男前なのに、なんでふざけるんだろう?
──ヴィーノは“チャラヘラ公爵”というキャッチコピーが付いている通り、揺りかごから墓場まで全方位をカバーするほどの女好き……というキャラクターです。こういった男性キャラって、同性から見るとどういう印象を受けるものなんでしょう。
こういうキャラクターが真剣な表情でサッとアニを守ったりして、ギャップ萌えで「尊い」って言われたりするのかなあ……こういうやつがモテるんだろうなあ……とは思っちゃいます(笑)。でもヴィーノも、ふざける必要のないシーンで変なポーズを取ったりして笑わせてくるじゃないですか。男前なんだから普通にしてればいいのに、なんでふざけるんだろう?って(笑)。しかも声は梅原(裕一郎)さんなんですよ? でもそうやってただカッコいいだけじゃなく、余計なことをしている感じとかは同性から見ても好感が持ちやすいですね。
──やっぱりただカッコいいだけだと、なかなか好感は持ちづらいものですか。
恐らくヴィーノはすごくいい奴なんだろうって考えると、女好きのチャラい感じとかを出しといて、ギャグもできて、いざというときにアニをサッと守るのかと思うと、オイオイオイやべえなあ、ズルいなあって。そんなの完璧すぎるでしょ!
──あくまで向さんの予想ですよね(笑)。
あくまで予想ですよ(笑)。だからぜひとも変なところも見せてほしいなあって思っちゃうんですよね。急にドM属性が出てくるみたいな(笑)。なんで急にそんな要素が!?みたいなのがあってほしいなって。そう考えてしまうぐらいヴィーノはいい男ですから。そりゃあ女性からすりゃたまらないのかなと思ってしまいます。
──ちなみに原作ではメアが一番人気らしいです。ちょっとヤンデレっぽいところが女性の心をくすぐっているようで。
そうなんですね、なるほど。まあでもそれはね、やっぱり美少年だからですよ。(メアのセリフが書かれた資料を指差し)俺が「……帰れ、ばーか。」って言うところを想像してみてくださいよ。「てめえのほうこそ帰れ、ばーか!」ってなりますよ!(笑) でもやっぱりちょっと闇がありそうなところが、もっと知りたいって思わせるポイントなのかなと思います。今後の活躍も楽しみですよね。引きこもりゆえの周りのキャラクターとの掛け合いも気になりますし。「リュゼとどう喋るんだろう」みたいなのも想像するとワクワクします。
──メアはリュゼの弟ですしね。
この2人が兄弟っていうのもいいですよね。どうやりとりしていくのか興味深いです。
キャラがしっかり立っているから、コントを書きたくなる
──4人の王子たち以外にも、アニの周りにはテオ、リオット、クロムと気になるキャラクターが登場します。
「ダメプリ」って言うくらいですから、3人にもダメな部分があるのかなあと想像しているんですが、リオットにしてもクロムにしても、今のところ“ダメ感”がないじゃないですか。リオットにダメな部分があるんだとしたら……どういったところだろう。わかんないですけど、めちゃくちゃ人の耳を見たがるとか。
──耳?(笑) すごい特殊な性癖を持ってる人みたいな感じですか。
武内(駿輔)さんの低い声で「おまえの耳を見せてくれ」とか言われたら……いやもう見せる見せる!
──見せるんですね(笑)。
「見せる見せる! 俺も見せる!」って。元から全部見えてますけど(笑)。テオはちょっとバカっぽい感じがあるので、そういうところがダメ感があるというか、かわいいところだなと思います。キャラクターとしてはテオが一番かわいいなと。
──リュゼより?
リュゼは……太ももを触りたいかわいさなので、また別ですね(笑)。
──造形的なかわいさではリュゼが一番だと(笑)。
性格的な意味ではテオが一番かわいいなと思いました。アニに向けての気持ちが、わかりやすくまっすぐで、純朴さを感じたんですよね。普通の作品だったらテオとアニのラブコメみたいなのを想像してしまいがちなんですが、ナレクたちがいる中で、テオがどういう立ち位置で物語に加わっていくんだろうっていうのは気になるところです。あとはクロムが意味深なセリフを言っていたのも気になっていて。この先にストーリー的に何かあるのかな……と思いつつ、何もないまま終わってもそれはそれでまた面白いなっていうか(笑)。
──あはは(笑)。
最終話まで観たけど、そういえばあのセリフの伏線回収しなかったな、みたいな(笑)。そんな展開があったとしても魅力だなっていうふうには思いましたね。
──第1話のナレクのシーンですでにそれをやられましたからね。なんかあるかと思ったら別に何もなかったっていう。
そうそう(笑)。あの感じが今後もあったら楽しいですね。なんかコントみたいな感じですよね、「ダメプリ」って。キャラ設定とかボケの感じを見たときに、すごくコントを書きたいなって思ったんですよ。コントじゃなくても、例えば朗読劇でもいいんですけど、そういうのを書きたいなと。それってやっぱりキャラがしっかり立ってるからなんだろうなって思います。
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アニはハリセンボン春菜
- テレビアニメ「ダメプリ ANIME CARAVAN」
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放送情報
- TOKYO MX:2018年1月10日(水)より毎週水曜22:30~
- KBS京都:2018年1月10日(水)より毎週水曜23:00~
- サンテレビ:2018年1月10日(水)より毎週水曜24:30~
- テレビ愛知:2018年1月13日(土)より毎週土曜25:50~
- BSフジ:2018年1月10日(水)より毎週水曜24:00~
- AT-X:2018年1月10日(水)より毎週水曜24:30~(リピート放送:毎週金曜16:30~ / 毎週日曜6:00~ / 毎週火曜8:30~)
- ※放送時間は変更となる場合あり。
配信情報
- dアニメストアほか
スタッフ
- 原作:「DAME×PRINCE」
- キャラクター原案:アリクイ堂
- シナリオ監修:StoryWorks
- 監督:星野真
- シリーズ構成:小林成朗
- キャラクターデザイン:渡辺るりこ
- アニメーション制作:スタジオ フラッド
- アニメーションプロデュース:AZクリエイティブ
キャスト
- アニ:矢作紗友里
- ナレク:石川界人
- ヴィーノ:梅原裕一郎
- リュゼ:斉藤壮馬
- メア:木村良平
- テオ:前野智昭
- リオット:武内駿輔
- クロム:竹本英史
- グリまる:齋藤彩夏
©DAME×PROJECT/NHN PlayArt Corp.
- 向清太朗(ムカイセイタロウ)
- 1980年2月27日生まれ、広島県出身。1999年2月に木村卓寛とお笑いコンビ・天津を結成。テレビやラジオのほか、アニソンとお笑いの融合イベント「アニ×ワラ」のプロデュースやトークイベントのMCなど活動は多岐にわたる。著書に「この4コマがオモロイ!」「ただのオタクで売れてない芸人で借金300万円あったボクが、年収800万円になった件について。」があり、「てんしんらん漫!」「可愛い娘が出てくる4コマ」「芸人ディスティネーション」「クズと天使と二周目生活」などのマンガ、小説の原作も務める。2018年1月24日には、構成作家でラジオパーソナリティを務める伊福部崇とのユニット・ハチミツとウインナーとして、初CD「CLAMP of STARS」をリリース。
- ハチミツとウィンナー「CLAMP of STARS」
- 2018年1月24日発売 / アトミックモンキー
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(TRUE RED)<赤盤>
[CD]
2160円 / AMET-0018 -
(ARROW BLUE)<青盤>
[CD]
2160円 / AMET-0019
2018年2月21日更新