「好感度ゼロからはじまる宰相閣下との結婚生活」
茅谷しょうゆ/マチバリ
リブレ
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東の小国レナタニアの第二王女アデラは、宰相のトリスタン・オリオと結婚を命じられる。彼は若くして宰相まで上りつめた天才であり、剣技にも優れた眉目秀麗な完璧男。しかし、アデラにとって彼は会うたびに小言ばかりを言ってくる嫌な男だった。きっとオリオは出世のための政略結婚と考えているのだろうと思っていたが、結婚初夜に衝撃の言葉を告げられて──。クールな宰相閣下に溺愛されるアデラの結婚生活が始まる。
©茅谷しょうゆ・マチバリ/libre
担当編集者・國分氏コメント
Q. 受賞した感想をお聞かせください。
本作品に投票してくださった皆さま、本当にありがとうございました。
リブレさんからご連絡をいただいたのが夜だったので、……衝撃のあまりにベッドから飛び上がり、茅谷しょうゆ先生、マチバリ先生に思わずLINEをしてしまいました。
おふたりともすぐにお時間を作ってくださり、特に茅谷しょうゆ先生とはその晩にお電話をすることとなり受賞のご報告をさせていただきましたが、とても驚かれており、私と先生はしばらくは夢の中にいるようでした(笑)。それから少しずつ、受賞の実感を得てくださったのかなといった印象です。マチバリ先生も大変驚いておられましたが、ものすごく喜んでくださり、茅谷しょうゆ先生と担当編集に対して、とても丁寧に労いとお祝いのお言葉をかけてくださいました。
担当編集としても、今作をティーンズラブ作品としてご執筆していただくにあたって、少し覚悟が必要な作品でしたが、「読者様に楽しんでいただきたい」という一心で、先生方のご執筆を日々見守ってまいりました。
本作品がたくさんの方に推していただける作品に育ったのは、マチバリ先生、茅谷しょうゆ先生が作品を愛してご執筆してくださっているからで、それが読者さまに伝わったのだと思うと胸が熱くなります。とても誇らしく、喜ばしい想いでいっぱいです。
改めて、投票してくださった皆さま方に心より感謝いたします。
Q. 「好感度ゼロからはじまる宰相閣下との結婚生活」の推しポイントはどんなところでしょうか。
推しポイントばかりの作品ではありますが、最初に着目してほしいのは第二王女のアデラが有能な宰相であるトリスタンに嫁入りし、王城から離れてはじめての初夜のシーンです。寝室での2人の攻防戦は必見です!
1話冒頭でもスポット的に入っているシーンなのですが、なぜアデラがトリスタンに頑なな態度をとっているのか?
作品を読み進めるにつれて、アデラの胸の内が次第に明らかになっていきます。
また、有能ですがクールなトリスタンのひたむきで一途な愛情は物語当初からアデラに向けられています。
なぜ!?と戸惑ってしまうアデラがトリスタンの愛を少しずつ受け入れて、2人が夫婦の絆を結んでいくのが今作の最大の見どころです。
3話のハグシーンからのトリスタンの初赤面が最高に愛おしいのでぜひ3度見していただきたいです。……しかし、ピュアな赤面だけでは終わらない男トリスタンの今後の活躍は本編でぜひご覧になっていただきたいです。
アデラは今まで、「誰かに愛されている」「必要とされている」という実感がなく育ち、その過去が彼女の心に影を落としています。そんなアデラをまるごと受け入れる宇宙一のトリスタンの愛(懐)のデカさ(深さ)も魅力すぎます!!!
