ジェリーは“映え”をわかってる(ロイ)
──ほかに映画ならでは、現代ならではという見どころはありましたか?
ロイ やっぱりカーチェイス?
竹内 あれはガチですごかった。
ロイ 電動スケボーで車を追いかけてからの、あれ、なんかリモコン出てきたと思ったらドローンまで操縦して! トムジェリめっちゃ頭脳派やん!みたいな。ロイが小さい頃に観ていた「トムとジェリー」では絶対になかった進化形の場面でびっくりしちゃった。
──しかもトムとジェリーが協力し合うという展開はアツいですよね。
竹内 そうそう。アニメーションではふたりが協力することって、そんなにないんですよね。だから映画ではほっこりしました。
ロイ ジェリーがInstagramのアカウント持ってるのもヤバかった。てかジェリーの自撮りはレベル高い。トムはその場の状況に必死なんだけど、ジェリーはちゃんと盛れてたよね。“映え”わかってんじゃんって感じ!
──自撮りをSNSにアップする演出は現代ならではですよね。一方で「トムとジェリー」の変わらないよさもあったと思います。
竹内 トムもジェリーも毎回同じことをするのが、やっぱり面白さの理由ですよね。まったく学ばないんだよなあ(笑)。わちゃわちゃ感は実写になってもちゃんと残っていましたね。
ロイ わちゃわちゃどころじゃないヤバさじゃなかった!? こっちが「絶対やりそう!」「危なそう!」って思ってることを、想像の倍以上の規模でやらかすからさ。
竹内 最初にホテルで「このガラスきれいでしょ?」って紹介していたとき、ああこれは絶対割るなって確信したよね(笑)。
ロイ 実写だから壊れるものも全部本物で、カオス極めてたよね。作り手もぶっ飛んでるから、我らの期待を超えて来てくれる。
最近じゃれ合いが足りてない(竹内)
──YouTubeの「超十代チャンネル」などを通して仲良しなお二人は、ケンカすることもあるんですか?
竹内 ないですね。超ハッピーですよ、俺ら。兄妹や友達ともケンカしないです。ロイは誰かとケンカしたりするの?
ロイ ないかなあ。遊園地に行って、ロイは走りたいけど相手は走りたくなかったときにちょっとだけケンカしたことはあるけど……。
──平和ですね。トムとジェリーは顔を合わせればいつもケンカばかりですが、現実世界ではこの1年ほど、友達に会いに行くことすら気軽にできなくてもどかしい気持ちもあると思います。
竹内 仕事で会えたりはするんですけど、じゃれ合いたいですよね。みんなで集まっても今は距離を取らなきゃいけなかったりするから。もっと前みたいに「おいー」とか言いながらわしゃわしゃってさ。あれが足りてなくない?
ロイ 超わかるー。トムとジェリーみたいにカオスなのはヤバいけど、ふたりのじゃれ合いは正直うらやましい!
──友達同士で「トムとジェリー」を観に行くとさらに楽しめそうです。友達を映画に誘うつもりで、本作をアピールしていただけますか?
竹内 もちろん「トムとジェリー」は知ってると思うけど、もし知らなくても普通に面白いから!ってアピールしますね。何も考えずに楽しめることを伝えたい。ヴィレヴァン(ヴィレッジヴァンガード)の店内で「トムとジェリー」のアニメーションが流れてたら何時間でも観ちゃうと思うけど、それの延長で楽しめるよ?って(笑)。
ロイ ロイは、今までの「トムジェリ」のイメージをはるかに超えてくるクレイジーさを観てほしい! 自分が普段怖がっていることとか、世間の常識をぶっ壊してくれるからスッキリできる。そのうえキャラクターがかわいくてリラクゼーションにもなるから「てもみんタイムしよ?」って誘いたいと思いまーす。
竹内 何それ(笑)。でも確かにストレス発散できるよね。
ロイ でしょ? だから観るしかなくない!?って感じ!
2021年3月25日更新