Aimer「Sun Dance」「Penny Rain」 PR

Aimer|“太陽”に導かれた眩いダンスミュージック

Aimerが4月10日にニューアルバム「Sun Dance」「Penny Rain」を2枚同時リリースする。

昨年行われたホールツアー「Aimer Hall Tour 18/19 "soleil et pluie"」の流れを組むこれらの作品は、「Sun Dance」が「太陽」、「Penny Rain」が「雨」をテーマに制作されたもの。ダンサブルな曲が多く明るい空気が漂う「Sun Dance」と、ディープでどこか影のある楽曲が多い「Penny Rain」という対照的な作品となっている。

音楽ナタリーでは2枚のアルバムを掘り下げるべく、特集を2回にわたって展開。第1弾ではAimerが「Sun Dance」について語ったインタビューを掲載する。なお「Penny Rain」の特集も近日公開予定なので楽しみにしていてほしい。

取材・文 / 須藤輝

「ONE」が「太陽」の原点

──Aimerさんは2018年10月から2019年1月にかけてホールツアーをなさっていました。そのツアータイトルがフランス語で「soleil et pluie」、すなわち「太陽と雨」だったわけですが、ツアーと今回のアルバム、どちらの構想が先にあったんですか?

実は、アルバムの構想が先にありました。去年の2月に、ちょうどシングル「Ref:rain / 眩いばかり」をリリースしたあたりで次のアルバムのことを考え始めて、もうその時点で「太陽と雨」というコンセプトと、「Sun Dance」と「Penny Rain」というアルバムタイトルも決めていました。そのアルバムのコンセプトありきで、ツアーのタイトルもフランス語で「soleil et pluie」にしたんです。

──けっこう長いスパンで考えてらしたんですね。ツアーでも「Sun Dance」に収録された新曲の「3min」と「Monochrome Syndrome」を披露されていましたし。

さらに言うと、「3min」は昨年8月に開催したファンクラブツアーですでに披露しているんです。だから「Sun Dance」の制作は「3min」から始まったことになりますね。やっぱり「daydream」(2016年9月発売の4thアルバム)を出してベスト盤(2017年5月発売の「BEST SELECTION "blanc"」「BEST SELECTION "noir"」)を出して、その直後の武道館公演を経て、自分の中でライブの重要性がどんどん高まっていったんです。そのライブでみんなともっと盛り上がれるシーンを作るために、今までとは違う音楽性、つまりアップテンポで踊れるような曲に挑戦しようという気持ちが「太陽」の原型になりました。

──「ONE / 花の唄 / 六等星の夜 Magic Blue ver.」(2017年10月発売の13thシングル)リリース時のインタビューでもそれに近いことをお話しされていましたね。すなわち「ライブでみんなの気持ちがほぐれるような、自然と体を動かしたくなるような曲」を目指して「ONE」を作られたと(参照:Aimer「ONE / 花の唄 / 六等星の夜 Magic Blue ver.」インタビュー)。

本当にその通りで、「ONE」を作って以降、ダンスミュージックを作っていこうという流れができたんですよね。あそこがすべての始まりであり、「zero」(「BEST SELECTION "noir"」に収録された新曲)からの「ONE」……つまり新しい第一歩でもあるし。うん、「ONE」は「太陽」の原点と言えますね。

──それって、かなり大きな意識の変化ですよね?

そうですね。たぶん聴いてくれる人の存在がいなかったら、私はずっと暗い歌を歌っていたと思います。それが好きだったし、昔はシューゲイザーみたいな音楽をやりたいとも思ってたし。

──それはそれで聴いてみたいですけど。

でも、私の歌を聴いてくれる人が増えて、ホールのような大きな会場で歌うことも増えると、みんなとの距離感を音楽で縮めていきたいという欲求が生まれてきて。「ONE」を作るまではその実感はなかったんですけど、武道館で初めて「ONE」を歌って、みんなが立ち上がって手を叩いてくれてるところを見たら、素直に「こういう瞬間っていいな」と思ったし、こういう私もみんなは受け入れてくれるのかもと気付いたところから変わっていきました。

1stアルバム以来の全曲agehaspringsプロデュース

──「Sun Dance」におけるAimerさんの歌はその「ONE」から始まりますが、その前にアンビエントなインストナンバー「soleil」がプロローグとして配置されています。

