※インタビューおよびキャストコメントは、2023年に取材を行ったものです。

「アルマギア」を知ることができてよかった、公演期間を振り返り
──舞台本番お疲れ様でした! 4日間の公演期間が終了しましたが、舞台「魔法歌劇アルマギア~Episode.0~」に参加されていかがでしたか?
太田奈緒 もともと「アルマギア-Project-」の内容はこの舞台のお話を聞いたときに知ったんですけど、舞台を通じて「アルマギア」の世界がどんどん好きになっていきました。マーギアーとディーヴァの絆に日々感情を動かされていたので、ティアを演じたことをきっかけに「アルマギア」を知ることができてよかったです。
──ティアの妹・ミアを演じた高井さんはいかがでしたか?
高井千帆 ミアはティアお姉さまが大好きで、なぜ戦わなければならないかを教えてもらいながらも誰かを傷つけるのが怖いという気持ちを抑えきれませんでしたよね。なのでお姉さま……あっ、普段からもう奈緒ちゃんのことをお姉さまって呼んでしまうんです(笑)。
太田 ね(笑)。
高井 ティアに気持ちを動かしてもらいながら、ミアが成長していくストーリーだったんですが、私自身も奈緒ちゃんに演技プランを教えてもらったり、いろんなことを相談したりしていて。だから私もミアと一緒に成長させてもらいました。本当に感謝しています(太田に頭を下げる)。
太田 いえいえいえ。姉妹役なので、稽古場から姉妹感が出るようなったらいいな、絆が深まればいいなと思っていたので!
──お次はラミノーズ役の反田さん。ラミノーズは舞台オリジナルキャラクターなので事前の情報がほぼありませんでしたが、演じるうえでどういうことを考えていましたか?
反田葉月 (野本)ほたるさんのおかげで、自然とラミノーズになれたんです。役衣装で初めて会ったときからほたるさんがバジスのまんま過ぎて、つい、ラミノーズの気持ちで「ついていきます!」って思っちゃって(笑)。あまり考えることなくバジスとラミノーズになれました。私、普段から、歌の力ってすごいなと思っていたんですけど、舞台を通して「歌で誰かに力を与えられる」ということを実感しました。舞台ではバジスに力を与えるディーヴァとして参加しましたが、私も誰かに力を与えられる人になりたいなと思いました。
──ラミノーズの歌声、本当に素敵でした! お次はガノイン役の明音さんお願いします。
明音亜弥 (小声で)はい……。
──舞台上であんなに怖いガノインを演じられていたので、すごくギャップがありますね……!
明音 明音亜弥はこういう感じなんです……うふふ(笑)。まず第一に、私は普段こういう感じなので、ガノインの役をいただいたときに、キャスティング間違えてるんじゃないかな、間違えてオファーいただいてないかなって一瞬心配したんですよ。普段妖精とかかわいらしいキャラを演じることが多かったので、宝塚の男役のような役柄をさせていただくのは初めてで。殺陣も未経験だったんです。大佐として戦うためにちゃんとできてないといけないから、仕事終わりにスタジオを借りて練習してたんですよ。
一同 えー!
明音 だからこうして無事に本番を終えることができて、お客さんにも「ガノインカッコよかったよ、殺陣よかったよ!」って言ってもらえてうれしいです。ガノイン大佐を通じていろんな新しい経験をさせていただきました。楽しかったです。
──今回の舞台を通じて新たな体験がたくさんあったんですね。最後に花奈さん。演じられたクラウンテールはガノインと対になる“人工ディーヴァ”でした。
花奈澪 アカネもそうなんですけど、人工ディーヴァってどれぐらい感情を持っているんだろうと考えて、アカネとの住み分けも含めて演出の松多壱岱さんと話し合いながら演じていました。あとクラウンテールが歌う「狂気 Requiem」は舞台オリジナルソングで、いろんなアレンジで歌わせていただいたんですが、もう聴けないと思うと寂しいですね、もしかしたらふとした瞬間に口ずさんじゃうかも……。舞台の曲もいつか配信されたらいいなと思っています。ラミちゃん(ラミノーズ)の曲とか、たくさん素敵なオリジナルソングができたので。
稽古の合間に“お茶会”も、現場のトレンドはあのドリンク
──今回、メインキャストはもちろんアンサンブルも含めて女性のみのキャストチームでした。皆さんが和気あいあいと話している様子を見ても、仲のいいチームだなと感じたんですが、稽古を含めて現場はどういう空気でしたか?
太田 ……食べ物の話をすることが多かったですね。
一同 (笑)。
太田 劇場が入っている建物の中にバナナスムージーのお店があるんですよ。だからトッピング何にした?とか(笑)。
花奈 それにプロデューサーが毎日お菓子をたくさん持ってきてくれるので、女子にはうれしい現場でした。キャッキャしながら食べてましたね。
明音 ね、紅茶を淹れてお茶会したり。
高井 しましたね。あと殺陣の話で思い出したんですけど、私も個人的に殺陣が不安だったので、ほたるさんとか、ククル役の星守(紗凪)さんのところに弓を持って行って教えてもらっていました。最初のほうは矢を付けて練習していたんですが、本番では映像で魔法の矢が飛ぶ演出になるので、途中で矢を無くした瞬間にどう撃てばいいのかなって振り出しに戻りました……。アクションに関しては、マーギアーを演じる人たちに教わることが多かったです。
──ミアもアクションシーンが多いので、苦労されたんですね……。ちなみに、ティアとミアのようにそれぞれディーヴァとマーギアーのコンビはより仲良くなる、ということもあるんでしょうか?
