THE BAWDIESとビルボードライブ
──THE BAWDIESが初めてビルボードライブのステージに立ったのは、2014年3月のこと(参照:THE BAWDIES、ハマ&スカパラ迎えゴージャスな夜を演出)。ゲストとして、スカパラホーンズ(NARGO[Tp]、北原雅彦[Tb]、GAMO[Tenor Sax]、谷中敦[Baritone Sax])、ハマ・オカモトさん(B / OKAMOTO'S)、Haruhiro Aoyama (Vo / The Fave Raves) さん、MABO(Pf)さんが登場しました。
JIM 豪華ですね!
ROY カバーアルバム(2014年3月発表の「GOING BACK HOME」)を出したときですね。
──さらに2017年の公演では、タブゾンビ(Tp / SOIL & "PIMP" SESSIONS)さん、栗原健(Sax / MOUNTAIN MOCHA KILIMANJARO、CENTRAL)さん、丈青(Piano / SOIL & "PIMP" SESSIONS)さん、ナガイケジョー(B / SCOOBIE DO)さんとのセッションが繰り広げられました。
JIM ビルボードライブではROYくんがピンボーカルで歌うから、必ずベーシストに来てもらってるんですよ。
MARCY ドラマーとしては大変です(笑)。ベーシストのリズムの取り方によって演奏も違ってくるので。
TAXMAN いろんなベーシストと絡めるのは楽しそうだけどね。ROYはソウルミュージック、ブルースのシンガーも大好きだけど、ライブになるとパンク野郎になるんですよ。ベースもピックでゴリゴリ弾いて。
ROY カッコいいじゃん。
TAXMAN カッコいいんだけど(笑)、どうしてもガレージパンク感が強くなるから、ブラックミュージックのグルーヴは出づらいじゃないですか。ビルボードライブでやるときはハマやジョーさんが入ってくれるから、「この曲、こんなにグルーヴィだったんだ!?」って気付いたりするんですよ。
MARCY ハマとジョーさんは指弾きだし、当然ベースの音も違う。最初はどうしても探り探りというか、だんだん「こういう感じか」とわかってくるんです。
TAXMAN 皆さんお忙しいから、そんなにリハの時間もないしね。あとはゲネプロのときに微調整する感じです。
ROYのボーカルスタイルに注目
JIM ビルボードライブは本番が1st、2ndの2ステージあって、それがまたいいんですよ。1stステージは独特の緊張感があるし、2ndステージはいい意味で力が抜けて自由になる。
──どちらにもよさがありますよね。演奏も普段のライブハウスとは違ってきますか?
TAXMAN そうですね。鍵盤やホーンが入るので、ギターで埋める必要がなくて。「ここはピアノを聴かせたい」というときは、ちょっと音数を減らすこともあるし、差し引きが面白いです。
JIM 使う機材もいつものライブハウスとは変えてますね。
MARCY ドラムもかなりミュートしてます。普通に鳴らすと音がデカすぎるので。
──ROYさんも、普段とは違うピンボーカルスタイルで歌うのが楽しいのでは?
ROY もちろん。やっぱり、歌が好きなので。
JIM シンプルだね(笑)。
ROY 歌い方もだいぶ違うと思います。フェイクを入れたり、ちょっとタメたり。細かいニュアンスを加えられるのも楽しくて。
TAXMAN ベースを弾かない分、いろんな歌い方ができるからね。ただ、ROYは動きのバリエーションが少ないんだよな。
ROY え? そんなマイナスポイント、ここで言ってどうすんの?(笑)
JIM (笑)。でも、確かにもうちょっと動きがあったほうがいいかも。ずっと同じところで歌ってない?
ROY いやいや、俺が好きなソウルシンガーもそんなに動かないから。
TAXMAN オーティス(・レディング)スタイルだ。
ROY サム・クックもそんなに動かないよ。
JIM それにしてもちょっと渋すぎない?
ROY 大事なのは歌だから!
TAXMAN ハハハ。ビルボードライブのステージに立ってるときは、羽を伸ばしてる感じで楽しそうです。
ルーツを感じさせるステージを
──今回のビルボードライブ公演には、GLIM SPANKYのサポートで知られる栗原大(B)さん、パジャマで海なんかいかないの別所和洋(Key)さんが参加します。どんなステージになりそうですか?
