Base Ball Bearが4月12日にニューアルバム「光源」をリリースした。2006年4月12日にミニアルバム「GIRL FRIEND」でメジャーデビューしたBase Ball Bear。彼らがメジャーデビュー記念日に発表する「光源」は湯浅将平(G)脱退後初のオリジナル作品だ。音楽ナタリーでは小出祐介(Vo, G)にインタビューを実施し、「青春」を主題に据えて制作したという今作について話を聞いた。
取材・文 / 宇野維正 撮影 / 草場雄介
「C2」のあとに何を作ろうか
──2015年にリリースしたアルバム「C2」は本当に気迫に満ちたすごい作品で、自分も「まるでラストアルバムみたいだ」ってレビューで書いたりもしたんですけど、本当に4人では最後のアルバムになってしまって。
そうですよね(苦笑)。確かに「C2」のレコーディングはこれまでの作品で一番大変で。とはいえ、そのあとに4人でアルバムのツアーもしましたからね。僕らとしては、バンドはとても順調だと思っていて、次回作に向けてそろそろプリプロを始めようかというタイミングで、湯浅が現場に来なくなってしまって。だから、もう本当に青天のへきれきというか、そのときは「え? なんで?」って思いしかなくて。
──そうなんですか。
だから、今回のアルバム「光源」の制作段階で言うならスタート地点ですよね。そのゼロのポイントから、3人でやり始めるしかなかった。
──今作には「逆バタフライ・エフェクト」という、並行世界について歌っている曲があるじゃないですか。あの歌じゃないけど、「もし」そのタイミングで湯浅さんが抜けなかった並行世界で作られていたであろうニューアルバムと、今回の「光源」には、どのような違いがあったと思いますか?
うーん。バンドとしては順調だったと言いましたけど、創作面においては、「C2」のあとに何を作ろうかってところで、わりと行き詰まっているところはあったんです。と言うのも、あのアルバムはかなり極端な作品で、言葉も攻撃的なものが多かったし、サウンド的にもディスコやファンクといったダンスミュージックにかなり寄っていった作品だったし。それは意図的だったんですけど、バンドとしての体質変化が必要とされる作品だった。だから、そのあとの可能性として1つあったのは、そんな「C2」の路線をもっとタイトにやっていくという方向。ただ、それをドラムとギター2本、ベース1本でやっていくのは、かなり難しいものになっていったと思うんです。それと、もう1つの可能性は、「C2」を踏まえて、全体的により音楽性を広げていく方向。ただ、実際にプリプロを始めたばかりの段階で、部分的にはどんどんタイトになってきていて、部分的には広がっていて、ちょっとどっち付かずで中途半端なものになりそうな予感もしていたんです。
──なるほど。
だから、もし4人で作っていたらどんなアルバムになったかは想像できないけれど、もっと時間はかかっていたような気がします。
3人でやりきった作品になった
──「逆バタフライ・エフェクト」で小出さんが歌っていることって、運命論みたいなことだと思うんですね。人生に「もし」は無数にあるけれど、結局はこうなることが決まっていたみたいな。
4人から3人になったことを肯定化したいわけではないんですよ。ただ同時に、結局僕らはあらかじめ決められた1本の道を歩いているだけなのかなとも思っていて。だから、もしあのまま4人でアルバムを作っていたらどういう作品になっていたかっていうことも、考えてはみるんだけど、それがまったく考えつかないくらい、今回は3人でやりきった作品になったなって。
──その「光源」ですが、ここでBase Ball Bearは永遠のテーマ“青春”に立ち返ったとも言える作品ではあるんですけど、これまで歌ってきた青春と今作で歌っている青春は、同じようでいて明らかに違う感触があるんですよ。今日はそこを深く掘っていきたいと思っていて。
18歳の終わり、言わば青春の当事者であったときに作った「夕方ジェネレーション」(2003年にリリースされたインディーズデビュー作品)でこのバンドのキャリアはスタートしたわけですけど、当時から一貫して、僕は自分が本当に感じていることしか歌にしたくないし、歌にできないんです。手段としての歌詞だとか、手段としてのメッセージだとか、そういうものは持ちたくないし、実際に持ってない。だから、バンドを始めた頃は、青春を歌にするしかなかった。それが自分の感じていることのすべてだったから。
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初武道館のステージが「思っていたのと違う」
- Base Ball Bear「光源」
