「みかづきマーチ」は都会で孤独感を抱えながら生きていた女子高生が、マーチングバンドと出会い、仲間とともに成長していく青春部活マンガ。新鋭・山田はまちによる初連載作品として、漫画アクション(双葉社)にて連載中だ。
コミックナタリーでは「みかづきマーチ」1巻の発売に合わせて、著者の山田と、小説「響け!ユーフォニアム」シリーズなどで知られる作家・武田綾乃の対談を実施。自身もマーチングバンドを題材にした物語を執筆している武田は、「みかづきマーチ」のどんなところを魅力に感じたのか。一方、山田は武田の著書にびっしりとふせんを貼って登場。世代も近い2人の話は、「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」や「スウィングガールズ」といったテレビ番組・映画の話から、大きな盛り上がりをみせた。なお4ページ目には、「みかづきマーチ」第1話の試し読みも用意している。
取材・文 / 鈴木俊介(P1)、はるのおと(P2~3) 撮影 / 小川修司
退屈を抱える女子高生が、夢中になれるものに出会った!
「いい大学に入る事があなたにとっての幸せ」と母に言われ続け、母が望む進学校へと進んだ主人公・美月。勉強漬けの毎日に「このままじゃ私… 退屈なまま大人になっちゃう」と思い悩んだ彼女は、家出して秋田に住む叔母のもとを訪ねる。そこで美月は、近くにある千秋高校のマーチング部が練習をしているところに遭遇。音楽と動く隊列で作られる“8分間の総合芸術”を目の当たりにして、美月は経験したことのない胸の高鳴りを感じるのだった。
初めて知るマーチングバンドの楽しさ、難しさ
マーチングバンドに魅せられた美月は、思い切って千秋高校に転校。吹奏楽経験ゼロながら、マーチング部への入部を決める。部活動での初練習は、「5mを8歩で歩く」こと。ただ歩くだけかと思いきや、足元を見ずに決められた距離を決められた歩数で歩くのは意外に難しく、美月たち新入生は大苦戦。だけどみんなでピッタリ揃えられたときは、「なんかいいっ!!」。
飾らないセリフの数々が、力強く心に響く
美月の挑戦を親身になって支えてくれる叔母・ユキ、ともに練習に励むアキラら部活の仲間たち。彼らが美月に贈る、まっすぐで温かな言葉も「みかづきマーチ」の魅力。「ドキドキするものに出会ったら 絶対手放しちゃダメ」「好きなことなら乗り越えられるよ」などはその一例だ。また「がりっとね!」(「がりっと」は「一生懸命」という意味)といった秋田の方言も登場。ローカル色も味わえる。
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あの頃はみんな「スウィングガールズ」の曲を吹いていた