40歳くらいになったらプロデューサーになりたい
──作詞の楽しさを感じると、作曲や編曲を含めた創作への欲求が湧いてきませんか?
ちょっと思ったのは、自分の曲の歌詞だけじゃなくて、いろんな人の歌詞を書いてみたいなと。今回は自分のシングルだから好き勝手に書いたけど、ほかの人の歌詞を書くときってどうなるんだろう?って気になって。それこそキャラソンの歌詞ってどういうふうに書いてるんだろうと改めて意識して聴いてみたらめちゃめちゃ面白くて。
──自分を表現したいという願望だけではなく、クリエイターや職人願望もあるんですね。
そうなんです。むしろそちらのほうが強いかもしれない(笑)。裏方というかクリエイティブなことにめちゃめちゃ興味があって、40歳くらいになったらプロデューサーにもなってみたい。誰かのために何かをするときって自分らしくいられていると思うし、裏方業にはすごく興味があります。
──逆にやりたくないことってなんですか?
やりたくないこと! そうですね……水着とかですかね(笑)。
──はははは(笑)。
体に自信もないし、ちょっと恥ずかしくなっちゃうから水着は着ないと思います(笑)。
──それ以外はなんでもできそうですか?
例えば曲によってはダンスを踊ってみてもいいのかなって思っていたり、なんでもやってみたいなと思っています。
──音楽的にはルーツに沿ってロックに振り切っていくのかと思いましたが、そうとも限らないということでしょうか?
いろんなことにチャレンジしたいです。でもその中でも愛美はこれだって1本の筋みたいなものも見つけたいなと思っています。
──それはこれから探していくのでしょうか。
はい。探していくのも楽しみです。
──音楽活動以外のことでリスタートしたいこと、リセットしたいことはありますか?
英語をちゃんと話せるようになりたいです。今までに3回くらい英会話を挫折していて(笑)。話せるようになりたいというか、もう少し英語の知識を付けたい。作詞するときに言葉の幅も広がるでしょうし。
──あと、先ほどの撮影で好きなコードを押さえてほしいとお願いしたらFを押さえてましたよね。Fが手癖のコードなんですか?
そうなんでしょうか。ギターを挫折してしまう人は“Fの壁”が大きいと聞くんですけど、私は手の形的にFが押さえやすかったのか、Fで躓いた経験はなくて、それはラッキーだったなと思います。
──では好きな響きのコードは?
Eマイナーです。
──やっぱり暗い(笑)。
暗いですね(笑)。Eマイナー、カッコよくてすごく好きです。
──もし愛美さんが自分で曲を作るとなったら、やはりEマイナーが基調になるんですかね。
「作曲には挑戦しないんですか?」とよく聞かれるんですけど、あまり自分が作曲している未来像みたいなのが見えなくて。
──そうなんですね。作詞で出ている根の深さが作曲ではどうなるんだろうなと気になりました。
どんな曲を書くんでしょうね。
──逆にめちゃめちゃ明るい曲が出てくるかもしれませんし。
過去に1回やってみようかなと思って、ちょっとだけギターでジャカジャカやったことがあるんですけど、「私センスないんだな」と思ってやめました(笑)。そこから「曲は作れる人が作るもの」というイメージがあって。でももしかしたら、今やったらもうちょっとできるようになっているかもしれないですね。
夢は日産スタジアム
──余談ですが、最近何かビビッときたものはありますか? 音楽でもいいですし、それ以外のものでもいいですし。
えっと……ツノトカゲ。
──ツノトカゲ?
はい(笑)。何ツノトカゲだったかな……(スマートフォンで調べてから)コリーマだ! コリーマオオツノトカゲ。私、爬虫類が好きで、爬虫類系のショップによく行くんです。そこで出会ったコリーマオオツノトカゲがめちゃくちゃかわいいベビーで。
──恐竜みたいですね。
あとアメフクラガエルにもビビッときました。わらび餅みたいでかわいいんですけど、この子は飼育がちょっと大変で。ずっと土の中にいて、土を何層かに分けて湿度も変えなきゃいけないんです。
──あとでいろいろ検索してみます(笑)。ペットの趣味はジャケットなどアートワークにも生かせそうですね。愛美さんが動物やペットだけが写っているジャケ写の作品を出しても面白いかもしれない。
エキゾチックな感じのシングルジャケット、いいかもしれないですね。
──アートディレクションも自分で意見を出して、ガンガン振り切った作品を作ってほしいです。
そうですね。アーティスト活動を通していろんな爬虫類と触れ合いたいです(笑)。
──音楽面で最近気になっているのは?
最近はOfficial髭男dismさんです。ヒゲダンさんばっかり聴いてます。「Universe」を家で延々とリピートしていて、歌いながら洗濯物を干してます。サウンドもおしゃれですが、ヒゲダンさんの歌詞のワード選びがすごく好きなんです。
──では最後に、「これだけは絶対叶えたい!」という大きな野望があれば聞かせてください。
日産スタジアムに立ちたいです!
──おお。日産スタジアム!
絶対叶えたいですね。あとは夏フェスに出たい。
──いいですね。
出たい! 夏フェス! それまでにライブ力を鍛えておきます!