晩菊
バンキク
製作:1954年(日本) / 配給:東宝
解説 林芙美子の3つの短編小説『晩菊』『水仙』『白鷺』を一つにまとめて翻案した成瀬巳喜男監督の名作。それぞれのエピソードがユーモアのうちにほのかな哀感を漂わせて描かれる。とりわけ杉村春子扮する主人公が、以前燃えるような恋をした男の来訪を、最後の輝きを賭けて迎えるシーンには、男が金を借りに来たことを悟った杉村の心の動きが見事に表われて圧巻である。4人の中年女に、いずれ劣らぬ芸達者をそろえたことが作品に深みを加え、成瀬監督らしい色を出している。
スタッフ |
監督:成瀬巳喜男 |
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キャスト |
倉橋きん:杉村春子
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