予想をはるかに上回る、エウリノームの変態み（大西）

──ちなみに皆さんはベルとミュリン以外で、お気に入りのキャラはいますか？

和ト湊　ミュリン（安田）は閣下以外にいるのかな（笑）。

大西　閣下はレジェンドですから。

安田　そうですね（笑）。僕はニスロクが好きなんですが、アニメではニスロクと閣下のエピソードって……。

和ト湊　2クール目にあります。

大西　イエーイ!! やった!!

安田　ありがとうございます!!

中山　待て待て待て待て（笑）。

──まだ放送も始まっていないのに（笑）。

安田　（笑）。ニスロクの、少しずつ成長していくベルを見守る親心のようなものが、ちょっと切なくて。「ベルまま。」って寂しい部分や悲しい部分があんまりないんですけど、ニスロクのちょっとだけ寂しそうなところが好きですね。

大西　ええ、どうしよう！ みんな好きなので選べないですね……。強いて言うなら、一番「やばいな」と思った、エウリノーム。

一同　（笑）。

──エウリノームは赤﨑千夏さん演じる“意識の高い”少年愛好家、ですね。

大西　エウリノームはマンガでもかなりパンチのあるキャラだなと思っていたんですけど、千夏さんの演技がついたら……予想をはるかに上回る、エウリノームの変態み（笑）。

和ト湊　もちろんそれを期待してはいたんですけど、赤﨑さんの演技が面白すぎてね。テストが終わって「もっとやっていいですよ」って言ったら、「もっとやっていいんですか!?」って。これはやる気だぞって（笑）。

中山　毎週、新キャラが出てくるたびに、みんな爆笑してますよね（笑）。「今回はこういうのが来たか！」みたいな。

和ト湊　エウリノーム以外にお気に入りだと……サルガタナスですかね。ああいうクール系の見た目の女性キャラがもともと好きではあるんですけど、それでいてかわいいものが大好きっていうギャップにやられてしまいました。

中山　アザゼルとごっちん（ベルフェゴール）もそれぞれ面白いですよね。アザゼルは、日野（聡）さんだったらきっとこう演じてくれるだろう、っていうのが目論見通りにハマりました。ごっちんはね、常に震えてるっていうのがもう面白いじゃないですか（笑）。

和ト湊　ほかのキャラより（作画の）枚数がかかるんですよね（笑）。

大西　その、ごっちんの「いつも尿意を我慢している」という設定、結構なパワーワードじゃないですか（笑）。尿意を我慢し続けている女の子が、アニメに出続けるって、すごいですよね（笑）。でも久野（美咲）ちゃんの演じるごっちんは、決していやらしく聞こえなくて。あくまで恥ずかしがりで真面目なところに由来するということが、ちゃんとわかる演技だと思います。

──ごっちんと一緒にいるときのベルは、ミュリンといるときとはまた印象が違いますよね。

大西　確かに、ごっちんと一緒にいるときのガールズトークをしているような場面では、少しだけウィスパー感は落としています。普段のベルより、ちゃんと話すようにはしているかもしれません。

4人が一番好きな“モフみ”は？

──なんだかお話を聞いていると、かなり笑える作品になっていそうですが。

中山　アフレコ現場では結構爆笑してることが多いですけど（笑）、できあがったアニメは、爆笑ではなく“ほっこり”という印象になっていると思います。

和ト湊　そうですね、尖ったギャグではなく、最終的に「かわいいなこいつら！」ってなる、そこはブレないように作りたいです。

中山　今日第1話のダビングが終わったんですが、テストを見た監督の第1声が「予想以上にゆるふわになりましたね」って（笑）。

大西　いいですね、早く見たいです！

和ト湊　効果音と劇伴も入って、すごくいい感じですよ。

──劇伴は分島花音さんと千葉"naotyu-"直樹さんが担当されるんですよね。

大西　分島さんが劇伴をやられるのは初めてですか？

中山　そう、初めてです。原作を見たときからこれは絶対に分島さんが合う！と思って。「ベルまま。」のゆるっとふわっとな世界観にすごく合っているので、楽しみにしていてください。

──ほかにアニメの見どころを挙げるとすれば？

安田　毎話、終わり方がすごくきれいなんですよ。最後のシーンがすごく心にキュンとくる。毎週新鮮なキュンキュンで見終われると思います。

中山　毎週「ああ、いい最終回だった」って感じですよね。監督は？

和ト湊　やっぱりケサパサですかね。

一同　ああ！

和ト湊　ケサパサもそうだし、やっぱり“モフみ”ですね。毎話、いろんなところに“モフみ”が感じられる作品だと思います。

──“モフみ”といえば、matoba先生からご質問をいただいているので、最後に答えていただきましょう。「一番好きな“モフみ”のあるものはなんですか？」。

安田　はい！ 僕は猫です。実家で猫を飼っていて、生後2、3日の頃に拾ったんですけど、毛が細くて手足も短くて、まるっこい毛玉みたいな子で。特におなかの毛が好きですね。猫は触ると嫌がるので、触った分だけ傷が付くんですけど（笑）。

大西　私も猫です！ 中でもスラっとしていてカッコいい体形の猫より、手足が太くてぼてっとした、まるっこい猫ちゃんが好きで。私が一番好きな猫の毛の部分は、耳の後ろですね。でも残念ながら今は飼っていないので、野良猫とか、猫を飼っている叔父の家に行ったときにいじくりまわしています（笑）。

和ト湊　私は犬ですね。公式サイトのコメントにも書いたんですけど、実家で飼っている柴犬の、しっぽがくるんと丸まってるところに、人差し指を差し込むのが好きで。

安田　360度“モフみ”ですね。

和ト湊　犬は嫌がるんですけど、不思議な“モフみ”を感じる空間なので、よくやります（笑）。

──では最後に、中山プロデューサーは？

中山　うーん、僕は犬や猫はぜんぜん飼ったことがないので……あ、でも今一番“モフみ”を感じているのはやっぱり「ベルまま。」じゃないかな。

安田　さすがです!!（拍手）

中山　今日も「モフ～！」って言ってたからね。そういう意味だと、いまが一番“モフみ”を味わっていると思います。

──きれいに締まりましたね（笑）。ありがとうございました。