「17LIVE × 森内寛樹 / Hiro from MY FIRST STORY ネクストスター発掘プロジェクト」|17LIVE発のオーディション企画が始動 審査員の森内寛樹が選考ポイントや自身の経験を語る

なるべく自分1人で考えすぎないように

──「17LIVE」はアーティストになる夢を一度はあきらめた方でも再挑戦できる場にもなっているそうです。森内さんは挫折しそうになったときにどうやって再び前に進めるようになりましたか?「17LIVE」のライバーやオーディションの参加者へのエールも兼ねて聞けたらと思います。

森内寛樹

僕の場合は、バンドを始めて6、7年目ぐらいまでは自分の中に明確なビジョンがあったんです。「次のアルバムはこういうものを作りたい」「次のツアーファイナルはここでやりたい」とか。そういうのが超明確にあったんですけど、自分1人の脳みそだと限界があるし、自分のこだわりが強すぎるとバンドというチームとしてあんまりよくないんじゃないかとあるとき気付いて。もちろん譲れない部分はあっていいと思うんですけど、自分の考えだけが正解じゃないと思うので、メンバーの意見を聞いたり、ある程度は信頼している仲間に任せたりするほうがいいなと。そうすることでさっきも言った自分自身の客観視ができると思うし、前に進めると思うんですよね。なので、悩んだときはなるべく自分1人で考えすぎないようにするのがいいんじゃないかと思います。僕はそうするようになってからめちゃくちゃ楽になったし、周りの人の考えもより理解できるようになったので。行き詰まったときは自分1人で考えがちですけど、そういうときに自分を客観視してくれて、なおかつ信頼できる人に助言をもらえるといいと思います。

──「17LIVE」ではライバー同士で交流できるので、そこで支え合える人や刺激し合える人を見つけられたらよさそうですね。

それができるところも「17LIVE」の強みですよね。自分がライバーでもほかの人の配信を見て「この人カッコいい!」と思えるわけじゃないですか。それでメッセージを送ってつながることもできるし。昔はバンドを組みたくてメンバーを探そうと思っても、一生音楽をやりたいくらいの覚悟があって、バンドが好きで、自分とパートが被ってなくて、音楽性も似ていて、近場に住んでて……っていろんな条件をクリアした人を探すとなると難しくて。でも今は会ったこともないしどこに住んでいるのかも年齢もわからない、でもカッコいいから一緒にやりたいと思える仲間が配信を通して見つけられる。そういう意味で超いい環境なんじゃないかと思います。

──ちなみにマイファスは今「東京ドームに立つ」という夢に向かって歩んでいる途中かと思いますが、コロナ禍の影響によってご自身のビジョンとは異なる歩みになったのでは?

森内寛樹

そうですね。ライブも全然できなくなりましたし。今でこそコロナというものに対してみんな知識がついてきたと思うんですけど、1年半くらい前は、新しいウイルスが出てきたことに対して全世界が怯えている感じでしたよね。自分たちの安全確保が第一だったので、ライブは二の次三の次。全アーティストが活動をストップしていたイメージで。僕がバンドを始めたときはもちろん、2、3年前にはこんなことになるとは思っていなかったので、そこへの道のりは遠回りになった感じはありますね。

──それでもまだあきらめてはいない?

はい。できることはたくさんあると思うので。今回のオーディションも、コロナ禍で家にいるから、ライブができないから、という人にとっていいきっかけになると思うんですよ。この状況は誰のせいでもないので、その瞬間その瞬間でできることをやっていくのが大事なんじゃないかなと思っています。

オーディションは1つのきっかけ

──今回のオーディションはどういう人に受けてほしいですか?

僕としてはあまり細かすぎるビジョンを持っていない人のほうがいいですね。「ここはこうしてこうしたくて」とずっと言われていたら「えっ、もうそれでどうぞ!」ってなっちゃいそう(笑)。もちろんそういう人の場合でもやれることはあると思うんですけど、友達に「お前歌うまいじゃん! なんかやってみなよ」と言われてるくらいの人のほうがその人の可能性の幅を広げてあげられるんじゃないかと思っていて。何かを発信したいという思いや歌うのが好きで楽しいという気持ちを持っている人は、こういうオーディションはすごく向いてるんじゃないかなと思いますね。

森内寛樹 森内寛樹

──優勝者の方は森内さんがプロデュースされるそうですね。

そうなんです。優勝した方の声や音域などを全部考慮したうえでいろいろやれたらなと思ってます。

──オーディションに参加する方は歌だけではなくトークで魅力をアピールする方もいると思いますし、メディアに出たいと思っている方も多いと思います。森内さんはソロデビューを境に情報番組「スッキリ」で新コーナーのマンスリーMCを務められたりと、テレビなどのメディア出演がグッと増えましたよね(参照:日テレ「スッキリ」で森内寛樹が新コーナーマンスリーMC、NiziUは新曲発売日に生出演)。

そうですね。僕はそんなにキャラを作ったりするタイプの性格じゃないので、そのままの自分で出てますけど。

──飾らないトークが印象的だなと思っていましたが、やはり等身大で臨んでいるんですね。

全然変わらないです。普段のまんま(笑)。配信のほうがより周りを気にしないで話せるんじゃないかなと思いますし、何より自分が主体になれる。そこはいいなと思いますね。テレビは自分だけじゃなくて共演者の方がいることが多いから、やっぱりある程度は寄り添わなきゃいけないし、合わせなきゃいけない。みんなで1つのものを作る感じなので。その点、「17LIVE」では自分が主役になれますから。自分1人な分話す時間が長いから、僕だったら「何しゃべったらいんだろう」と思っちゃいますけど(笑)。でも配信でしっかり話している人はきっとトーク力が高いですよね。

──最後にオーディション参加者へのメッセージがあれば教えてください。

このオーディションが人生を左右するとか、変に気負わないでほしいです。長い人生で考えたら今回のオーディションは1つのきっかけにすぎないと思うので。「受かったから絶対大丈夫」とか「落ちたからダメ」ということじゃないと思うんですよね。「とりあえず応募してみるか」くらいのラフな気持ちのほうがいいんじゃないかなと。「オーディション」という言葉に身構えてしまって応募しないのが一番もったいないと思うので、なるべく多くの人に参加してもらいたいし、いろんな人を見てみたいですね。

森内寛樹