僕らは2次元と3次元の世界を行き来できる

──まずは自己紹介からお願いします。

神生アキラ　私立九瓏ノ主学園2年A組、真っ赤な髪がトレードマークの神生アキラです！

泉奏　同じく2年A組、泉奏です。

朴ウィト　アニョハセヨ！ 1年B組、朴ウィトでーす！

榊原タツキ　3年C組、スイーツ大好き黄色い髪の榊原タツキです。そして僕が抱いているのがうさぎのぬいぐるみのコンスタンティンです。

九瓏ケント　2年A組担任、そしてダンス部顧問の九瓏ケントです。よろしくお願いします。

──皆さんは「2.5次元コスプレダンスユニット」として活動されてますよね。「2.5次元」という言葉を聞きなれない人も多いかと思うので、この言葉の意味を教えていただいてもよろしいですか？

アキラ　はい。僕らが今存在してるのが3次元ですよね。それに加えて、2次元の世界にもアルスマグナっていうグループが存在していて、2次元と3次元が同時進行してる。その2次元と3次元の世界を僕らは行き来できるんだっていう意味を込めて「2.5次元」っていう言葉を使っています。だから僕らが2次元の世界に行って、その中で活躍することもあるんです。

──なるほど。では皆さんの学園について教えてください。

アキラ　私立九瓏ノ主学園は代々木公園にあって、公園全体が敷地なんです。

──え！ 代々木公園ですか!?

一同　あははは（笑）。

奏　やはりそういう反応になりますよね（笑）。

──すみませんでした（笑）。

アキラ　学園の理事はケント先生のお父さん。自分たちで言うのもって感じですけど、“いいトコのお坊ちゃま、お嬢様”のみが入れる全寮制の学校です。その中でも榊原タツキは特別待遇で、1人だけ自宅から通うことを許されているお坊ちゃまなんですよ。そんな学園にダンス部がありまして、そのダンス部の中で結成されたグループがアルスマグナです。

ダンス部をやりたい

──アルスマグナを結成したいきさつを教えてください。

ウィト　僕が入学したときに、ダンス部を作りたいと思ってメンバーを探したんです。そうしたらタツキ先輩も同じようなことを考えていて。最初は2人で作ろうかって話をしてたんですけど、2人だけじゃ少ないし寂しいしってことでアキラ先輩に入部をお願いしにいったんです。そしたらアキラ先輩が同じクラスの奏先輩も誘ってくれて、部員が4人になりました。そのあとでケント先生に顧問になってくださいとお願いして、ダンス部ができたんです。

──ケント先生は顧問なのに4人と一緒に踊ってますよね……？

ケント　そうなんです、楽しそうだったからついね（笑）。それに彼らに何か指導するにしても、まず自分が知らないといけないっていう思いもありますし。

──声をかけられた皆さんはどんな心境でした？

タツキ　僕はダンス部を作りたいってずっと思ってたので、パックンが誘ってくれてものすごいうれしくて。すぐメンバーも集まってくれたし。

ウィト　タツキ先輩とはすぐに仲良くなったんですよ！ 一番のマブダチ！

アキラ　俺はこのメンバーの中で唯一の転校生なんですよ。転校してすぐに朴に声をかけられたから「変なヤツいるなあ」と思って。なんで俺に声かけたの？ やっぱりなんでもできる空気感出ちゃってた？

ウィト　一番目立ってたんで。いい意味でも悪い意味でも！

アキラ　悪い意味ってなんだよ！

奏　話が脱線していますよ。

アキラ　話を戻すと、音楽に乗って体動かすのは前から好きだったんです。なので、俺もダンスをやってみようと。

──泉さんは？

奏　部活をやりたいのに人数が少ない、顧問の先生がいない……。俺はこの人たちが心配で入部したという感じですね。今は楽しいですよ。