B.O.L.T|受動から能動へ 2ndアルバムで示す新たな“Attitude”

今しか聴けない“あやなの”の声

──7月にはアルバムからの先行配信曲として、只野菜摘さんが作詞を、SHANKの松崎兵太さんが作編曲を手がけた「未完成呼吸」が配信リリースされました。B.O.L.Tの楽曲は疾走感あふれるアッパーチューンが多いですが、「未完成呼吸」はシリアスな雰囲気でじっくり聴かせるタイプの曲ですね。

高井 B.O.L.Tの音楽性の軸は今までと変わっていないんですが、「未完成呼吸」はこれまで歌ったことのないタイプの曲ですね。終盤にかけてのコーラスとか、これからのライブでどう響いていくのか楽しみです。

内藤 B.O.L.Tの曲の中ではキーが低いほうなんですけど、4人とも前より低い声が出せるようになってきているんですよ。まさに今の私たちだからこそ歌える1曲だと思います。

──この2年間で音域が広がったんですね。

青山菜花

青山 いろんな種類の曲を歌わせていただいてきたおかげで成長できたんだと思います。「未完成呼吸」では、ライブなどでサビのユニゾンの部分をもっとぴったり合わせて歌えるようにがんばりたいです。

白浜 アルバムのほかの曲だと、例えば「USHIRO-META-I」とかもキーが低めで、低い音から一気に高い音になるパートがかなり難しいんです。

高井 私はキーが低い曲が好きなんですけど、「USHIRO-META-I」は特に自分の好きな音域の曲です。ゴリゴリのバンドサウンドに負けないように、強気な女性をイメージして力強く歌いました。

白浜 力強く歌いつつ、私は滑舌が悪いので、サビで噛まないように気を付けました(笑)。

──B.O.L.Tの曲の中でもっともBPMが低いと思われる9曲目の「Hear You」も、歌うのが難しかったのでは?

内藤 そうですね。私は「Hear You」がアルバムの中で特にお気に入りで。これもライブでどう響くのかが想像できない曲だし、少し前の私たちだったら不安で歌えなかったかもしれないです。こういうゆったりした曲って、バリバリ踊る曲よりもライブでのパフォーマンスが難しかったりするんですよ。スローテンポな曲は振り付けがかっちり決まってなくて、歌に合わせて体を動かさなきゃいけないことが多いですし。

高井千帆

高井 「Hear You」はあやなの(青山と白浜)のそれぞれのソロパートで始まって、サビも2人だけで歌っているんです。まだ12歳と13歳のあやなのの成長や歌声の変化を感じることができると思います。私もそうだったんですけど、やっぱりそれくらいの歳のときってかなり声が変わるんですよ。そういう意味では今しか聴けない2人の魅力があるなって。

内藤 人によっては特に声変わりの時期があって。私も声が急に出なくなったり、逆に急に出るようになったりして、自分で自分の声のことが把握できなくて苦戦した思い出があります。

高井 「夜更けのプロローグ」とか初期の曲と比べると、あやなのの2人もすでに声がけっこう変わってるよね。

白浜 自分で聴いても、2年前の私はかわいい声してたんだなって思います(笑)。

内藤 今もかわいいから!(笑)

青山 「Attitude」の曲も何年後かに聴き返したら、今と印象が変わるんじゃないかな。今の歌い方を大切にしつつ、るなちゃん、ちぃちゃんにいっぱいアドバイスをもらってもっと歌を成長させていきたいです。

最新のB.O.L.Tを味わって

──内藤さん以外の3人も、アルバムの中でお気に入りの曲があれば教えてください。

青山 私は10曲目の「Please Together」が好きです。「お願いします!」って繰り返し歌う明るい曲なんですけど、この曲にも「深く深く さぁ大きな声で」というセリフっぽいパートがあって。今出せる最大限のかわいい声でセリフを言っているので、ライブでもぜひ注目してほしいです。

白浜あや

白浜 私は7曲目の「JUST NOD」が特に思い入れが強いです。2ndシングルの「スマイルフラワー」のときに初めて歌い出しを任せてもらって、すごくうれしかった記憶があるんですけど、「JUST NOD」では曲の最後に私のソロパートが入っているんです。そのほかにも「あれから私 変わった、かな?」というなのちゃんのかわいらしいパートや、疾走感あふれるサビもお気に入りで、ライブでコールなどの声出しができない今、ファンの方たちにクラップで盛り上がってほしい1曲です。

