「キスできる餃子」足立梨花×田村侑久(BOYS AND MEN)×チャラン・ポ・ランタン座談会|観たら最後、餃子のことで頭がいっぱいになる映画

足立梨花×田村侑久×チャラン・ポ・ランタン座談会

左からチャラン・ポ・ランタンのももと小春、足立梨花、田村侑久。

マネージャーが田村への“イケメン”オファーにストップ!?

足立梨花「キスできる餃子」

──まずは役に関するお話をお聞かせください。足立さんは、一人娘を育てているシングルマザーの陽子を演じられました。

足立梨花 そうなんです。お母さん役ではあるけど、子供というよりも妹とか親友のような感覚で接してほしいと監督から言われたので、あえてお母さん役ということは考えずに演じていました。子供のほうが母親よりしっかりしているので、そう見えるように意識しました。

──ご自身と共通している部分はありましたか。

足立 負けず嫌いなところは似てるのかな。意識はしてないんですけど、周りからけっこう言われるので。共通点があってよかったなと思いました。

──強い意思を持っている主人公でとても素敵でした。続いて、田村さんに質問です。イケメンプロゴルファー役のオファーが来たときの感想を教えてください。

「キスできる餃子」「キスできる餃子」より、左手前が勇翔(BOYS AND MEN)。

田村侑久 マネージャーから「田村に映画のオファーが来たんだけど、イケメンのプロゴルファー役だから1回ストップしといたよ」って言われて。台本の中にある陽子の「スーッと通った鼻筋……100%私のタイプだ」ってセリフを見たときに、田村じゃねえって判断したらしくて。

一同 (笑)

田村 陽子の元旦那役で出演してるうちのグループ(BOYS AND MEN)のイケメン担当、勇翔ってのがいるんですが、マネージャーに「監督に勇翔をオススメしたから2人で顔合わせに行ってきて。田村がんばりなよ!」って言われて。ちょっと待て! おかしいだろって。

足立 そうだったんだ。逆になればよかったのに! 今からでも変えてくれ!

田村 悔しがるな! そこで!

──(笑)。貴重な裏話ですね。

田村 ただ台本を読んだときにストップする理由わかるわ、これヤバいわって(笑)。でも顔合わせのとき、勇翔が出る幕がないくらい「絶対に俺使ったほうがいいです!」って監督(秦建日子)を論破したので。

足立 秦さん、熱でも出してたのかなあ。

田村 いやいやいや! おかしいでしょ(笑)。

足立のプロ意識に田村は驚嘆

──監督の秦さんが、足立さんと田村さんについて「何から何まで真逆のタイプで、似ていない2人だからこそカップリングの妙が出せた」とコメントされていました。

左から足立梨花、田村侑久。

足立田村 えー! そうなんですか。

──撮影中のお二人はどのような感じだったのでしょうか。

田村 現場では梨花ちゃんがお姉さん的存在でいてくれて、僕がワーッて騒いで梨花ちゃんが「おい、静かにしろよ」みたいな。

足立 タムタムのほうが歳上なんですけどね(笑)。

田村 台本に細かく自分のメイクをメモしたり、プロ意識がむちゃくちゃ高いからびっくりしましたね。梨花ちゃんが引っ張ってくれたのですが、メンタル面は僕がサポートに入って。梨花ちゃんの不満を聞いたり、ストレスがないように……。

足立 え!? 逆にストレスだったわあ(笑)。

左から足立梨花、田村侑久。

──(笑)。そのコンビネーションで仲が良いのが伝わります。

足立 全然仲は良くないんです(笑)。

田村 あとちょっと待っててもらえば結婚報道がね。

足立 だから顔がタイプじゃないんだってー! 元旦那役の勇翔さんのほうが顔がタイプ!

「キスできる餃子」
2018年6月15日(金)より栃木県で一部劇場を除き先行公開
6月22日(金)全国公開
ストーリー

夫の浮気が原因で離婚し、シングルマザーになった藤田陽子。追い込まれた陽子は、宇都宮で餃子屋「ふじた」を営む実家に帰郷するが、父の体調不良により、店は廃業していた。陽子は父に認めてもらい、「ふじた」を再建するため、餃子作りに奮闘する。そんな中、新聞配達に来た青年に一目惚れするが、彼には何やら秘密があるようで……。

スタッフ / キャスト
  • 監督・脚本:秦建日子
  • 主題歌:チャラン・ポ・ランタン「ページをめくって」
  • 出演:足立梨花、田村侑久(BOYS AND MEN)、佐野ひなこ、中島広稀、古川凛、大石吾朗、佐藤美希、勇翔(BOYS AND MEN)、浅野和之、麻生祐未ほか
「キスできる餃子」
足立梨花(アダチリカ)
1992年10月16日生まれ、長崎県出身。2007年、第32回ホリプロタレントスカウトキャラバングランプリを獲得。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017ではニューウェーブアワードの女優賞を受賞し、同年には「傷だらけの悪魔」「アヤメくんののんびり肉食日誌」と2本の主演映画が公開された。2018年は平昌オリンピックNHK放送サポーターとしても活躍。ゴールデンタイムの連続ドラマ初主演作「噂の女」がBSジャパンで放送中。
田村侑久(タムラユキヒサ)
1990年10月17日生まれ、愛知県出身。名古屋を拠点に活動する10人組エンタテインメントグループ、BOYS AND MENの一員として活動している。愛称は“タムタム”、メンバーカラーは青。「サムライ・ロック」「復讐したい」「BOYS AND MEN~One For All, All For One~」といったボイメンの主演作や「白鳥麗子でございます!THE MOVIE」などで映画にも出演している。2019年1月14日には、名古屋ドームでのBOYS AND MEN単独ライブが開催される。
チャラン・ポ・ランタン
1993年4月9日生まれのもも(唄)と1988年11月21日生まれの小春(アコーディオン)による姉妹ユニット。2009年に結成され、2010年8月に「チャラン・ポ・ランタンと愉快なカンカンバルカン」名義でアルバム「ただ、それだけ。」をリリースする。2014年7月にシングル「忘れかけてた物語」でメジャーデビューを果たしたあとも精力的にリリースやライブを重ね、国内外で活躍。2017年11月には3rdアルバム「ミラージュ・コラージュ」をリリースした。現在、「キスできる餃子」の主題歌「ページをめくって」、挿入曲「juu-juu」が配信中。7月29日まで、全国ホールツアー2018「唄とアコーディオンの姉妹劇場~ページをめくって~」が開催される。

2018年6月19日更新