来日したジョニー・トーが新作について言及、問題は「いまだに脚本がないこと」

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特集上映「ジョニー・トー 漢の絆セレクション」の舞台挨拶が本日1月27日に東京・シネマート新宿で行われ、映画監督のジョニー・トーが登壇した。

ジョニー・トー

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自らの製作プロダクションであるミルキーウェイを率い、監督のみならずプロデュースも含めた数多くの作品を生み出してきた香港ノワールの旗手、ジョニー・トー。本特集のラインナップには「ブレイキング・ニュース」「エレクション 黒社会」「エレクション 死の報復」「エグザイル/絆」の4本が並んだ。

「エグザイル/絆」日本版ポスタービジュアル (c) 2006 Media Asia Films (BVI) Ltd. All Rights Reserved.

「エグザイル/絆」日本版ポスタービジュアル (c) 2006 Media Asia Films (BVI) Ltd. All Rights Reserved.[拡大]

「エグザイル/絆」を鑑賞したばかりの来場者から大きな拍手で迎えられたジョニー・トー。同作は、返還間近のマカオを舞台に暗黒街で生きた男たちの不思議な友情を描いた作品だ。アンソニー・ウォン、フランシス・ン、ニック・チョン、ラム・シュー、ロイ・チョンが出演している。

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MCから「エグザイル/絆」の企画・制作過程について尋ねられたジョニー・トーは「ほかの作品と同じように脚本らしい脚本は存在しない。僕のやり方を理解してくれるパートナーとして『ザ・ミッション/非情の掟』のキャストやスタッフを多く起用した」と話す。また「(撮影時のことは)あまり覚えていない」と明かしつつ、香港ではなくマカオを舞台とした理由を「バカンスだよ(笑)。当時はカジノもあまりなく、映画撮影に関する規制も厳しくなかったからね」と告白した。

トークは、ジョニー・トーの作品に数多く出演しているラム・シューの話題に。ジョニー・トーは「彼を一言で表すなら“めちゃくちゃ”。外見も内面もとにかくね。でも、それが映画にいい効果をもたらしている。非常に受け入れやすい人物としてスクリーンに映っていると思うけれど、正直あまり賢くはないよ(笑)。いつも似たような役で出てもらっていて、ほかの役はダメなんだ」と信頼関係をのぞかせる。

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2019年に長編映画「我的拳王男友(原題)」、2021年にオムニバス映画「七人樂隊」を発表してきたジョニー・トーは「ここ数年、香港ではいろいろな出来事や変化があった。コロナ禍には映画に対する失望のようなものもあったと思う。これらは私の創作に影響を与えてきた。でも今は1つの作品を手がけている。早ければ旧正月(※編集部注:太陰暦の正月)の前にクランクインするだろう。問題は、いまだに脚本がないことかな(笑)」と明かした。

「ジョニー・トー 漢の絆セレクション」はシネマート新宿、大阪・シネマート心斎橋ほかで上映中。

ジョニー・トー 漢の絆セレクション

2024年1月26日(金)~ 東京都 シネマート新宿、大阪府 シネマート心斎橋
<上映作品>
「ブレイキング・ニュース」
「エレクション 黒社会」
「エレクション 死の報復」
「エグザイル/絆」

特集上映「ジョニー・トー 漢の絆セレクション」予告編

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羽生生 純『コワすぎ!』『ライフに火をつけて』やり中 @hanyunew

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