MyGO!!!!!高松燈役・羊宮妃那×Ave Mujicaドロリス役・佐々木李子|激動の物語を経て、今2人が思うこと (2/3)

互いのバンドの印象は「すごい!」「上昇気流」

──ここからはお互いのバンド、およびライブの印象を教えてください。

羊宮 ひと言で言うと「すごい!」。「これ、リアルでやってるんだ!?」という衝撃がありました。先日のライブ(Ave Mujica「KiLLKiSS」購入者限定フリーライブ)なんてほぼMCなしで1時間ですよ? ボーカルだけをやっている身としても息が上がりそうですが、Ave Mujicaはしっかりと作られた世界観を見せ続けていて。もう人間技とは思えないです。

佐々木 うれしい、ありがとう!

──佐々木さんはソロ活動でやっていることとは言え、ギターボーカルはやっぱり大変そうですよね。

羊宮 歌だけでも神経をすり減らすのにギターもなんて、普通に考えてすごいことをしているんですよ。お腹のあたりに筋肉もないと動きも安定しないでしょうし。しかも歌も当然のようにすごくって。「Georgette Me, Georgette You」の静かな中で始まるところの声の出し方や息の量、気持ちがにじみ出る感じとか大好きです。

羊宮妃那

羊宮妃那

佐々木 Ave Mujicaの楽曲は基本的にメタルでカッコいいけど、「Georgette Me, Georgette You」のような耽美で美しい表現もしたいといつも思っていて。ただ熱いだけじゃなく静かに熱くなるというか。ソロだと熱さを全開にしてぶつけるけど、Ave Mujicaは両方備えてる部分を大切にしているので、そこに触れてくれてうれしいです。

羊宮 あと曲で言うと、アニメで毎週観ているのもあって「KiLLKiSS」が頭から離れません(笑)。本当にずっとあのサビが流れるんですよ。キャッチーだし、すごく耳にも残る。

佐々木 確かに。制作されたDiggy-MO'さんから楽曲をいただいたときに書いてあったコンセプトがまさに「印象付けたい」だったので、狙い通りですね。私もMyGO!!!!!ちゃんのライブを何度か観ていて、1人ひとりがそれぞれの方向を見て「迷っててもいい」って心の叫びを伝えながら進んでいく様子に、上昇気流のような勢いを感じて勇気付けられます。もちろん曲も大好きだし、燈ちゃんの書いた歌詞が本当に伝わってくるライブだといつも思いますね。

羊宮 ありがとうございます!

“めっちゃある”「BanG Dream!」のボーカルの大変さ

佐々木 最近のMyGO!!!!!だと、「過惰幻(あだゆめ)」が好き。「MyGO!!!!!」の劇場版を1人で観に行ったんですよ、聖地である池袋の映画館に。お話がすごくよかったけど、迷惑をかけないよう本編が終わったらすぐに出ようと思っていたんです。でも、最後に「過惰幻」が流れたときに歌がよすぎて動けなくなっちゃいました。

羊宮 うれしい!

佐々木 言葉の1つひとつ、どれも聞き逃したくなくって。燈ちゃんは日常や素の感情をあまりオープンにしないからこそ、歌で思いを届けてくれる。あの歌を聞いて「この歌詞も、きっと震えながらいびつな文字で書いたんだろうな」とか様子が浮かんできました。私、羊ちゃんの歌は、ライブだと特にそうですけど、歌を超越してると思うんですよね。

羊宮 ええ!?

佐々木 ポエトリーリーディングで燈ちゃんの心の内を全部見せてくれるフレーズもあったりするし、しかも羊ちゃんもそのライブの一瞬一瞬を大切に歌ってるのがすごく伝わってくる。例えば思いが熱くなった瞬間に少ししゃがんじゃうとか、メンバーのところに近寄ってその音を聴くタイミングとか。そういうちょっとした動きに説得力を感じます。

羊宮 本当にうれしい。ライブだからこそ歌だけじゃなく体でも燈ちゃんとして1つひとつに意味があるように動いているので、そこを褒められるとすごくうれしいです。

──キャラクターとして歌うからこその所作を大事にされているんですね。お二人はこれまでもさまざまなキャラクターソングを歌われていますが、「BanG Dream!」シリーズのボーカルだからこその大変さはありますか?

