懲役十八年
チョウエキジュウハチネン
上映時間:92分 / 製作:1967年(日本) / 配給:東映京都
解説 名匠・加藤泰監督が時代劇から任侠路線に移る過渡期に撮った「男の顔は履歴書」「阿片台地・地獄部隊突撃せよ」に続く安藤昇主演の3部作の一編。敗戦後の混乱期、戦没者の遺族を救済することで自らの戦争責任を全うしようとする川田と同じ志を抱きながら、次第に彼らを食い者にして戦後を生き延びようとする塚田の二人の復員兵の生き方とその対決が、戦中世代の表裏一対を成す精神として鮮烈に描かれている。独特のローアングル、長回しを主体とする綿密な画面設計が見事で、女たちの割烹着と、ヤミ米の白で埋まる遺族会の集会所や、真紅の囚人服と吹き出す血に染まる刑務所など色彩処理も秀逸。
スタッフ |
監督:加藤泰 |
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キャスト |