- 2017年4月12日発売 / EMI RECORDS
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初回限定盤 [CD+DVD]
3780円 / UPCH-29252 -
通常盤 [CD]
3000円 / UPCH-20448
- CD収録曲
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- すべては君のせいで
- 逆バタフライ・エフェクト
- Low way
- (LIKE A)TRANSFER GIRL
- 寛解
- SHINE
- リアリティーズ
- Darling
- 初回限定盤DVD収録内容
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- "COUNTDOWN JAPAN 16/17" at GALAXY STAGE 2016.12.31
- Tour「バンドBのすべて 2016-2017」ドキュメント
- ツアー情報
Base Ball Bear Tour「光源」 -
- 2017年6月11日(日)静岡県 LiveHouse 浜松 窓枠
- 2017年6月13日(火)三重県 club chaos
- 2017年6月15日(木)京都府 磔磔
- 2017年6月17日(土)石川県 Kanazawa AZ
- 2017年6月25日(日)宮城県 Rensa
- 2017年10月6日(金)北海道 CASINO DRIVE
- 2017年10月7日(土)北海道 札幌PENNY LANE24
- 2017年10月9日(月・祝)北海道 函館club COCOA
- 2017年10月14日(土)青森県 青森Quarter
- 2017年10月15日(日)岩手県 Club Change WAVE
- 2017年10月21日(土)山口県 LIVE rise SHUNAN
- 2017年10月22日(日)広島県 CAVE-BE
- 2017年10月27日(金)千葉県 千葉LOOK
- 2017年10月28日(土)茨城県 mito LIGHT HOUSE
- 2017年11月3日(金・祝)山梨県 甲府CONVICTION
- 2017年11月23日(木・祝)鳥取県 米子 AZTiC laughs
- 2017年11月25日(土)岡山県 IMAGE
- 2017年12月2日(土)群馬県 高崎club FLEEZ
- 2017年12月3日(日)栃木県 HEAVEN'S ROCK Utsunomiya VJ-2
- 2017年12月9日(土)新潟県 新潟LOTS
- 2017年12月10日(日)長野県 Sound Hall a.C
- 2017年12月16日(土)埼玉県 HEAVEN'S ROCK さいたま新都心 VJ-3
- 2017年12月17日(日)神奈川県 Yokohama Bay Hall
- 2017年12月23日(土・祝)香川県 高松MONSTER
- 2017年12月24日(日)高知県 X-pt.
- 2018年1月6日(土)大阪府 なんばHatch
- 2018年1月14日(日)愛知県 DIAMOND HALL
- 2018年1月20日(土)宮崎県 SR BOX
- 2018年1月21日(日)福岡県 DRUM LOGOS
- Base Ball Bear Tour
「日比谷ノンフィクションVI~光源~」 - 2017年9月30日(土)東京都 日比谷野外大音楽堂
- Base Ball Bear(ベースボールベアー)
- 2001年に小出祐介(Vo, G)、関根史織(B, Cho)、湯浅将平(G)、堀之内大介(Dr, Cho)という同じ高校に通っていたメンバーによって、学園祭に出演するために結成されたロックバンド。2006年4月にミニアルバム「GIRL FRIEND」でメジャーデビューを果たし、2010年1月には初の東京・日本武道館単独公演を実施。近年は他アーティストとのコラボレーションも盛んになり、2012年7月に発表したミニアルバム「初恋」でヒャダインや岡村靖幸と、2013年6月リリースのミニアルバム「THE CUT」ではRHYMESTERや花澤香菜と、それぞれ共演している。2015年は「シリーズ“三十一”」と題して8月から3カ月連続で“エクストリーム・シングル”を発表したあと、バンドの結成記念日である11月11日に6thフルアルバム「C2」をリリースした。2016年3月に湯浅がバンドを脱退し、現在はサポートメンバーを迎えて活動を行っている。2017年4月に新体制初のオリジナルアルバム「光源」を発売した。