羊宮 たくさんあります。基本的にはキャラクターの歌が成長していくことってありませんよね。アニメを1本作るときに主題歌や挿入歌、あとキャラソンがあったりしますが、それを歌う際に上手になる過程だったり成長は描かれません。でも「バンドリ!」のキャラクターとして歌っていく中で、どう成長させていくか、しかもそれを魅力的にするかを考える必要があります。

佐々木 そうだよね。成長だけでなく物語の流れによってもちろんキャラクターの心の移り変わりもあるので、それをAve Mujicaで言うと「0th LIVE」からグラデーションで表現していくのはとても難しいし。

羊宮 あとライブだと最初から最後までキャラクターとしてステージにいることになるので、歌だけでなくパフォーマンスがどううまくなっていくかとか、MC中にどんなふうに動くかとか、間違えたときにどうなるのかとか。そういったことも考える必要がある。そういった部分も含めてこのプロジェクトの面白さなのかなと……。もう舞台というか。

佐々木 あと私はAve Mujicaで初めてバンドの一員として歌ったので、その大変さもあって。でもメンバーと一緒にライブを作っていく楽しさは本当にいいなと思ったので、今後も進化し続けていきたいです。

「こんなこともあったな」と物語が思い出されるような合同ライブに

──4月には神奈川・Kアリーナ横浜で初めての合同ライブ「わかれ道の、その先へ」が開催予定です。最後にその意気込みをお聞かせください。

佐々木 アニメの放送が終わったあとなので楽曲がこれまで以上に染みるだろうし、「こんなこともあったな」と物語が思い出されるようなライブを届けたいです。

羊宮 確かにアニメの途中だと安心してライブを観られないかもしれないけど、物語もひと段落したので、皆さんにはただ楽しみにして来ていただきたいです。私たちは全力でがんばるので。燈ちゃんたちのライブをぜひ見届けてください。

──羊宮さんはCRYCHICとしても出演しますが、それに対して特別な感慨はありますか?

羊宮 私の中でどこの誰としてやるのかさえ定まれば、あとはそこに向けて練習をして、心を委ねるだけかなと思います。

──あくまでそのキャラクターとしてステージに立つから、ということですね。

佐々木 羊ちゃんのそういうところが好き(笑)。ちゃんと自分で納得してそこに立つ。アフレコのときも監督に言葉の意味や意図を何度もしっかり聞いていて、お芝居の説得力が増すように努力していたのが印象に残っています。そうやって自分の中でとことん突き詰めて演じたり歌ったりするのが本当にすごい。

羊宮 ありがとう……。

佐々木 ただCRYCHICの場合は、特にどういう気持ちでその場に立つのか難しいかもね。

羊宮 アニメの中ではみんなCRYCHICを卒業しているし……あとはどんなテーマで、どんな軸になるかですね……。

左から羊宮妃那、佐々木李子。

左から羊宮妃那、佐々木李子。

──一方、佐々木さんはsumimiとしても立たれます。1組だけ音楽性がかなり違いますが、それがどんなふうに扱われるかも楽しみです。

佐々木 sumimiはすごく楽しみです。(純田)まなちゃんと一緒にステージで披露できるのがうれしいし、sumimiらしいさわやかでエモーショナルなポップスというAve Mujicaとは全然違うものを楽しんでいただきたいです。改めて考えてみるとMyGO!!!!!ちゃんもすごく楽しみで、個人的には会場のどこでもいいから絶対に観たいし、Ave Mujicaとしてもこれまで以上の高みを目指すライブを届けたい。とにかく伝説に残る合同ライブになりそうです。