M!LK吉田仁人&塩﨑太智 / 竹内唯人&ロイが語る「トムとジェリー」|グループの同期コンビ / Z世代に人気のコンビが仲良く映画鑑賞!

トムとジェリーっぽいんだよね、僕ら(太智)

──今回、なぜ自分たちが「トムとジェリー」のインタビューを受けることになったか思い当たる節はありましたか?

塩﨑太智

太智 それは……同期だから? 僕たち、同じオーディションで事務所に入って、まったく同じ経緯でここまで来たんです。いろいろなオーディションを受ける中で、別のグループに入ったり俳優の道に進んだりさまざまなんですけど、彼とは唯一ずっと一緒で。

仁人 M!LKの前身となるグループのときから、まさかその後も太智と一緒になるとは思ってもいなかった。覚えてるよ。オーディション会場でいつも、こいつはケータイばっかりいじってて。

太智 そんなふうに言うなよ!(笑)

仁人 でもちゃんと受かるんかい!みたいな。ちょっと肩の力抜けてる感じなのにできちゃうんだよなあ、当時から。

太智 そういうこと!? まあ7、8年もの付き合いになるし、実は一番仲がいいかもしれないです。別に表にはそこまで出さないですけど。トムとジェリーっぽいんだよね、僕ら。というか僕がジェリーに似ているから。いたずらしたり、やり返したりするのが好きで。仁人のことも限度がわかっているからこそいじれる。

「トムとジェリー」

──太智さんはジェリーの自覚があるんですね。今の話を聞いて、仁人さんはいかがですか?

仁人 「ここまではいいよ」というラインをわかり合えているとは思いますね。一歩超えそうになったら、その手前で止められる。だから僕もうまく反応できています。

太智 仁人はさ、まず見た目がトムっぽいよ。

仁人 俺そんなに猫背で歩いてないから!

オチ要員だと思われてます(仁人)

──映画のキャッチコピーが「大嫌いだけど、好き。」でして。“大嫌い”まで行かずとも、お二人が衝突するようなことはありますか?

仁人太智 ありますよ!!

吉田仁人

仁人 なんなら最初の頃なんてバッチバチでした。僕が一方的に。鹿児島から上京する前で、勝たんといかん!という薩摩魂もあったし、レッスン場は戦場(いくさば)だと思っていましたから。

──仁人さんの中でバチバチが変わったきっかけはあったんですか?

仁人 いろいろな局面がありましたけど、大きかったのはグループが7人体制になったときです。ずっと一緒にいるのが当たり前だと思っていたメンバーが1人いなくなり、そこから新たに7人に増えて。いつまでもあるものじゃないけど、いつまでもあってほしいから守らなきゃという気持ちが強くなりました。そうしたらメンバー全員のことがそれまで以上に「もう、好き!」ってなっちゃって。みんな、急にどうした?って引いてました(笑)。

太智 急にグループ愛が強くなったのは感じました。僕たちにもいい連鎖を起こしてくれたので、5人体制になった今も異常なほどの仲の良さは変わらずです。そういうところも仁人はやっぱりリーダーなんですよね。みんなの気持ちをちゃんと聞いてくれるし。

仁人 1人ひとり意見を聞かないと不安だから。小心者なので、本当は嫌なんじゃないかな?とか考えちゃって。多数決は苦手なんです。

──お話を聞いて、仁人さんの懐の深さにみんな甘えたくなるのかなと思いました。

仁人 いじられキャラというか、オチ要員だと思われていますからね……。

太智 愛されてるってことだよ。逆にいじられなくなったら心配になるでしょ? トムとジェリーだってお互い何か仕掛けたり、それに対する反応を実際は楽しんでるんじゃないかな。いたずらしても「何?」みたいな反応だったら絶対寂しいよ。

仁人 確かに、自分たちに当てはめた見方をするとトムとジェリーの関係性がよりいっそう深く見えるね。

左から吉田仁人、塩﨑太智。

メンバーをトムかジェリーかに分けたら…

──仁人さんはトム、太智さんはジェリーっぽいというお話がありましたが、ほかのメンバーをトムかジェリーかに分けるとしたらどうなりますか?

ブルドッグのスパイク。
白猫のトゥーツ(中央)。

仁人 M!LKは全体的にジェリーじゃない? あ、でも(佐野)勇斗はスパイクかも。あのブルドッグ! でさ、(曽野)舜太は……タイクだっけ。アニメに出てくる小さいブルドッグ。

太智 っぽいなー。(山中)柔太朗はネコちゃんじゃない? 女の子の白猫(トゥーツ)。ちょっと離れたところでほほえんでるの。

仁人 勇斗が何かやったら、舜太も一緒になってやり出して。それを柔太朗が俯瞰しているみたいなね。

──トムでもジェリーでもありませんでしたがわかる気がします。最後に改めて、本作の面白さをアピールしていただけますか?

仁人 結局全部面白いんだよなあ。例えばジェリーがケイラから名刺をもらったとき、すました顔でポケットに入れる素振りをするんですけど、いやお前生身だろ!みたいな(笑)。いちいち小ボケが入っててクスクス笑いが止まらない。僕「Mr.ビーン」も大好きなんだけど、しゃべらずに笑わせるのってテンポ感も大事だから観ていて気持ちいいんですよね。

太智 ずっと変わらない「トムとジェリー」のよさがありつつ感動するシーンもあったり。短編アニメーションよりストーリーが広がる分、楽しむ視点が増えています。「トムとジェリー」なめちゃいかんぞと。

仁人 こうして進化し続けているから80年間愛されてきたんでしょうね!


2021年3月25日更新