスタッフさんにすごく心配されました(笑)。
高井 お昼休憩ではいつもタオルをかけてごはんを食べるんですよ。誰か1人は絶対にこぼすから(笑)。
青山 MVではメンバーがホントに「おいしい!」と思ってる笑顔が見れます!
白浜 撮影中にうな重を完食したからね(笑)。
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今しか聴けない“あやなの”の声