Q. 制作時の裏話や先生との印象的な思い出を教えてください。
裏話といいますか……おふたりでタッグを組んでいただいたのは同じくリブレさんの「後宮医女は逃げられない ~ワケあって将軍閣下に閨教育いたします~」という作品から続いて2作目となります。前作の際にはリブレさんの社員として携わっており、本作品についてはフリー編集者の立ち位置で携わらせていただきました。
マチバリ先生はおおらかで物事の捉え方がポジティブな方だなと思っています。茅谷しょうゆ先生は素直で細やかな感性をお持ちで、そのお人柄が描かれた原稿にも表れていて繊細かつ生き生きとしたキャラクターの感情表現が素晴らしい!といつも惚れぼれと読ませていただいております。
また、本作品は茅谷しょうゆ先生の「〇〇〇なティーンズラブ作品が描きたい」という思いを発端として企画が始まっています。「〇〇〇」が何かは、作品を通して、読者様にも感じていただけたらこのうえなく、幸せです。
私自身も、おふたりと作品作りをご一緒する中で、作品のキャラクターたちがさまざまな葛藤を抱え、試練を乗り越えながら愛し愛される喜びを知り、人として成長していく姿を見つめることを通して、「困難でもやりたいことをもう一度だけ、やってみよう」と鼓舞され、やりたかったことを始めてみました(笑)。
Q. ぜひ読んでほしいというエピソードや話数、シーンはどこでしょうか?
ずっと心を閉ざしていたアデラがトリスタンの想いを信じることを決め、彼からの口づけをはじめて受け入れるシーンは何度読んでもぐっときます!
まずは4話まで。4話まで読んでいただいたのなら、きっとその先の2人の恋の行方もおのずと気になってしまうと思います。
本作品に触れたことがない方にも、マチバリ先生の生きる喜びと愛することの素晴らしさがぎゅっと詰まったストーリーと、茅谷しょうゆ先生のしなやかで柔らかい美麗な筆致で描かれる2人をぜひ本編でも見てみてください。
≪不遇の平凡王女アデラ≫と≪不愛想天才宰相トリスタン≫の不器用な初心者夫婦の溺愛マリッジラブストーリー!
「好感度ゼロから始まる宰相閣下との結婚生活」を楽しんでいただけることを、切に願っております。これからの展開にもぜひご注目ください!
「好きなヤツほどいじめたい。XLなライバル同期の不器用な溺愛」
ako
CLLENN
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食品メーカーの営業部に所属する油井美弦は、エロマンガを読むことが趣味。ある日、読んでいたマンガのキャラクターが営業成績1位のライバル同期・有泉斗真に似ていることに気づき、彼との情事を妄想する。その翌日、会食で終電を逃した2人はラブホテルに入ることに。油井が緊張マックスでトイレに一時避難していると、その隙に昨日読んでいたエロマンガを有泉に見られてしまう。「この男の子…俺に似てない?」と有泉に聞かれ、顔だけ似ていると言い張る油井。すると油井は、有泉から「似てるのが顔だけじゃないか試してみる?」と思わぬ提案をされる。
©ako/CLLENN
担当編集者・S氏(TLオトメチカ編集部)コメント
Q. 受賞した感想をお聞かせください。
今回このような賞をいただきありがとうございます。とてもうれしく思います。 たくさんの読者さまがこの作品を愛して応援してくださったので、ここまでこられたと感じております。 先生にお伝えした際には、「夢のようです……!」とご家族で喜ばれていました^^
Q. 「好きなヤツほどいじめたい。XLなライバル同期の不器用な溺愛」の推しポイントはどんなところでしょうか。
いつも嫌ーな態度をとってくる同期が密かに彼女に思いを寄せているというオイシイシチュエーション。彼女に自分のことをもっと考えてほしくて不器用ながらもアピールしていく姿がかわいいし、なんだかんだカッコいいしで終始彼のセリフや態度にキュンキュンしちゃうところが推しかなと! じれったいラブコメ感とキャラクターの関係性が面白いポイントだなと思います。
Q. ぜひ読んでほしいというエピソードや話数、シーンはどこでしょうか?
たくさんあって迷いますが、3巻の20、21ページはぜひ注目していただきたいです。
自分のことを避けていたヒロインを交通事故から救ったあと、ヒロインの家でケガの手当をしてもらったときのシーン。
悶々と考えていたヒロインが初めて自分からキスをし、心の内を少し吐き出すのですが、ここからもうキュンキュンの嵐でして……。
それぞれ抑え込んでいる気持ちがこういうときに少しタガが外れちゃうのがいいよなーと。まだ心の中に不安や聞きたいことはあるのに、行動1つひとつにお互いが一喜一憂して衝動を止められないところが全力で恋していて素敵だなと思いました。