高井 私のお気に入りは2曲目の「まわりみち」ですね。自分で歌っていて、この曲の歌詞に背中を押されるんですよ。私は今年20歳になるんですけど、特別大きく環境が変わるわけではないものの、ちょっと不安な気持ちもあって。そんな中、「新しい日々の始まりの中で」という歌詞が胸に響いてくるし、「辿り着いた先が君の答え」というフレーズに勇気をもらえるんです。自分の目指すものにたどり着くまで時間がかかっちゃうかもしれないけど、その時間も大事なんだなって。

──ボーナストラックとして収録されるDragon Ashの「HOT CAKE」のカバーも、このアルバムの聴きどころの1つですね。

内藤 カバーさせてもらえると聞いたときはめちゃくちゃ驚きました。歌わせていただくからには悔いが残らないようにと思って、今の自分ができる限りの力でレコーディングして。カバーでありながら、この曲にも今のB.O.L.Tの魅力が詰まっていると思いますし、仕上がりには自分でも満足しています。

高井 レコーディングを終えた今も「カバーさせてもらっていいんですか」と恐縮しているんですが、Dragon Ashさんのファンの方にもB.O.L.Tのことを気になってもらえるようにリスペクトの気持ちを持って歌いました。SpecialThanksさんに演奏を担当していただいて、B.O.L.Tらしいサウンドになっている中、歌い方は原曲を参考にしたのでぜひじっくり聴いてほしいです。

内藤るな

──最後に、9月23日に神奈川・Yokohama Bay Hall でファイナルを迎える初のライブツアー「#BOLT関東デマス ~初ライブツアーの巻~」について聞かせてください。初日の東京公演はすでに終わっていますが、アルバム発売後の9月の公演では新曲がたっぷり披露されることが期待されます。

高井 「#BOLT関東デマス ~初ライブツアーの巻~」はツアーという言葉の響きだけでうれしくなっちゃうくらい、待ち望んでいたもので。今まであまりお会いする機会がなかった大阪や名古屋の方に会えるのが楽しみですし、おっしゃっていただいた通り新曲もたっぷり披露していくので、最新のB.O.L.Tを思う存分味わっていただければと思います。

内藤 「Attitude」には「受動から能動へ」というテーマもあって。初期の頃はライブに来てくださった方のノリ方に合わせて煽ったり、ファンの方に助けられている部分が多かったので、これからは私たちがみんなを引っ張っていくようなパフォーマンスができたらと思っています。「今のB.O.L.Tを観ないともったいない!」と思わせるようなライブをしていきたいです。

青山 これからは今まで以上にフェスや対バンに積極的に出演していきたいと思っていて。ライブや特典会を通して新たにファンになってくれる方が増えてくれたらうれしいです!

最新のB.O.L.Tのここに注目!

B.O.L.T

ライブ情報

#BOLT関東デマス ~初ライブツアーの巻~
  • 2021年8月9日(月・祝) 東京都 東京キネマ倶楽部 [1部]OPEN 13:00 / START 13:30 [2部]OPEN 17:00 / START 17:30
  • 2021年9月4日(土) 大阪府 ESAKA MUSE [1部]OPEN 13:00 / START 13:30 [2部]OPEN 17:00 / START 17:30
  • 2021年9月12日(日) 愛知県 名古屋CLUB QUATTRO [1部]OPEN 13:00 / START 13:30 [2部]OPEN 17:00 / START 17:30
  • 2021年9月23日(木・祝) 神奈川県 Yokohama Bay Hall [1部]OPEN 13:00 / START 13:30 [2部]OPEN 17:00 / START 17:30
B.O.L.T(ボルト)
B.O.L.T
スターダストプロモーションのアイドルセクション「スターダストプラネット」に所属する内藤るな、高井千帆、青山菜花、白浜あやからなるガールズユニット。青山と白浜は2008年生まれで、「スタプラ」の最年少メンバーとして活動している。2019年7月15日に開催されたEVIL LINE RECORDS の主催イベントにてステージデビューし、その1年後である2020年7月15日に初の全国流通盤となるメジャーデビューアルバム「POP」を発表した。10月には東京・Zepp Tokyoで初のワンマンライブを成功させ、12月にテレビドラマ「どんぶり委員長」の主題歌であるニューシングル「Don't Blink」をリリース。2021年8月より東京、大阪、名古屋、横浜の4都市を回るライブツアー「#BOLT関東デマス ~初ライブツアーの巻~」を開催中で、9月に2ndアルバム「Attitude」を発売した。