「ベルと紫太郎」は浅草の小さな芝居小屋で活動する女優のベルと、そのベルの恋人・紫太郎の同棲生活を描いた大正カップル4コマ。ゆっくりと進展する2人の恋模様を軸として、その端々で描かれる大正時代の風習や大衆文化もなかなか興味深いものが揃っている。ここでは、マンガに登場する大正カルチャーを少しだけ紹介しよう。
貧乏長屋で暮らすベルと紫太郎。普段の食事は麦飯に納豆など質素堅実なものが多いが、時には贅沢をすることも?
旅行に行ったり映画に出かけたりと、貧乏はしていても毎日を楽しむことをベルと紫太郎は忘れない。
インタビューを受けたのは人生初だという伊田チヨ子。緊張をしつつも取材に応じてくれた彼女から、描き下ろしの4コマがコミックナタリー編集部に到着した。そこには「ベルと紫太郎」1巻発売を記念して“演芸ナタリヰ”から取材を受けるベルと紫太郎の姿が。少々気になるオチだが、本特集のインタビューと合わせてお読みいただければ幸いである。