明音 楽屋がイクタルとオリジアース帝国で分かれていたので、そこのグループで自然と距離が近づいたかもしれないです。でもククルとマツリカだけ、2人ともオリジアース帝国なのになぜか別々でしたけど。
反田 星守さんずっと、「なんでや! なんでマツリカの部屋と一緒じゃないねん!」って言ってましたよね。
マンガにつながる伏線も多数、キャストオススメのシーンは?
──公演の模様は2024年にDVDとして販売されます。キャストの皆さんが見直したいシーンをぜひお聞きしたいです。
一同 悩むなー!
反田 じゃあ私から。私はラミノーズとバジスのシーンは全部オススメしたいですが、特にバジスの変身シーン! このシーンで歌う曲はさっき花奈さんもおっしゃっていましたが、オリジナル曲なのでぜひ見返してほしいです。
明音 私は最後のメドレーですね。舞台「アルマギア」の楽曲を一気に楽しめる集大成ですし、ガノインとクラウンテールのデュエットは、なんと映像演出でバラが飛びます。ほかの曲はアンサンブルの方々も出てきてダンスシーンがあるんですが、ガノインとクラウンテールは2人だけで歌って去っていきます。
太田 うーん、私はオープニング! メインキャストが次々出てきて、ここから始まるぞって感じが好きなので、ぜひ観てほしいなと思います。
高井 帝国を抜け出してきたバジス、ラミノーズ、ククル、マツリカがティアたちと合流するシーンがいいです。ここからアルマギアのマンガ版につながるんですが、バジスたちがどういういきさつで合流したのかがわかるので。マンガも合わせて読んでいただけると楽しいんじゃないかと思います。
花奈 一番ラストにいるキャラクターって高井さんも言う通り、マンガに出てくる人たちですよね。ケラとマーブルの暗号の話とか、マンガの伏線になっているーンもあるので、舞台から「アルマギア」を知った人はマンガも読んでほしいし、マンガから「アルマギア」を応援してくださっている人は舞台を見返して、舞台とマンガでリンクしているシーンを見つけて楽しんでほしいなと思います。
長谷川里桃(ケラ・ジュリィ役)
「楽しかったの一言に尽きる」という言葉が真っ先に思い浮かびました。お客様のワクワクした笑顔が今も目に焼き付いています。
アルマギアへのリスペクトと愛に溢れたカンパニーでみんなを信じながら生きられたこと、ケラの明るさと力強さがわたしの希望でした。
これからもアルマギアを全力応援!そしてまた何かの形でみなさまにお会いできますように♩
小山璃奈(マーブル・ハチェット役)
今回初めての殺陣、そして今まで挑戦したことの無い役柄を演じさせて頂きました。
私にとって挑戦の多い舞台で不安もあったのですが、その分やり甲斐もありましたし学んだことも沢山あり、成長する場を頂けたことに感謝しています。この経験を糧に更に色々な事にチャレンジしていけるように頑張りたいです!
岡田夢以(マツリカ・オーナメント役)
マツリカ・オーナメントを演じさせていただきました。岡田夢以です。
原作で読んでいたアルマギアの世界にマツリカちゃんとして飛び込むことができて&ククルちゃんのディーヴァとして生きられてとっても楽しい公演期間でした。これからもアルマギアの世界が広がっていくのを1ファンとしても楽しみにしています!ご観劇ありがとうございました。
星守紗凪(ククル・マイド役)
魔法歌劇アルマギアを全公演終えて一番思っていることは、「まだあの世界でククルとして暴れていたかったー!」です!
ククルとして生きられた時間は最高に楽しくて、その場に存在できているだけでもとても充実していました!
稽古が進むにつれて座組のみんなとの仲も深まっていき、ふざけながら笑い合えるようになっていったことも素敵な思い出です。
…とにかく楽しいことが多すぎて語り尽くせない…!
本番を見てくださった方には、我々が心から楽しんでいたことがきっと届いているはず!!
また歌と魔法が溢れるアルマギアの世界を皆様と共に体験できることを祈っています!!!
野本ほたる(バジス・バジス役)
バジスは原作で描かれているキャラクターとは、立場が全然違うところからのスタートでした。
原作との相違なく、艦長としてのバジスがより説得力のあるものになるよう作ろうと思い演じていました。
観てくださった方に、"ヒーローじゃん!"と言っていただけて嬉しかったです。
ラミノーズとまた一緒に戦う未来があるのか、バジスがもう一度マーギアになる日はくるのか。まだまだ先がわくわくします!
浜浦彩乃(アカネ・パークライド役)
アカネ役の浜浦彩乃です。
素敵な作品に出会えたこと、そしてアカネという役を演じさせていただけたこと、とても嬉しく思います。
今回のepisode.0では、舞台ならではの表現でアルマギアの世界を皆様にお届けしました。
アカネの力を受け取るマーギアと出会うのは、この後のお話なので、皆様にも楽しみに待っていただきたいです。
今後もアルマギアprojectの応援よろしくお願いします!