ROY まだ決まってないことも多いんですけど、これまで通りソウル色強めでやりたいですね。
TAXMAN 別所くんは前回(2024年1月のビルボードライブ公演)も鍵盤を弾いてもらいました。THE BAWDIESのレコーディングにもよく来てもらっているから、グルーヴはバッチリ合ってる。
MARCY 栗原くんのベースはGLIM SPANKYとの対バンで聴いたことあるけど、実際に合わせてみてどうなるか楽しみにしてます。
TAXMAN 前回のビルボードライブ公演では、ROYと別所くんだけでバラードをやったんですよ。
JIM あれ、よかったよね。
TAXMAN 普段のライブでは観られないからね。今回もそういう時間があってもいいのかなと思ってます。THE BAWDIESの曲を歌っているROYを外から見られるのも新鮮です。
──食事やお酒を楽しみながら、ソウルバラードを堪能できる。最高じゃないですか。
TAXMAN いいですよね。ビルボードライブは食事をしながら音楽を聴けるのがいいんですけど、ROYは3曲目くらいで「皆さん、立ちましょう」とか言い出すんですよ(笑)。
ROY (笑)。できればお客さんには早めに来ていただいて、食事を楽しんで、お酒を飲み始める頃に僕らが登場するのがいいんじゃないでしょうか。
JIM 途中で立っちゃうと、ごはんが冷めちゃうからね(笑)。衣装はどうします?
ROY 今日のスーツだとさすがに派手すぎるよね。
JIM せっかくだから、ビルボードライブに合ったスタイルにしたいな。
──シックな出で立ちもよさそう。
MARCY そうですよね。これまでのビルボードライブ公演はけっこう汗だくな感じだったけど、今回はもうちょっと落ち着いて、勢いもありつつ大人の雰囲気でやりたいです。
ROY ビルボードライブでの公演には、MARCYのお父さんも観に来てくれるんですよ。
MARCY いつも楽しみにしてます(笑)。
TAXMAN 前回も来てくれたよね。ライブのあと「飲みに行くわ」って銀座の街に消えていきました(笑)。
ROY MARCYのお父さん、本当にビルボードライブだけは来るよね(笑)。いつもと違うTHE BAWDIESの表情を楽しんでもらえると思うし、しっかりルーツを持った、音楽を愛している僕らの姿をぜひ見てほしいなと。今までTHE BAWDIESのステージを観たことがない方にも来てほしいですね。
──期待してます! ビルボードライブのブランドムービー「さあ次は、何を知りにいこう?」にも出演していますが、撮影はどうでしたか?
ROY 僕らが影響を受けたレジェンドミュージシャンたちが出演してきたビルボードライブのブランドムービーに参加させてもらえるのは、すごく光栄でした。
TAXMAN 緊張したよね。
ROY そうだね。完成するまではどんな映像になるかわからなかったけど、すごくいい感じに仕上げてもらって。
MARCY 松尾レミちゃんと一緒にやった「SCREAM feat. 松尾レミ」を演奏してます。
──ビルボードライブ公演で始まるTHE BAWDIESの2026年はどうなりそうですか?
ROY ありがたいことに、独立してからいろんな方が声をかけてくれるようになりました。対バンやイベントも増えているし、もっと皆さんと楽しめるようにやっていきたいと思ってます。さっき言った武道館も実現させたいし、ビルボードライブのステージには毎年立ちたいです!
公演情報
THE BAWDIES「ROCKIN' THIS JOINT TONIGHT 2026」
2026年1月24日(土)大阪府 ビルボードライブ大阪
[1st]OPEN 14:00 / START 15:00
[2nd]OPEN 17:00 / START 18:00
2026年1月31日(土)東京都 ビルボードライブ東京
[1st]OPEN 14:00 / START 15:00
[2nd]OPEN 17:00 / START 18:00
プロフィール
THE BAWDIES(ザ・ボゥディーズ)
2004年1月1日結成。学生時代からの同級生であるROY(Vo, B)、TAXMAN(G, Vo)、JIM(G)、MARCY(Dr)によるロックンロールバンド。2009年にメジャーデビュー。現在までに3度の東京・日本武道館公演を実施するなど、ライブバンドとして全国を行脚し続ける。2024年にデビュー15周年および結成20周年を迎え、4月にニューアルバム「POPCORN」をリリース。2025年3月、約19年所属していたSEEZ RECORDSから独立し、自主レーベル・HOT DOG RECORDSを設立した。同年11月にはバンドのテーマソングとも言える最新曲「HERE ARE THE BAWDIES」を発表。2026年1月に東京と大阪で約2年ぶりのビルボードライブ公演「ROCKIN' THIS JOINT TONIGHT 2026」を開催する。
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