血煙高田馬場
チケムリタカダノババ
上映時間:50分 / 製作:1937年(日本) / 配給:日活
解説 講談でおなじみの中山安兵衛の高田馬場18人斬りを、マキノ雅広・稲垣浩の両監督が共同で撮り上げた痛快この上ないチャンバラ映画。不満から新発田藩を出奔して江戸にやって来た中山安兵衛は、毎日酒をあおり、ケンカをしてヤクザな生活を送っている。ある日、伯父が、18人を相手にして高田馬場で決闘をはじめた。それを聞いた安兵衛は八丁堀から決闘場の高田馬場まで韋駄天に走りぬけ、息絶えた伯父の仇を討つべき斬り込んでいく……。カット割のテンポの良さや、セリフの歯切れの良さで実にスピード感ある作品に仕上がっており、特に安兵衛が高田馬場に駆けつけるシーンからの一気にたたみかけるような圧倒的なリズムは他に類をみない。有名な韋駄天走りのシーンは実に20数カットも土手を走る安兵衛の姿を素早いパンで重ね、その実験的ともいえる手法は未だに語り草となっている。また、18人斬りのシーンでは撮影中に音楽を流し、ジャズダンスをまねながら殺陣を振りつけたという、エピソードも有名。
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