「サバービコン 仮面を被った街」|コーエン兄弟節全開!理想的な街の裏の顔をあぶり出すサスペンス悲喜劇

白人だけが暮らす閑静な住宅街・サバービコン。ある一家に巻き起こる事件を通し、理想的なアメリカのメッキがはがれていくさまをサスペンスタッチで描いた「サバービコン 仮面を被った街」が5月4日より全国で公開される。ハリウッドのトップ俳優でありながら監督としても高く評価されるジョージ・クルーニーがメガホンを取り、ジョエル・コーエン&イーサン・コーエン兄弟がクルーニーらと一緒に脚本を手がけた。キャストにはマット・デイモン、ジュリアン・ムーア、オスカー・アイザックといった名優たちが顔をそろえている。

この特集では「ニャ夢ウェイ」などで知られるマンガ家の河井克夫が、1950年代を舞台とした本作のキャラクターたちを画家ノーマン・ロックウェルになりきって紹介! さらに映画ライター・森直人が、本作の時代背景や根底に隠された主張を解説する。

「サバービコン 仮面を被った街」
2018年5月4日(金・祝)全国ロードショー
ストーリー
「サバービコン 仮面を被った街」

アメリカの郊外にあり、閑静な住宅が立ち並ぶ街・サバービコン。この街にはアメリカンドリームをつかみ、悠々自適の生活を送る裕福な白人世帯ばかりが居を構えていた。ある日、そこに住むロッジ家に強盗が入り、足の不自由な妻ローズが殺害される事件が発生。仕事一筋の夫ガードナーは妻の姉マーガレットとともに、幸福な生活を取り戻そうと息子ニッキーを気遣う。時を同じくして、ガードナー家の隣に黒人一家が引っ越してきたことで、街全体に不穏な空気が広がった。そして街の人々と家族の恐ろしい正体に気付いてしまったニッキーに、さらなる災難が降りかかる。

スタッフ
  • 監督:ジョージ・クルーニー
  • 脚本:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン、ジョージ・クルーニー、グラント・ヘスロヴ
キャスト

マット・デイモン、ジュリアン・ムーア、オスカー・アイザック、ノア・ジュプほか

河井克夫によるイラスト&解説!

イラスト

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河井克夫(カワイカツオ)
1969年4月16日生まれ、愛知県出身。1995年にマンガ雑誌ガロでデビュー。以来、メジャー・マイナー問わず、さまざまな媒体で作品を発表している。主な作品に「ブレーメン」「クリスチーナZ」、松尾スズキとの共著「ニャ夢ウェイ」シリーズなど。2016年に発表した「久生十蘭漫画集 予言・姦」は第21回文化庁メディア芸術祭の審査委員会推薦作品に選出された。俳優としても活動し、NHK連続テレビ小説「半分、青い。」に出演している。

キャラクター紹介

  • ガードナー・ロッジ(マット・デイモン)

    ガードナー・ロッジ

    マット・デイモン

    ロッジ家の大黒柱であるサラリーマン。平和で閑静な住宅街に夢のマイホームを建て、事故で脚が不自由になった妻ローズ、家事を手伝ってくれるローズの姉マーガレット、息子ニッキーと理想的な生活を送っている。

  • ローラ(ジュリアン・ムーア)

    ローズ

    ジュリアン・ムーア

    ロッジ家の妻。自宅に押し入ってきた強盗に殺害される。

  • マーガレット(ジュリアン・ムーア)

    マーガレット

    ジュリアン・ムーア

    ローズの双子の姉。悲しみに暮れるニッキーを気遣う。

  • バド・クーパー(オスカー・アイザック)

    バド・クーパー

    オスカー・アイザック

    疑り深い保険調査員。ローズの保険金にまつわるガードナーのたくらみに気付き、ロッジ家に乗り込んでくる。

  • ニッキー(ノア・ジュプ)

    ニッキー

    ノア・ジュプ

    ロッジ家の幼い一人息子。父ガードナーと伯母マーガレットの会話から、母ローズが殺害された真相を知ってしまう。