実は「soleil」は、「soleil et pluie」ツアーのオープニングSEとして使っていた楽曲なんです。

──あ、そうだったんですね。僕は昨年12月の東京国際フォーラム公演を拝見していたのですが、気付きませんでした。

「Aimer Hall Tour 18/19 "soleil et pluie"」の様子。

もしかしたら、何回かいらしてくださった方だったら「あ、これあのときのSEかな?」と気付いてくれるかなと思いつつ。自分の中でも、ツアーのセットリストも1曲目が「ONE」だったので、ちょうどつながるなって。そんなお茶目な気持ちも込めて、アルバムのオーバーチュアとして入れてみました。曲自体もちょっとワクワクするというか、何かが始まる予感がするし。個人的な話なんですけど、私はツアーで毎回ステージ裏でドキドキしながらこの曲を聴いていたので、おのずとあのときの臨場感がよみがえるんです。

──アルバムというパッケージとして見ても、導入として申し分ないですね。

はい。「soleil」は「ONE」の作曲者の百田留衣さんが作ってくれた曲なので、「ONE」のエッセンスも含まれていて。ちなみに「Sun Dance」は全曲agehaspringsのクリエイターだけで作ったアルバムで、これが実はすごくひさしぶりというか、1stアルバム(2012年10月発売の「Sleepless Nights」)以来なんです。そういう意味でも、より自由に、よりコンセプチュアルに制作できたかなと思ってます。

「ONE」と「3」があるから、「Two」を作ろう

──そして「ONE」から、新曲の「We Two」へ。さらに次の曲が「3min」なんですよね。だから序盤の3曲で「ONE」「Two」「3」とカウントを取っているようで。

「We Two」は、実は「Sun Dance」の中で最後に作った曲なんです。さっきも言ったように「3min」を最初に作っていて、かつ、すでに「ONE」があるから、じゃあ「Two」を作ろうって(笑)。

──わりと安直(笑)。でも、曲調としても「We Two」は四つ打ちのダンスロックで、「ONE」と地続きであり、かつ「3min」にもきれいに接続してくれる曲ですね。

この「ONE」「Two」「3」まではもう「踊れるポップスを作る」というコンセプトにそのまま沿ったものにしようと思って。「We Two」は歌詞にしても、ちょっと自分をおちょくっているというか……。

──Aimerさんにしては比較的、大胆な歌詞ですよね。

さっきの話ともちょっと被るんですけど、自分の中で「daydream」を出してから3年近く、ずっとライブという場で挑戦を重ねてきたなという思いがあって。特にこの前のツアーでは、夜の歌を歌っていた頃のAimerのライブからは考えられないくらい、アップテンポなナンバーでみんなと一緒に盛り上がることができたんです。だけど、そういう場面でコール&レスポンスしたりするのは自分の柄じゃないなって思い悩んだりもしていて。

──そうだったんですね。

そういうふうに悩んでいた自分をそのまま歌詞にしてしまえと。「そのセリフは柄じゃないけど いいや」とか、逆に歌詞にしちゃえば開き直って歌えるし。そうやって今の自分の心情をさらけ出しながら、ちょっと皮肉ってもいるような。新曲の中では一番、ある意味でふざけながら書いた歌詞であり、「soleil et pluie」を経たことで書けた歌詞ですね。

──ダンスミュージックにふさわしい歌詞でもありますよね。すごくいい意味で言うんですけど、空っぽな歌詞なので。

そうですね(笑)。もう何も考えずに、うじうじ悩んでいる自分を笑い飛ばすような。

──小難しいことを考えながら踊れませんし。歌い方も、Aimerさんとしてはだいぶラフに歌われていませんか?

そうなんです。この曲では発声や声色のアプローチも、ちょっと語弊があるかもしれませんけど、アメリカのロックボーカリスト的な大雑把さ、野太さを意識しました。あと、「We Two」はシンプルな曲だからこそ、シンプルに歌っちゃいけないんですよ。素直にリズムとメロディに乗ってさらっと歌うこともできるんだけど、そうすると味気なくて耳に残らないというか。だからさらっと歌わないように、語尾の処理とかをいろいろ工夫するのが大変で、そこに関しては小難しいこともたくさん考えました(笑)。

Aimer「Sun Dance & Penny Rain」
2019年4月10日発売 / SME Records
Aimer「Sun Dance & Penny Rain」完全生産限定盤

完全生産限定盤
[CD2枚組+Blu-ray2枚組]
9720円 / SECL-2409~13

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Aimer「Sun Dance & Penny Rain」初回限定盤A

初回限定盤A
[CD2枚組+Blu-ray]
5184円 / SECL-2414~6

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Aimer「Sun Dance & Penny Rain」初回限定盤B

