コミックナタリー PowerPush - 冨明仁「ストラヴァガンツァ-異彩の姫-」
花も恥じらう鉄仮面ヒロイン ジェントル・エロスの新境地
鉄仮面で頭を覆った美少女、という型破りなヒロイン像を打ち出した「ストラヴァガンツァ-異彩の姫-」。個性派作品が揃うハルタ(KADOKAWA エンターブレイン)においても、そのビジュアルは異彩を放っている。 コミックナタリーでは単行本3巻が2月14日に発売されることを記念して、作者の冨明仁にインタビューを敢行。仮面に込められたテーマと、重厚なファンタジー世界への思いを語ってもらった。
取材/唐木元 文/淵上龍一
鉄仮面という無骨な外見とは裏腹に、ビビアン自身はお茶目な少女。侍女と一緒におふざけをしたり、舞踏会で華麗なダンスを披露したり、ときには子供に泣かれ傷つくことも。ここでは彼女の人間味が冷たく無表情な鉄仮面から溢れ出すシーンを集めてみた。
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あらすじ
民に、友に、自らに――ビビアンは誓う。愛する国を守り、甦らせることを!
巨森族の助けを借り、ミテラは復興への一歩を踏み出した。だが一方で、ウンバ狂乱の謎は解き明かせぬまま、深まっていくばかり。愛する国と民のため、仮面女王ビビアンは“彼女にしかできない”大胆な行動に出る……!豊かな画力で繰り広げられる戦闘群像劇、第3巻。物語はついに核心へ!
冨明仁(トミアキヒト)
東京都生まれ。2006年、コミックビームFellows! vol.2(エンターブレイン)掲載の読切作品「もっと もっと…!」でデビュー。2008年、Fellows! vol.1にて初連載「彼女の彼」を開始。以後、精緻なだけでなく美しく温かみのある人物・背景描写で読者を虜にし続ける。「玲瓏館健在なりや」全2巻、短編集「柔らかい女」「艶やかな女」の単行本4冊を刊行しており、現在ハルタ(KADOKAWA エンターブレイン)にて長編作品「ストラヴァガンツァ -異彩の姫-」を連載中。