コミックナタリー PowerPush - 「美少女戦士セーラームーンCrystal」

セーラー戦士5人がついに集結!

頭の中で思ってたままのうさぎが聞こえてきた

三石 第1話のアフレコをね、4人が見に来てくれたんですよ。まだ1話は出演者も少なくてスタジオ内がガランと広く、逆に調整室はスタッフが多かったですね。そんな中私がうさぎとの台詞をしゃべるたびに、演出の境監督の後ろで「ワー!」「キャー!」って、この人たちの心の声が口から出ちゃってて。

伊藤 隣に座った亜美と2人で、「ああー本物ー!!」って叫んでた。

三石 境監督がね、「チッ」とは言わないまでも苦笑いして振り返ってたわよ(笑)。

──皆さん、三石さんとの共演が初めてというわけではないですよね?

佐藤 みんなそれぞれに共演させていただいたことはあるんですけど、やっぱりセーラームーンは別格というか……。

小清水亜美

小清水 「スイートプリキュア♪」で共演させていただいたときも、ちょっと鼻の穴が膨らむ感じだったんですけど。セーラームーン役としての三石さんのお芝居は、もう……もう……。私のハミィ(「スイートプリキュア♪」での三石の役名)が……!セーラームーンに……!って。過呼吸です。

一同 (笑)。

伊藤 頭の中で思ってたまんまのものが聞こえてきたので、なんか面食らっちゃって。「ありがたや、ありがたや」でした(拝むポーズ)。

綺麗な絵を“汚し”たかった

三石 あのときは初めて行ったスタジオだったからね、私は「ああ、大変だな」って思ってたのよ。広くて、天井が高くて。この空間を埋められるかな、って。

──空間を埋める?

三石 うーん、なんと言うのかな。スタジオの空気を、台本の中の月野うさぎちゃんが生きてる世界のようにしたい。そうできたら、いいお芝居ができたって判断ができるんです。けど広かったので、たぶんちょっと空回りしてたかもしれない。

──公式ビジュアルブックの中のインタビューで、「録り終えた第1話を観て、少し演技を調整した」とお話しされてましたよね。

三石 はい。今回は原作をベースにアニメ化しているんですけど、昔のテレビシリーズとは違ってすごく絵や言葉が美しいので、それに合うようにお芝居をつけてみたら、物足りない気がしたんですね。なんだか普通の女の子になっちゃいそうな感じがして、うさぎらしい元気が足りないかなって。クライマックスになるととことんシリアスな展開になっちゃうので、序盤で元気を出しておこうと思いました。各話演出から「もうちょっと真面目に」「抑えてやってください」ってダメ出しされたシーンもあったんだけど、後から「監督、私は月野うさぎはこっちのほうがいいと思う!」って意見を伝えたりもして。

伊藤静

伊藤 そうだったんですね。絵が以前のアニメに比べてものすごく大人っぽくなってるのでお芝居も少し大人っぽくなるのかなって思ってたけど、変わらぬうさぎちゃんがそこにいたので、すごくうれしかったですよ。

小清水 始まりの「ママ起こしてよー!」っていう声から、当時のままで。

三石 そっかあ、うれしい。……うん。1話を観てね、なんか……「これではただ綺麗なセーラームーンになってしまう!」と思ったんだよね。そんなアニメは世の中に溢れているので、そうではない、絵は綺麗だけど、体温だとか、息づかいとか、人間くさいところを出したかったの。言葉が適切じゃないかもしれないけど、綺麗な絵を“汚したい”感じがあったんですね。

「メイクアップ!」はお風呂場でやると上手くいく

──2話目以降はばっちりでしたか?

三石琴乃

三石 うーん、いまでもまだ、掴めたような、掴めてないような。原作通りの新しい作品だから、日々構築中です。

小清水 私も毎回、「これが正解?いや、どれ?」ってなってます。台本をいただいて、自分の中で役の準備をしてきたのに、いざマイクの前に立ってみると、自分が操れないというか。特に「○○パワーメイクアップ」って変身名乗りが難しいよねって、皆で話してたんだよね。素敵にキメたいけど、そのシーンになると力みすぎちゃって……。

金元 私もまさに声が裏返って、今日録り直した……。

小清水 ね。家のお風呂場で練習したときは「いい感じ!」って思ったのに、いざスタジオでやるとうまくいかなくて……。あそこはワクワクするきっかけになるシーンだけど、実は壁があるなって発見しました。

佐藤 収録中は音楽もないですしね。

三石 オンエア見るとエコー掛かってるんだよね。でもスタジオでは生声だから、その違和感とかもあるかも。「ここにエコーがかかる!」って想像してやるといいよ。

伊藤 なるほど、だからお風呂場では「いいかも」って思えたんですね(笑)。

「美少女戦士セーラームーンCrystal」第1巻
初回限定豪華版 発売中 / キングレコード
[Blu-ray Disc] 8100円 / KIXA-90451
通常版 2014年11月12日発売 / キングレコード
[Blu-ray Disc] 4860円 / KIXA-451
[DVD] 3780円 / KIBA-2139
Blu-ray初回限定豪華版 収録内容

Act.1、Act.2の2話(アップグレード版)を収録

映像特典

OP・EDノンテロップ

音声特典

オーディオコメンタリー
(1) Act.1・Act.2:三石琴乃、野島健児、境宗久、小佐野文雄
(2) Act.1:ももいろクローバーZ、境宗久

パッケージ仕様

小坂明子アレンジオリジナルオルゴール内蔵 特製BOX仕様
(※オルゴールの楽曲はOP曲「MOON PRIDE」)
アニメ版権描き下ろしデジパック

封入特典

株式会社バンダイ製作オリジナルチャーム「ムーンスティック」「バッグチャーム」封入
28Pフルカラーブックレット
OP・ED絵コンテ
全巻収納BOXが貰える応募券封入
(※初回限定版全巻購入者対象・応募者全員プレゼント)

「美少女戦士セーラームーンCrystal」
「美少女戦士セーラームーンCrystal」

原作:武内直子
監督:境宗久
シリーズ構成:小林雄次
キャラクターデザイン:佐光幸恵
美術監督:倉橋隆、保坂有美
音楽:高梨康治
音楽制作:キングレコード
アニメーション制作:東映アニメーション
主題歌:ももいろクローバーZ
毎月第1・3土曜日19:00~ ニコニコ動画ほかにて最新話を全世界同時配信

キャスト

月野うさぎ/セーラームーン:三石琴乃
水野亜美/セーラーマーキュリー:金元寿子
火野レイ/セーラーマーズ:佐藤利奈
木野まこと/セーラージュピター:小清水亜美
愛野美奈子/セーラーヴィーナス:伊藤静
ルナ:広橋涼
タキシード仮面/地場衛:野島健児

クイン・ベリル:渡辺美佐
ジェダイト:岸尾だいすけ
ネフライト:鳥海浩輔
ゾイサイト:松風雅也
クンツァイト:竹本英史