けんかえれじい

ケンカエレジイ

製作:1966年(日本) / 配給:日活

解説 鈴木清順の作品には華麗なアクション・ドラマと破天荒な青春ドラマの系列があるが、これは後者の頂点をなす傑作。痛快なアクション、おおらかなユーモア、青春期特有のリリシズムと、そのすべてがうまく融け合い、見事な青春絵巻を展開している。昭和初期、岡山中学の南部麒六は“喧嘩キロク”とあだ名されるほどの喧嘩好き。配属将校にたてついて放校になり、会津へと転校する。そこでキロクは自らの腕っぷしで硬派の頭株にのし上がっていく。一方で下宿屋の娘・道子に想いを寄せるが、道子は修道院に入ると言いキロクに別れを告げる。キロクは敵対する会津中学に大決戦を挑み、勝利するが、“もっと大きな喧嘩をしたい”と東京へ向かう……。当時22歳の高橋英樹が硬派中学生を好演。ヒロイン役の浅野順子はこの作品ののち、すぐ大橋巨泉と結婚し引退したが、彼女の可憐さはこの作品の中で、永遠不滅の輝きを保ち続けている。

情報提供:ぴあ

スタッフ

監督:鈴木清順
音楽:山本直純

キャスト

キロク:高橋英樹
道子:浅野順子
スッポン:川津祐介
道子の母ヨシノ:宮城千賀子
マンモス先生:加藤武
喜多方中学校長:玉川伊佐男
アヒル先生:浜村純
近藤大尉:佐野浅夫
松尾嘉代
剣道先生:長弘

キロクの父:恩田清二郎
片岡光雄
ガニ股先生:日野道夫
叔父:福原秀雄
金田:野呂圭介