初回限定盤B
[CD2枚組+DVD]
4752円 / SECL-2417~9

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Aimer「Sun Dance & Penny Rain」初回限定盤B
「Sun Dance」収録曲
  1. soleil
  2. ONE
  3. We Two
  4. 3min
  5. コイワズライ
  6. 花びらたちのマーチ
  7. 思い出は奇麗で
  8. Monochrome Syndrome
  9. SUN DANCE
  10. One -epilogue-
「Penny Rain」収録曲
  1. pluie
  2. I beg you
  3. Black Bird
  4. Sailing
  5. 眩いばかり
  6. Stand By You
  7. Ref:rain
  8. i-mage <in/AR>
  9. 花の唄
  10. April Showers
完全生産限定盤 Blu-ray 収録内容

DISC 1

  1. I beg you
  2. Black Bird(Movie ver.)
  3. zero
  4. ONE
  5. 眩いばかり
  6. 思い出は奇麗で(Father's day edit)
  7. Ref:rain
  8. 花びらたちのマーチ
  9. 歌鳥風月
  10. 花の唄

DISC 2

  1. soleil(soleil et pluie)
  2. ONE(soleil et pluie)
  3. Monochrome Syndrome(soleil et pluie)
  4. Believe Be:leave(soleil et pluie)
  5. 3min(soleil et pluie)
  6. あなたに出会わなければ~夏雪冬花~(soleil et pluie)
  7. 今日から思い出 Evergreen ver.(soleil et pluie)
  8. カタオモイ(soleil et pluie)
  9. 思い出は奇麗で(soleil et pluie)
  10. Ref:rain(soleil et pluie)
  11. 眩いばかり(soleil et pluie)
  12. 花の唄(soleil et pluie)
  13. Black Bird(soleil et pluie)
  14. After Rain -Scarlet ver.-(soleil et pluie)
  15. Hz(soleil et pluie)
  16. 蝶々結び(soleil et pluie)
初回限定盤A Blu-ray / 初回限定盤B DVD 収録内容
  1. I beg you
  2. Black Bird(Movie ver.)
  3. zero
  4. ONE
  5. 眩いばかり
  6. 思い出は奇麗で(Father's day edit)
  7. Ref:rain
  8. 花びらたちのマーチ
  9. 歌鳥風月
  10. 花の唄
Aimer「Sun Dance」
2019年4月10日発売 / SME Records
Aimer「Sun Dance」通常盤

通常盤 [CD]
2160円 / SECL-2420

Amazon.co.jp

収録曲
  1. soleil
  2. ONE
  3. We Two
  4. 3min
  5. コイワズライ
  6. 花びらたちのマーチ
  7. 思い出は奇麗で
  8. Monochrome Syndrome
  9. SUN DANCE
  10. One -epilogue-
Aimer「Penny Rain」
2019年4月10日発売 / SME Records
Aimer「Penny Rain」通常盤

通常盤 [CD]
2160円 / SECL-2421

Amazon.co.jp

収録曲
  1. pluie
  2. I beg you
  3. Black Bird
  4. Sailing
  5. 眩いばかり
  6. Stand By You
  7. Ref:rain
  8. i-mage
  9. 花の唄
  10. April Showers
Aimer(エメ)
女性シンガーソングライター。幼少期よりピアノやギターでの作曲や英語での作詞を始め、15歳のとき声が一切出なくなるというアクシデントを経験し、それがきっかけとなり独特の歌声を獲得する。2011年から音楽活動を本格化させ、同年9月にシングル「六等星の夜 / 悲しみはオーロラに / TWINKLE TWINKLE LITTLE STAR」でメジャーデビューを果たした。2014年6月に2ndアルバム「Midnight Sun」と、澤野弘之とのコラボレーションアルバム「UnChild」を同時発売し、同年9月には菅野よう子、青葉市子らが参加する新作「誰か、海を。」を発表した。2016年7月にONE OK ROCKのTaka(Vo)と凛として時雨のTK(Vo, G)が提供およびプロデュースした楽曲を収めた両A面シングル「insane dream / us」、8月にRADWIMPSの野田洋次郎(Vo, G)制作の「蝶々結び」を収めたシングルをリリース。9月にTaka、野田のほか、andropの内澤崇仁(Vo, G)、スキマスイッチが楽曲提供およびプロデュースをした新曲を含むアルバム「daydream」を発表し話題を集める。2017年5月にベストアルバム「BEST SELECTION "blanc"」と「BEST SELECTION "noir"」を同時リリース。8月に初の東京・日本武道館単独公演を行い、13000人を動員した。2018年2月にCocco提供の「眩いばかり」を含むニューシングル「Ref:rain / 眩いばかり」を、9月に映画「累-かさね-」の主題歌「Black Bird」を収録したシングルをリリース。2019年1月に劇場版「『Fate/stay night[Heaven's Feel]』II.lost butterfly」の主題歌「I beg you」を収めたトリプルA面シングルを発表した。4月に2年半ぶりとなるオリジナルアルバム「Sun Dance」「Penny Rain」を2枚同時リリース。