軽いカメラだから繊細な動きを表現しやすい
──どのような世界観をイメージして作品を撮影されたか、ご紹介をお願いします。
ほぼ実体験です。私は昔バレエをやっていて、当時はそれなりに一生懸命やっていたのですが最近はめっきり踊ることもなくなったなあと思って。単純に「また踊りたい」という想いを入れ込みました。撮影の際はバレエのしなやかな動きに寄り添うような、ふわっとしてなめらかな映像になることを目指しました。
──Xperia 5の「Cinema Pro」だからこそ撮れたと感じるカットはありましたか?
部屋のシーンでテレビの裏から女の子の姿を捉えたカットです。普段使っている大きなカメラだとセッティングにある程度の時間がかかりますが、Xperia 5のサイズ感なら私がテレビの後ろにすっと入れば撮ることができる。コンパクトで手軽で、使いやすいと改めて実感しました。
──機動力の高さが撮影の幅を広げていきますよね。屋上のシーンでは、俳優のダンスに合わせて松本さんも動き回っていたのが印象的でした。
いつもはキャストやカメラマンから少し離れた場所にいてモニターで映像を確認していることが多いのですが、Xperia 5ならモニターを見ながら被写体ととても近い状態で撮れるので、楽しかったです。現場のすぐそばにいられるのはすごくいいし、軽いカメラだからこそ繊細な動きを表現しやすかったです。
──被写体との精神的な距離感も変わりましたか?
大きなカメラとはやっぱり違いますね。リラックスして撮れたと思います。被写体にとっても撮られているという意識を減らせるだろうし、その人のよさをより引き出せることもあるように感じます。
──今後の制作活動に役に立ちそうな可能性は感じましたか。
はい。動物を撮っても面白そうですね。大きなカメラを持って近付くとおびえちゃうかもしれませんが、このサイズ感ならナチュラルに撮れるんじゃないかな。あとはロケハンのときに持ち歩いて使ってみたいです。その場で映像の質感を確認できたら、さらに新しいアイデアが生まれるはず。「Cinema Pro」の21:9の画角はスマホで撮影していることを観客にあまり意識されないサイズだと思うので、長編も撮ってみたいです。
日常がちょっと楽しくなって、可能性が広がる
──松本さんにとってXperia 5はどのようなスマートフォンでしょうか? また、どんな人にお薦めしたいかも教えてください。
日常がちょっと楽しくなって、可能性が広がる存在です。映像に興味のある学生にバリバリ使ってほしいな。素敵なストーリーやお芝居でも、撮っているカメラや映像の質感がいまひとつだといい作品に見えないこともあるんですよ。ただ映像系の学校に通っている人でなければ機材をなかなか借りられなかったり、撮りたいのに撮れないという人も一定数いると思っていて。Xperia 5で撮るだけでこれだけクオリティの高い映像を作れるのは夢がありますよね。プロ仕様だけど手軽に操作や撮影ができる。こんなにいいことはないと思います。
──最後に松本さんの今後についてのお話も。映画監督としてどのように活動していきたいですか。
エンタテインメント作品を撮っていきたいです。作品を届けたい相手の顔を思い浮かべながらさまざまなジャンルの映像を作り続けていけたらと思います。
映画撮影用のプロフェッショナルカメラ開発チームが監修した映像撮影機能「Cinema Pro」がさらに使いやすく進化。カットごとにISOやシャッタースピード、ホワイトバランスを細かく設定でき、映画さながらの画作り・質感・色表現が楽しめる。フレームレートは映画制作の現場で伝統的に使われてきた24fps、画面比率はワイドスクリーンでのフルサイズ表示をイメージできる21:9。何気ない日常をシネマティックに切り取れる“Look”は8タイプ用意された。